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【システムエンジニア(SE)の年収はどのくらい?】年齢別や会社規模別の年収比較から年収アップの方法を解説

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2022年06月08日

ITエンジニアと言えば、すぐ思い浮かぶのはシステムエンジニア(SE)です。最先端のシステムを構築する花形な仕事で多くの年収を得ているイメージを持たれています。
しかしながら世間一般の人々は、システムエンジニアの年収を知りません。
そこでこの記事ではシステムエンジニアの年齢別や会社規模別の年収比較から年収アップの方法までを解説します。

システムエンジニアの平均年収

ここでは皆さんの関心が高いシステムエンジニアの平均年収を年齢別、学歴別、会社規模別にご紹介します。
出典:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査結果

年齢別の平均年収

年齢別の平均年収を以下に記載します。前提条件として社員数1000名以上の企業を対象にしています。特徴として20代から40代までは順調に年収は伸びて行きますが、50代で頭打ちとなります。50代になると企業によっては役職定年で一般社員に降格となり、年収が下がる会社もあります。

・20歳代 年収418.5万円
・30歳代 年収743.2万円
・40歳代 年収860万円
・50歳代 年収865.3万円

学歴別の平均年収

学歴別の平均年収を以下に記載します。前提条件として年齢は30歳代を対象にしています。
特徴としては学歴が上がる毎に年収がアップすることです。

・高卒 年収461.2万円
・大卒 年収583万円
・大学院卒 年収680万円

会社規模別の平均年収

会社規模別の平均年収を以下に記載します。特徴としては企業規模が大きくなるに従って年収が増える傾向にあります。なお、中企業より小企業の方が年収が高くなっています。この理由は小企業の従業員の方が残業が多いため、年収が多くなっていると思われます。

・小企業(社員数10・99人) 年収657万円
・中企業(社員数100・999人)年収629.5万円
・大企業(社員数1000人以上)年収727.2万円

システムエンジニアの年収が高い理由

システムエンジニアの年収が高い理由は大きく3つあります。
1つ目は慢性的なITエンジニア不足により、年収相場が高騰しているためです。
2019年、経済産業省は「IT人材需給に関する調査」という調査報告書で2030年に約79万人のITエンジニアが不足すると発表しました。
この背景にあるのはIT技術が様々な分野に拡大して需要を上回るエンジニアが必要とされています。この結果、ITエンジニアは慢性的な人材不足になっているということです。
2つ目はシステムエンジニアは日々進化する最新技術をアップデートするため、絶えず勉強が必要な業界です。このため、企業自らがシステムエンジニア向けに各階層別に教育を用意するなどのバックアップをしています。この代償としてシステムエンジニアは高収入になっています。
3つ目は業務上、納期が決定しているため、遅延することはできません。このため、納期が近づくと残業が多くなる傾向にあります。この結果、残業により年収も高くなります。

年収1000万円を超えるためには

システムエンジニアとして年収1000万円を超えるのはハードルが高いです。しかしながらここではシステムエンジニアの成功者として4桁の年収を得るための方法を3つご紹介します。

フリーランスエンジニアになる

年収を上げるためにはフリーランスエンジニアとして独立することです。
会社員では無く経営者として業績がイコール収入に直結するため、年収1000万円超えは実現可能な範囲です。
しかしながら、実力勝負の世界なので常に実績を上げることが必要不可欠です。

コンサルティングファーム企業に転職する

日本企業は未だ年功序列型の給与体系が残っているため、優秀な人でも年収1000万円を超えるためには40代半ばにならないと実現不可能です。
しかしながら野村総合研究所やNTTデータ経営研究所等のコンサルティングファーム企業であれば30代のエンジニアでも年収1000万円超えは実現可能です。

自社で管理職になる

最も手堅く年収を上げる方法としては管理職を目指すことです。
このためにはこれまで培って来た知識や経験を生かしてプロジェクトマネージャーを目指すことです。
これまで自分に足りないリスク管理やリソース管理を積極的に行うことでプロジェクトマネージャーに任命されることになります。その結果、自社の管理職として年収が上がることになります。

求められるスキル

システムエンジニアとして求められるスキルは主に以下の3つとなります。

コミュニケーション能力が高い

IT業界はエンジニアの業務が細分化されています。例えば基幹システムの開発には多くの職種のエンジニアが介在し、チームプレーで成果を発揮することが必要不可欠です。
従ってシステムエンジニアは、相手の立場を理解して円滑なコミュニケーション能力が必須となります。

英語のリーデイング能力

システムエンジニアの仕事では基幹システムの構築や開発に加えて様々なアプリケーションのソフトウェアを扱います。
これらのソフトを扱うためには、操作マニュアルやインストールマニュアル等を読みこなす能力が必要です。
これらのソフトのマニュアル類は英語であることが殆どであるため、英文のリーディング能力が必須となります。

論理的思考能力を持っている

ITエンジニアは常に新しいテクノロジーを取り入れながらプロジェクトを進行することが求められています。
従って日頃から試行錯誤を繰り返しても、一歩づつ前進できる論理的思考能力を持っている人でなければなりません。

おすすめの資格

エンジニアになるために必須な資格はありません。しかしながらシステムエンジニアを目指す方や転職を計画している方は取得が望ましい資格を3つに絞ってご紹介します。

基本情報技術者試験

この試験は新人エンジニアの登竜門となる国家試験です。
この試験に合格すれば、情報処理技術者として必要な知識やスキルが一定のレベルに到達していると判断されます。
試験は特に受験資格も必要無く、誰でも受験可能で年2回の開催です。回答は多肢選択式です。
またこの試験の合格率は25%程度。合格までの勉強時間は200時間必要とされています。
上級資格として「応用情報技術者試験」があリます。この試験は更なるレベルアップを図る人に向けた資格です。
基本情報技術者試験は全問が多肢選択式ですが、応用情報技術者試験は一部の試験に記述式の問題が出題されます。

ネットワークスペシャリスト試験

この試験は、ネットワークシステムの構築と運用に携わるネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアの方に向けた資格試験となります。
試験ではネットワークに関する様々な知識やスキルだけでなく、ネットワークアプリケーション等のソフトウェアの知識を必要とする問題が出題されます。
試験は誰でも受験可能で年2回の開催です。合格率は15%程度と難易度も高い資格試験です。

システムアーキテクト試験

この試験は経済産業省認定の国家試験です。上級エンジニアを目指す方に向けた資格試験です。試験内容はシステム開発に必要な知識やスキルだけでなく、プロジェクト開発の指導力や管理能力を問われる問題が出題されます。
回答は多肢選択式と記述式の両方です。この試験は年1回開催しており、誰でも受験することが可能です。
合格率は12~15%の難関試験でステータスのある資格といっても良いでしょう。

まとめ

この記事ではシステムエンジニアの年齢別や会社規模別の年収比較から年収アップの方法までを解説して来ました。
システムエンジニアは自身が持つスキルと経験が商品価値となります。
この商品価値を磨くことは自身の年収を上げる唯一の武器です。
従ってシステムエンジニアは、将来のキャリアプランを常に考えながら自身のスキルと知識を高めて行きましょう。

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