フリーランスとして案件を受注するには、
①知人から案件の紹介を受ける
②受託案件を直接受注する
③企業と直接業務委託契約を締結する
④エージェントを活用する
という4通りが代表的ですが、今回は④に重点を置いてお話させていただきます。
事前準備
事前準備と言っても、既に正社員を辞める前のお金周りの話や確定申告についてなどは別記事でもご紹介しておりますので、ここでは割愛したいと思います。ここでお伝えしたいのは「職務経歴書」「経歴書」「スキルシート」と我々が呼んでいる、「自己PRをするためのシート」についてです。この記事では「経歴書」で統一します。
転職の場合もそうですが、フリーランス案件の場合も書類選考が面談・顔合わせの前にあり、またエージェント面談や企業との面談・顔合わせ時にもその「経歴書」を見ながら話をするので、「会いたい!」と思ってもらう「経歴書」である必要があります。そのため、転職やフリーランスの案件を探す際には、まずこちらを作りこむことをお勧めします。
作りこむと言っても…という方、弊社では雛形もご用意していますのでそちらをご参考いただければと思います。そうでない方も、これまで携わった案件ごとのプロジェクト期間、使用した技術(メインの言語やツールだけではなく、一部設定に携わったAWSの機能や環境等も書く方がベターです)、チーム構成がどの程度か、どのポジションで何の作業をしたか?が明示されていれば、フォーマット等は問われませんのでご安心ください。
「経歴書」の準備ができたら、いよいよエージェントに登録です!
エージェント登録前後のフローについて
利用するエージェントにもよりますが、弊社の場合は下記のフローで進めることが多いです。ご登録もしくはご連絡をいただいてから、最短3営業日、通常1~2週間程度で双方合意(条件調整・確認後の合意)となることが多くなっています。
・メールアドレス・氏名等の登録
(同時に希望条件の登録や「経歴書」のアップロードも済ませるとスムーズです)
↓ 1営業日程度
・弊社担当から詳しい希望条件・スキルのヒアリング
(TELにて15分程度の想定です)
↓ 1~2営業日程度
・サイト上から応募、またはメールで紹介された案件へ応募
↓ 1~2営業日程度
・書類選考・そこから進んだものは面談
↓ 3営業日程度
・条件調整・確認後、契約!
↓
・参画!
上記からも分かるように、転職と違い「即戦力人材」を「プロジェクトやチームに必要な期間」アサインしたい、という要望が案件として出てくることがほとんどなため、基本的には当月・翌月開始の案件が多く、また書類選考~面談・契約までの流れが非常に早いです。
もちろん2ヵ月先・3ヵ月先の案件もあるのですが、いい人が先に見つかり決まったため案件が充足してしまう・募集枠がなくなる、ということも多々ありますので、現在正社員でフリーランスになることを検討中の方は、上記を踏まえて逆算し、会社の手続きや引継ぎ等を行っていただくことをお勧めします。
案件が多い時期は?
