サラリーマンとフリーランスの大きな違いは「納得度」
40代 プロジェクトマネージャー
いえいえ、お礼を言うのは私の方です。
インタビューを通して自分のキャリアを見直す機会をいただくと同時に、自分及び自分の会社
が少しでも宣伝できればと思い快諾させていただきました。
お、エンジニアというよりは会社の代表、ビジネスマンっぽいですね。
私が感じるのは、「信頼関係を築くのは大変な作業、壊れるのは一瞬のできごと」。
これも何かのご縁、これから御社とさらに信頼関係を強固にできれば、と思っています。
非常に明快なお答え、恐縮してしまいます。
早速ですが、後藤さんの略歴を教えて下さい。
サラリーマンになった後、正社員で4社経験し、約4年半前にフリーランスの道を選択、 最初は個人事業主として、現在は法人化したもののまだ1人でやっています。
フリーランスになるきっかけは?
正社員もフリーランスも働き方の違い、と考えると、わりと軽い選択でした。
前職で副業をしたい、認めてほしいと懇願したのですが会社を説得しきれませんでした。
それであれば「フリーランス」を選択しようと。
もし、説得しきれていたら今も正社員のままだったかもしれません(笑)
ということは、フリーランスになることをシリアスには考えていなかった?
はい、その通りです・・・めずらしいかもしれませんが。
ダメであれば正社員に戻ればよい、と。
実際フリーランスになられて壁にぶつかったこととかありますか?
全くないとは言いませんが総じてポジティブにとらえていますね。
コロナ前後でフリーランス案件が急激に減った時期もあったのですが、御社のおかげで仕事が継続できていましたし、ようやく副業にも進出の足がかりができました。
後藤さんのその「ポジティブ」な発想はどこからきているんでしょうか?
サラリーマンとフリーランスの大きな違いは「納得度」だと思っています。
サラリーマンですと場合によっては会社の判断だから、と割り切ることもできますが、フリーランスとなればすべては自己責任&自分の判断が全てとなります。
何かに失敗したとしてもそれは全部自分の責任、そう思うと辛い感情よりも「自分で判断して失敗したんだからしょうがない、失敗した部分を反省し、次につなげよう」と考えらえるんですよ。
メンタルの達人ですね。
自分のことに集中できる環境であるからかも?しれません(笑)
そんな後藤さん、おそらく仕事とプライベートのオンオフもはっきりしているのでは?
その通りです、週に2日は必ず定時あがりにしています。
仕事を終えた後は完全に自分の時間、普段は走ったり、自宅で筋トレをして心身を鍛えています。
アスリートのような生活ですね!
全くそんなことないですよ(笑)
フリーランスは年齢に関係なく自分が売り物、そう、自分が「商品」なんです。
となると、日頃からの体調管理・健康管理は当たり前、セルフマネージメントはフリーランスで長く成功する最低限のことだと思っています。
とても充実したフリーランスライフを送っているようにお見受けする後藤さん、普段一番大切にしていることは何でしょうか。
「人」と仕事をしている、という点でしょうか。
ITの仕事は特にPCで仕事をしていると考えがちですが、画面の向こう側にも必ず「人」がいます。
その画面の向こう側の「人」と一緒に仕事をしている、という意識を大切にしています。
フリーランスで仕事をすると、いろいろなコンテキストを持つ方々で構成されるプロジェクト、まるで多国籍軍の中で仕事をしているように感じることも多々あります。
その中でどのように円滑に仕事を進めることができるのか・・・答えはひとつ、各人のコンテキストを理解しながら、「信頼関係を築く」、これ以外にはないと思っています。
後藤さんはやっぱりエンジニアであり、立派なビジネスマンです。
そんな後藤さんの今後のビジョンとは?
ITエンジニアの面からは、近々PMPの資格を取ろうと準備しています。
PMPは国際的な資格でもあるので、取得するとお客様からの信頼度がかなり上がることを期待しています。
それと同時に、自分の会社のHPにも掲載しているのですが、「心理的安全性」と「プロジェクトマネージメント」、この二つのキーワードを元に、将来的にはフリーランスの皆さんへコーチングする事業なども視野に入れています。
プロジェクトを成功させるためにはスキルやナレッジだけではなく、その時々の組織やプロジェクトの「心理的安全性」がとても大切になってくるのです。
多国籍軍の中で仕事をする上で信頼関係を、と言葉にするのは簡単ですが、決して容易なことではないこと、身をもって知っています。
少しでもその経験がフリーランスの方々に、そしてプロジェクトそのものを成功させるために役に立つのであればたくさん汗をかいていきたいと考えています。
後藤さんのどんな苦労話を聞くことができるのか、そんな思いでインタビューをスタートしましたが、「自分は運が良かったと思いますよ」と笑いながら言われた瞬間、何かが違うと直感的に思いました。
そして、自分の経験が少しでも現フリーランスエンジニアのためになれば・・・・この言葉に後藤さんの真髄を見たような気がしました。
明るい後藤さんがITフリーランス業界においてますます輝くことを願っています。
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今回はインタビューにご協力いただき大変ありがとうございました。