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IT技術者インタビュー

IT技術者インタビュー Vol.03

お待たせいたしました。「就業中のIT技術者インタビュー 」の第三弾です。他業種からITエンジニアに転向し、Java開発者として活躍するKさんのインタビュー(前編)を公開致します!!

Kさん
歯科技工士として働いていたが開発者としての道を選択し、現在はJavaエンジニアとして活躍中。

技術面での広がりがなくなることが怖いと思った

:そもそもどのような経緯でエンジニアになったのでしょうか?
もともとは歯科医療関連で働いていました。ITとはまったく関係ない仕事だったのですが、30歳前に差し掛かり将来のことを考えていた時に、たまたまワープロ用としてWindows95のパソコンを買ったんです。そこにVB5の試用版が入っていたのですが、久しぶりに触ったら面白くて、それをキッカケにしてIT系の仕事を目指すようになりました。たしか1997年頃だったと思いますね。
実はVB5にハマっていったのには背景がありまして。
中学生の頃、NECのPC8001が近くの電気屋に並んでいて、その電気屋はずっとお店に居ても怒られなかったんですよ。そこで一日中プログラムを書いて、終わったらカセットにプログラムを保存して、また次の日お店に行ってロードして続きを書く。そんな形でBasicに触れていたんです。
そのような経験があったので、改めてVBでプログラミングを始めてみたらGUIで使いやすいなぁと。すぐにのめり込みました(笑)。そこで、年齢的にぎりぎりだと思いましたが、とにかくIT業界で仕事に就こうと腹をくくり、まずはアルバイトでIT業界にキャリアチェンジしました。始めはテスターでしたが、そのうち「JSPを書いてよ」という話がきて、そこからJavaに進んで現在に至ります。
業界に入った当初はホント大変でした。実はサーバサイドエンジニアを目指していたのですが、とにかく業務経験を増やしたかったので、Webのフロント部分の制作にも多く携わりましたね。SQLも分からないレベルですし、周りに付いていくだけで苦労しました。ただ、忙しかったから使ってもらえる環境はあったんですね。だからこそといってはなんですが、分からなくてもやっていける力が付きました。もちろん初めはいろいろと注意もされましたが、言われないと分からないことってあるので、振り返ってみるとありがたかったなと思います。
基本設計に関われるようになってからもいろいろとありましたよ。厳しい上司にあたった時があり、テーブル設計やER図作成して提出する際に、10時間くらいレビューして、結果突き返される、というようなことが続きました。かなり苦労しましたし、てっきりその方には嫌われていると思ったんですが、辞める時に一番惜しんでくれたんですね。敢えて厳しくしてくれていたんだと、その時わかりました。結果として、自分で分からないことはとことん確認して食らいついていく重要性が分かり、成長することができました。
他にもいろいろな現場で仕事をしてきたからですが、ウォーターフォールからアジャイルへの開発手法の違いを経験できたことも良かったですね。一番初めにアジャイル開発の現場に入った時は衝撃を受けました。これは凄くいいなと思いました。臨機応変で、スピーディー、しかも全てを見える化していて分かりやすい。さらにはコードレビューを頻繁に行うことで、全体の引き上げが図れ、プロジェクト全体の品質の平準化が実現できる。このプロジェクトの中で自分の力をさらに引っ張り上げてもらえたと思っています。開発に対するプロジェクトの考え方がまとまっていれば、チームの力で技術の向上を図ることができるんだなと実感しました。
今まで業務品質が高い現場を3つ経験したんですが、共通した文化がありました。その一つのキーワードがアジャイルですね。もっとも、いろいろ経験した結果、簡単にアジャイルを取り入れるのは難しいことも分かっているつもりです(笑)
:転機になった経験ってありますか?
2003~4年頃ですね。その時、上司だった方が良い方で、「好きにやっていいよ。ちゃんと自分がチェックして責任も取るから」と言ってもらえた事が大きかったです。
特に品質に対する考え方が身に着いたと思います。いきなりコードを書くのではなく、その前に考えるクセがついたというんでしょうか。その方とは年賀状の交換等で、今も繋がっていますね。
:フォスターネットとの関わりについてお聞かせください。
以前の現場でフレームワークの開発を担当していたのですが、静的型つき言語をやっていた現場で、1年半から2年近く参加していたんですが、豆蔵をベンチマークにしている方が上司にいまして。
その方とお話をしている中で、一度、豆蔵の現場を経験してみたくなって、豆蔵のグループ会社でフリーエンジニアを扱っているフォスターネットのスキルサーフィンに登録しました。
直ぐにコンタクトをしてもらって、とんとん拍子で豆蔵での仕事が決まりました。豆蔵には1年半程いて、いろいろ勉強になりました。その後の案件以降もスキルサーフィンから紹介を受けていますが、スキルレベルが高い方が集まっているとクライント側で認識されている事が多く、その期待に応えていかなければと感じますね。
結果として、それが自分の条件や待遇の改善につながったりしますからね(笑)
:なぜフリーエンジニアになることを選ばれたのですか?
これまでのキャリアの中では、社員としてもやってきたことはありますが、社員だと納得の行かない仕事の場合断れない、ということに疑問を感じました。また、どうしても一つの組織に属していると同じことの繰り返しになることが不安でした。技術面での広がりがなくなることが怖いと思ったんですね。
あと、フリーでやることで、見えてくることがあると思います。
例えば、プロパーの方の危機感の無さを感じたりします。無駄な業務に対するコスト意識が低かったり、やっている仕事の生産性について考えていなかったり。プロジェクトにかかっているコストとしてもそうですが、エンジニアとしての考え方としても、もったいないな、と感じる人に多く出会ってきました。
今はフリーエンジニアとしての良さを感じて続けています。今後もフリーでやっていきたいですね。

後半では「上手な時間の使い方」「フリーを目指す方へのアドバイス」等をお伺いしています。
どうぞお楽しみに!!

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