・1年のうち最も案件の数が多いのは2~3月(4月開始)、次に多いのは9月(10月開始)。
この時期はインフラ・開発を問わず新プロジェクトの立ち上げ等で案件が増えるため、いい案件があれば動こうかな?というフリーランスの方や転職するエンジニアの方も多く、人が抜けることでさらに案件が増える、という傾向があります。多くは月初(第1営業日)からの参画を求められますが、相談次第では月中からの参画もできる場合があります(尚、その場合は日割り計算となる場合が多いです)。
この時期は人も案件もかなり動きますが、条件的にいい案件や、人気のスキル・言語・フレームワーク等を使用する案件はすぐ決まってしまうこともあれば、応募が殺到し書類選考だけで1~2週間程度かかることもあります。応募が殺到した場合は、案件によってスキル・条件・重視する点が異なるため、経験年数が長い方や、スキルがその案件にマッチして見える方でも選考漏れとなる場合があります。
そのため案件を探す場合は、
・4月開始の案件の場合は1月末、10月開始案件の場合は8月上旬(お盆前くらい)を目途に、案件を探したい旨をエージェントに伝達する
・探す場合は経歴書を更新しておく
・企業の募集が活発になるのは(4月開始だと)2月頭~下旬、(10月開始だと)8月中旬~9月上旬なので、複数案件に応募をしておきつつ、早めに面談を入れて確定させる
というスピード感と、応募を一つに絞らずいくつかを同時並行で進めることが大事です。
・次に増えるのは6月、12~1月。
上記のほか、7月、1月といった4半期ごとで人の入れ替えやプロジェクトの進捗度合による増員等で案件は多くなる傾向があるのと、11月は10月で人が集まり切らなかった案件等で引き続き募集していることがあります。9月末で抜けるつもりが引継ぎで10月になってしまった…なども割とよくある話かと思いますので、案件をいつ探そうか?と迷っている方もエージェントに一度ご相談いただければと思います。
逆に、GWがある5月やお盆のある8月はかなり案件の数が少なくなります。契約の都合上4月末や7月末となることはやむをえませんが、早めに決めたい場合は1カ月半前を目安にご相談いただくか、あるいはご希望の開始時期を6月/9月まで広げていただくと、案件のご紹介もスムーズになります。
それ以外の月も当月の途中開始や翌月開始案件はあるため、そういった時期でも1か月前を目安にご相談いただければと思います。
案件を切り替えたい場合は?
弊社の案件は単月、または3か月ごとに契約書を交わすことが多いため、その契約を更新するかどうかを決める、契約期間終了の1か月前(できるだけ早く!)までに「切り替えたい」と担当へお伝えください。担当の方で現在の現場との終了の調整をしつつ、次の案件のご紹介の手配をさせていただきます。尚、その際は、現在の現場の案件概要もぜひ経歴書へ記載をお願いします。
フリーランスとして1案件を10年以上続ける方もいらっしゃいますが、弊社のデータによると1年半~2年程度に1回、案件を切り替える方が多いです。
理由は様々ですが、お伺いしていると下記のようなものが多いように思います。
・今の現場の技術・環境に慣れてしまったので、別の技術・環境を使えるところに移りたい
・今の現場で経験が積めたので単価UPしたい
・自社サービス/システム、あるいは大規模なサービス/システムに携わりたい
・ポジションを上げたい(システムエンジニア⇒チームリーダー、プロジェクトリーダー等)
・ライフイベントに合わせて柔軟に働きたい
・現場の雰囲気が合わない
ほか、珍しいケースではありますが「自分の中のルールで3ヵ月ごとに案件/現場を変えることにしている」「1年働いたら1か月休んで旅行に行く」という方もいらっしゃいます。こういった自分で働き方や期間を選べるのはフリーランスならではと感じられますが、現場の終了理由や経歴書上のブランク(働いていない期間)は気にする現場も多いので注意が必要です。次の案件に入った後もすぐやめてしまうのでは?という懸念を持たれてしまう場合もありますので、こちらはきちんと説明できるようにあらかじめ準備をしておいた方がよいでしょう。
いずれにせよ、案件の契約終了の際は、担当から現場の方へ調整を行いますので、ご状況の変化などありましたら一度担当までご連絡をお願いいたします。
その後の流れに関しては登録後と同じく、紹介された案件へ応募⇒書類選考通過後に面談⇒双方合意⇒契約⇒参画!となります。契約の切れ目なく次案件に参画されたい場合は、時期にもよりますが、1カ月半程度前に一度ご相談いただき情報収集をしつつ終了調整を行い、1か月前~2週間前を目安に書類選考から面談まで進めるイメージでいていただけるとスムーズです。
まとめ
ここまで、エージェント経由でフリーランス案件に入って続けるための準備について以下の項目を紹介させていただきました。
1.事前準備(経歴書・スキルシートについて)
2.エージェント登録前後のフローについて
3.案件が多い時期
4.案件を切り替えたい場合
記事に書ききれない部分は担当よりご説明しますので、まずは会員登録をお願いします。
エージェントを賢く使い、安定的な案件獲得を目指しましょう!