若手フリーランスエンジニアがテスターからPythonエンジニアへ転身できた理由
20代 サーバーサイドエンジニア
(フリーランスに)なった理由としては自信と慢心ですね。(笑)
高専を卒業して、20歳で最初に入った会社の案件が結構炎上していて、残業80h手前とかだったので、2年目それが少し落ち着いたときに「フリーランスでもやっていけるんじゃないかな」と思ったんです。失敗したら正社員にまた戻ればいいしなってみようかな、ということで、フリーランスになって、今もう4年経ったかな、という感じです。
ありがとうございます。
因みに以前別の機会にお話伺ったときに、テストエンジニアから今Pythonの開発とスキルアップというか、スキルチェンジされているというお話あったと思うんですが、その時はもうフリーランスになられていたんですか?
それはフリーランスになった後ですね。最初新卒で入った時はPHPのPJに放り込まれて…
その後、Pythonの経験がちょうどあって、開発経験あればPython未経験でも大丈夫、っていう案件があったのでそこに入りました。その後は話した通り、テストエンジニアからPythonの経験を積んで、現案件では開発で入ってPythonの要件定義~リリースまで対応しています。
そうだったんですね。
因みにフリーランスになられる決断をした当時は、今後Pythonが来るぞ、というビジョンを持った上で案件を探されていたんですか?
そうですね。やっぱりPythonの方が太く長くやれるかな、というのがあったので、基本はPHPでも、Pythonがあったら優先的に探してくださいと、エージェントには最初から伝えていました。
なるほど、割と最初から戦略的にいっていたんですね。
では次に、ITフリーランスとして報酬を上げる極意があれば教えていただきたいです。
さっき話したことと重なるのですが、やはり置かれた環境で頑張ることですかね。
未経験可のテスト案件に入った時は、空き時間にバグチケットの改修をしてもいいって許可をもらっていたので、めちゃくちゃ勉強して対応していました。それを半年くらい続けていたら、ちょっと開発チームの方お願いするね、と言ってもらえまして。
そこで基本設計くらいからやらせてもらえたので、次案件を探すときは「基本設計~実装までやってる人」になりますよね。そうしたらその分報酬単価が上がります。
今の案件で、基本設計からしっかりアピールしてたら、次は要件定義からこれお願い、って言われるようになって。今は案件を変える気は特にないですけど、変えるときには「要件定義からできる人」っていう扱いになるので、単価も上がりますし、まず置かれた環境で頑張ることが、立場を上げることになるのかなとは思っています。
エージェントの立場からすると最高な模範解答です、ありがとうございます(笑)
逆説的に考え、「こんな案件だったら頑張らずにもう切り替えした方がいいんじゃない?」というケースはありますか?
「できる範囲が絶対にそれ以上ないな」という現場ですかね。
それこそ先ほど、テスターから基本設計までやらせてもらえた案件の話をしましたが、その現場は要件定義を社長やPMの人が対応していて、それ以上は難しかったので、終了とさせてもらいました。
なるほど…ありがとうございます。では次に、日頃スキル向上のために何をしていますか?
望まれる回答が「毎日これだけ勉強してますよ」だと思うんですが、そんなにしていないですね。(笑)
それこそ何か必要に迫られたらめちゃくちゃやるんですが。例えば今実装を勉強しておけば、ここからすぐ上を目指せる可能性があるとかだったら結構ブーストかけてやります。
あとは業務の中でスキルアップできるところはする、という意識をしていますね。
業務の中でというと、因みに今、何か特に意識されていることはありますか?
自分より上の立場の人の考えを吸収していけたら、とは思っています。
それこそ要件定義や設計の資料でもレビューをしてもらうことが多々あるんですが、そのレビューっていうのはやっぱりお客さんや上の人が考えていることが指摘として挙がってくるわけなので、そこからビジネス寄りの考えをキャッチアップしていけたらなと。
ITフリーランスの方でそういったレビューからビジネス寄りの考えをキャッチアップするという視点はあまり聞かないかもしれないですね…。エンジニアの方だとやはり、技術面のスキルを追いかける方が多い印象です。
確かにそうかもしれないですね。(笑)
上を目指すにあたって、もちろんテクニカルなスキル面も必要ですし私も勉強しますが、例えばクライアントに対して「この説明あいまいだから補足した方がいいな」とか、そういう考えもできるようになるので、ビジネス的な方を吸収して、よりよいアウトプットが出せるように、という意識はしてますね。
フリーランスだと「一つを突き詰める」方も多いとは思うんですが、なんでもやりたいという気持ちもあるし、なんでもやるっていうと器用貧乏にもなるし…バランスよく色々取り入れていけたらと思っています。
これはすごくいい話ですね…ありがとうございます。
次にお伺いしたいのが、ITフリーランスとして仕事をしている中での一番の苦労話なのですが、何かありますか?
