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フリーランスNGの案件の特徴

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2023年11月02日

案件や求人情報を見ているとき、フリーランスNG、または契約社員のみといった文言を見たことはありますでしょうか。

この記事では、そういった案件に参画する方法についてご説明します。

フリーランスでは参画できない案件がある?

準委任・請負・派遣契約の違い

フリーランスで契約できない企業・プロジェクトと契約するための方法

フリーランスでは参画できない案件がある?

結論から申し上げますと、フリーランスとしての契約が難しい案件や企業は一定数あります。

フリーランスという働き方を選択するエンジニアの方が増え、フリーランスの活用を検討する企業やプロジェクトも増えている一方、コンプライアンス遵守や過去の事例を踏まえてフリーランスとの契約を取りやめる企業やプロジェクトも出てきているためです。

というのも、企業から見たフリーランスエンジニア活用には、下記のようなメリットとデメリットが等しく存在しています。

 

メリット

・期間ごとの契約ができるため、予算が比較的立てやすい

・自社にない知見やスキルを持ったエンジニアをプロジェクトにアサインできる

・新しいプロジェクトやタスクが発生した際、正社員採用よりもスピーディにアサインしやすい

 

デメリット

・法的・税務的に契約周りの管理が煩雑になる

・業界や企業内部のプロセスに対する理解をチームで共有することが難しい場合がある

・機密情報の漏洩リスクや機器貸与した際の紛失等のリスクがある

 

このデメリットから、フリーランスエンジニアが参画する場合は特定のエージェントや企業経由のみ契約する企業があります。また、そもそもフリーランスの参画をNGとし、企業に所属している社員の派遣契約のみ受け入れている企業もあります。

実際、請負契約を交わしていても実態が派遣のような形で作業をしている場合は「偽装請負」であるとされ、派遣元、派遣先への罰則が発生することもあります。

ではここで、契約の違いについて簡単におさらいしましょう。

準委任・請負・派遣契約の違い

準委任契約

特定の業務を遂行することを定めた契約で、業務を遂行した時間に対しての対価を得る契約です(弊社とご契約いただく場合は基本こちらの契約となります)。契約者のスキル・知見・裁量を以って行う契約であるため、必ずしもサービスや製品の完成・納品は必要なく、また派遣ではないため発注者からの「直接指示」を受けないことが前提です。この「直接指示」にあたるかどうかの判断基準は下記のようなものがあります。

・具体的な仕事の依頼や指示について、受けるか受けないかを自分で決めることができるかどうか

・発注者から勤務場所と勤務時間が指定され、管理されていないかどうか

 ※ただし、業務上場所や時間が特定されている場合(機密情報を持ち出せない場合のデータセンター・顧客オフィスやミーティング等)もあるため、これだけでは直接指示であると認められない場合もあります。

 請負契約

提供するサービスや製品の内容・品質、納期を事前に取り決め、成果物として納品することで対価を得る契約です。最近増えている「クラウドソーシング」系の案件がこの契約です。成果物に対する瑕疵担保責任があるため、成果物として提出したソースコードや設計書等に不備があった場合は納品後であっても無償での対応を求められたり、損害賠償を請求されたりという可能性があります。
こちらも準委任契約と同じく、発注者からの「直接指示」を受けないことが前提となります。

 派遣契約

上記2つと違い、派遣元の会社と雇用関係を結んだ労働者が、派遣先の企業で「直接の指示に従って」業務を行う契約です。労働者は事前に労働条件や待遇、派遣先企業、契約期間などが明記された就業条件明示書で契約内容を確認でき、現場では正規の従業員と同等の待遇を受ける権利があります。
一方、同一の派遣先への派遣期間は3年が上限となるため、その後も双方の継続希望がある場合は、直接雇用(それまで派遣先であった現場との雇用関係を結ぶ)の必要があります。

フリーランスで契約できない企業・プロジェクトと契約するための方法

 大きく分けて2パターンあります。

1つは、体制を組んでいる1次請け企業にフリーランスとして参画する方法です。この場合のメリット・デメリットは下記のようなものがあります。

メリット

・契約社員への切り替えをせず、フリーランスのままで参画ができる。

・1次請けの企業がチームで作業を請け負うため、チーム内での作業範囲が明確であることが多い。


デメリット

・チームメンバーの増減や体制変更があった際の影響が大きい。

・プロジェクトが遅延・炎上した場合、納品・完遂までの協力を依頼されることがある。

・1次請け企業や、2次請け企業との契約になってしまい、商流の関係から報酬金額が上がりづらいことがある。

 

こちらはクライアント企業と直接の契約ではなく、クライアント企業から受注している1次請けとの契約となります。フリーランスのままで契約ができるため、保険・年金などの煩雑な切り替えが必要ないことは一つ大きな特徴かと思います。
一方で、フリーランスの大きな特徴である「案件を選べる」というメリットに関しては、この形の契約ができる企業が限られているため半減してしまいますし、「報酬金額を上げられる」というメリットも商流の関係から減ってしまう可能性が高いです。

もう1つは、その案件に参画する間のみエージェント企業などに入社して契約社員となり、派遣契約で参画する方法です。この場合のメリット・デメリットは下記のようなものがあります。

 

メリット

・フリーランスでは参画できない企業・プロジェクトでも参画ができる

・一定の条件を満たせば、健康保険・雇用保険・社会保険に加入できる。

・出社の場合、交通費は別途支給される。

・年末調整の対象となるため、確定申告の手間が減る。

 

デメリット

・加入済みの国民健康保険や国民年金からの切り替えが必要になる。

・参画するタイミングによっては、確定申告が煩雑になる可能性がある。

・保険料等が控除された金額が振り込まれるため、フリーランスとして働くよりも額面が下がる場合が多い。

 

こちらは1次請け企業と契約する場合とは逆に、フリーランスから社員となるため保険や年金の切り替えが必須となる一方、1人からでも参画ができ、かつフリーランスokの案件より、参画できる案件数が多くなるため、選択肢が広がるというメリットがあります。

報酬金額に関しては、フリーランスと違い「給与」となるため、1か月ごとの額面で見るとフリーランスに比べて大幅に下がっている場合がありますが、確定申告時の納税額や保険料等を差し引いた金額と比較するとそこまでの差はないように設定をされています。詳細は各案件の条件提示時にご確認ください。

今回はフリーランスNGの案件について、その参画方法を踏まえてお伝えしました。

フリーランスでは参画できない案件がある?

準委任・請負・派遣契約の違い

フリーランスで契約できない企業・プロジェクトと契約するための方法

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