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IT技術者インタビュー
「自分のやるべきこと」と「自動化でできること」を分ける
- :フリーエンジニアとして目標としていることはなんですか。
- まずはこの業界で生き残っていくことを念頭においています。そのためにはエンジニアとして最新技術についていきたいですね。分からないことと格闘し、間違いに気付くことも成長に繋がると思っています。
- :プライベートな時間はどのように使っているのでしょうか。
- 今は比較的余裕があるので、興味があることについて調べる時間があります。趣味と実益を兼ねて、家でもパソコン触っていますよ。あとは息抜きに身体を動かすことですかね。軽く走ったりとか。冬場にはスキーに行ったりしています。
- :仕事との向き合い方について教えて下さい。
- 30代は不規則な生活が続いており、大きな病気をしたことがあったんです。定期検査を受けるようになると、不規則な生活が体調に如実に影響することが分かりました。それからは考え方も代わり、規則正しい生活をするようになりました。今は、睡眠をちゃんととって、午前中に頭を使う仕事を集中してやります。体調を考えながら仕事を進められるようになりました。
また、意識的に、「自分のやるべきこと」と「自動化でできること」を分けるようにしています。
ある現場で、プロジェクトのコスト構造をお聞きする機会があって、自分の行っている業務の生産性について考えるようになったのがきっかけです。プロジェクト全体で生産性を上げる事が必要、と強く思うようになりました。
もちろん、組織として生産性を度外視してやらなければならない仕事というのは必ずあります。ただ、例えばドメインのアカウントをひたすら入力し続ける仕事とか、作業量がものをいう仕事はモチベーションがなかなか上がらないですよね。
今では業務改善を常に行って、効率的、無理のない仕事ができるように心がけています。今後はそのノウハウを共有して、自分なりにプロジェクトのレベル向上の力になれたらと思っています。 - :案件紹介を受けるとき、何を基準に仕事を選びますか。
- 仕事選びは難しいと思います。興味がある求人と、そういった求人が出てくるタイミングがあうとは限らないですから。ですから、ちゃんと準備をしてチャンスを待つようにしています。あと、あまり先立った情報だけで選びきるというのは難しいと思っています。行ってみないと分からないことが多いですから。人間関係なんかもまさにそうで、その場にいかないと分かりません。ただ、人間関係で気を付けているのは、仕事上、怒らないことですね。怒って仕事がうまくいったことを見たことがないですから。
おかげさまで、今の職場ではフリーのエンジニア、ビジネスパートナーさんや社員さんとの間に垣根はなく、横の連携も上手く取れています。和気あいあいとやれているな、と実感できる職場です。
紹介を受けた以上は、まずは契約期間を全うして、後から、自分に合っていた・合っていなかった、等を判断するしかないかなと思っています。 - :今後やってみたいことはなんですか。
- 以前の現場でフレームワークの開発を担当していたのですが、その時に静的型付き言語でバグをコンパイラレベルで潰すきっちりしたやり方で開発を行いました。また、豆蔵の現場に参画した時は、オブジェクト指向でモデルから作成する事も覚えました。
そこで、裁量のある環境だった職場についた時に、静的型つき言語でバグを潰すことと、オブジェクト指向をしっかり取り入れることを試してみました。各コンポーネントを疎結合にして開発を行ってみたところ、ほとんどバグがでなかったんですね。ここまでできるのかと自分でも驚きました。
バグの発生源をきっちり分けて管理することで、品質をコントロールができるようになると実感しました。また、開発スピードとの両立も果たすことができ、成果が出せたと思います。
このように、ノウハウのある現場で経験したことを、新しい現場に導入していくのがエンジニアとしての強みだと思うので、このような取り組みを今後も続けていきたいと思います。
また、今後はScalaに興味があります。関数型ですので型定義でコンパイルして全てのバグをはじくことができ、記述量も1/3程度になるそうなんです。品質も精度もスピードも向上すると思うので、いつか自分で試してみたいと思っています。 - :フリーエンジニアとしてのアドバイスをお願いいたします。
- 改めて言いますが、健康管理は重要ですね。
それから勉強し続けることも重要です。私は基本、独学でやってきましたが、そのやり方としては、プロトタイプで小さいものを作って自分で動かしてみて試してみる作業を繰り返すことでしょうか。
ネットだけだと、一見詳しい説明が載っているようなページでも、ウソが書いてあったりするので鵜呑みにできないです。もしくはある程度の条件が揃っていないと上手く動かなかったりする場合も多いので、やはり最後は自分で動かしてみて試してみる必要があると思います。
まずは一度試してやってみて苦しむことが必要と思います。勘所も掴めるし、度胸も付きますね。
また、仕事に関しては積極的にやってみるということですね。様々なプロジェクトを経験している強みがあるわけですから、そのノウハウを今の現場で活かしていくこと自分の立ち位置を作っていけるのではと思います。
それとコミュニケーション能力、とよく言われますが、チームというフォーメーションを円滑に回していくための技術ではないかと思います。自分の強みはもちろん、弱みの部分も隠さず出して、チームの中での協業、連携ができる体制をつくっていければいいのではないかなと思います。
2014年10月 インタビュー
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