正直あんまりないですね…。(笑)
フリーランスになってからもエージェントを使ってしか仕事をしていないので、だから大体4年くらいの間に3回ほど案件が変わっていますが、一回も途切れることなく来ているので、むしろ休みたいくらいです。(笑)
しいて言うなら、エージェントでの案件とは別に、スタートアップの立ち上げをしようとしたことがあったんですが、メンバー3人のうちプログラミングができるのが自分しかいなくて。
1~2か月で決済付きのアプリを作ろうってなったんですが、これはさすがにきつかったなって振り返ると思いますね…。
2か月は相当ですね…。正直私たちもエンジニア職の経験はないのですが、皆さんのお話を聞いているので開発って時間というか、工数がかかるものだな、という認識があるんですけど、世の中的には画面ができていたら完成、みたいに思っている方が一定数いらっしゃいますよね。
画面デモだけで、「もうできてんじゃん」とか言われたことありますね。(笑)
やっぱり本当にちゃんと完成されたものを作るんだったら、これだけかかるよっていうのはちゃんと伝えていかないといけないですし、その能力がないとどんどん自分の首を絞めますね。
本当にそうですね…。
現状特に苦労という苦労はしていないかな、ということなんですが、逆に今後についてなど不安なことなどはありますか?
不安で言うと、金額を上げるにはちょっと限界が見えているのかな、とは思い始めていますね。
仮に次の案件を探したとしても、現在要件定義もしているので、これより上となるとITコンサルやPMとなってしまうか、副業みたいな案件を探すのか、これまでとは違う動きをしなきゃいけないかなと思っています。
それでいくと次の質問が将来の夢なんですが、こちらともつながりそうですね。金額をどのくらい上げたい、等はあるんでしょうか?
壮大な夢はないんですが、お金がもっと増やせたらいいな、というのはあります。そのためにどうするか考えたときに、副業を増やすか、起業して経営者を目指すか、趣味で将棋をやっているので、もうこれを突き詰めてお金をもらえるくらいになるか、という感じです。
ただITコンサル等は責任の分コミット量が増えるので、自分の人生を考えたときに合っているのか…みたいなところを悩みつつ、なってもいいようにビジネススキルは上げつつ…ですね。
これまでお話を聞いている限りでは、そう遠くなく開発PMOやITコンサルになれそうな雰囲気がありますが、とはいえコミット量のところは確かにおっしゃる通りな側面もありますね…。
いずれにせよ弊社からもサポートができればと思います!
最後になりますが、フォスターネットおよびフォスターフリーランスに対する感想をお願いします。
他のエージェントと違い、最初に紹介してもらったのが講師の案件だったり、他で見ないような案件もあったりして、「あ、こういうのもあるんだ、面白いな」と思いました。
あとは昨年、友人との事業立ち上げで抜けるか続けるかが微妙なタイミングがあったんですが、そこもとても親身に、ギリギリまで調整していただいて、普通の業務的なサポート以外にもすごくしっかりしているな、と思っているので、そこはとても助かりました。助かりましたというか、現在進行形ですね、助かっています。(笑)
私たちにとっては最大の誉め言葉ですね…!本日はありがとうございました。
社会人わずか1年半足らずでフリーランスにチャレンジした川森さん。
「置かれた環境でまずは頑張る」そして「アピールする」、「業務の中でビジネス的な視点も吸収できるよう意識する」と、日々の業務をただこなすだけではなく自分から動く大事さと、川森さんの真面目なお人柄を感じた一方で、趣味の話を笑顔でお話されたりとお茶目な一面もあり、終始和やかでした。(笑)
今後の展望なども含め、弊社としてもサポートできればと思っております!
その他のご利用者様の声
フォスターネットのYouTubeチャンネルではフリーランスの声や役立つ情報などを配信しています!
川森さん、本日はお時間いただきありがとうございます。
早速ですが、これまでのご経歴と、ITフリーランスになったきっかけをお伺いしてもいいですか?