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ITストラテジスト難易度と試験、資格を取得するポイント

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企業が経営を維持し、将来にわたって生き残っていくためにITの活用はもはや欠かせないものとなっています。かつてのそれとは違い、ITを活用した新たなビジネスモデルの策定、物やサービスの展開、新たなイノベーションと「攻めのIT」が今後の鍵になっています。

こういった中、IT戦略の基本に関わることのできる「ITストラテジスト」の重要性がクローズアップされています。今回は、この「ITストラテジスト」について、資格の詳細などについて詳しく見ていきます。

ITストラテジスト資格とは


「ITストラテジスト」といってもご存知ない方もいるかもしれませんが、「ITストラテジスト」(正確には「情報処理技術者試験 ITストラテジスト」)資格とは、「独立行政法人 情報処理推進機構」(IPA)によって実施されている国家資格で、情報処理技術者資格として設定されている資格の中でも最高ランクに位置付けられる難易度の高いものです。

ちなみに平成28年度は6676名が応募し、合格率は14%です。

IPAでは、「ITストラテジスト」を以下のように定義しています。

「高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者」

あまりよくわかりませんが、簡単に言い換えると、以下のようになります。

  • ITに関する高度な専門知識を持った人材
  • 企業の経営戦略に基づいてIT戦略を策定・提案・推進できる人材

これを見ると、よくある外部コンサルタントの話のように思えます。確かに外部コンサルタントでもこういったことは可能だと思いますが、重要なのは、「企業の組織内にそういった人材がいる」ということです。

ともすれば外部コンサルタントを活用すると、一過性のありきたりの提案等に終始してしまうケースもあります。しかし、企業内にこういう人材が育つことで、実際に自社の事柄として適切なIT戦略を立案し、長期的な視野に立って推進することが出来るというメリットがあります。

高まるITストラテジストの需要

今や、特に欧米では「ITストラテジスト」が掲げている「IT戦略の策定・提案・推進」ということが企業にとって非常に重視されるようになってきており、世界的な大企業であればあるほど、その傾向は顕著なものとなってきています。

2015年に世界的な大手ネットワークベンダーであるCisco systemsの前CEOであるジョン・チェンバース氏が発した、「10年後までに、今ある企業の4割は姿を消す」という言葉。

これはIoTやビッグデータなど企業を取り巻くIT関連技術が大きく進化・変化している中、それらを活用して新たなビジネスモデルを策定、サービスを提供できない企業は淘汰されてしまうと言うことを意味しています。

そして、それを企業のトップであるCEOが発していると言うところに大きな意味があります。

また、General Electric(GE)の最高経営責任者(CEO)ジェフ・イメルト氏は2015年にCIO(最高情報責任者)について、「これまで長く、CIOはあまりにも受動的過ぎた」と話しています。また、「CIOは社内において自分がどれほど重要であるかを認識していない。テーブルに自分の席を要求するような積極的なリーダーになるべきだ。会社はCIOを必要としている」と述べています。

これも、企業内でのITがとても重要なものとなってきていることを経営陣が認識している良い例です。

このように欧米では企業のトップが率先してIT関連技術の重要性を理解し、それを核として新たなイノベーションを展開していこうとする姿勢が強く見えます。

そういった中、ITに対する高度な知識と戦略策定ができる「ITストラテジスト」の需要が高まっているのです。

日本ではまだまだ一部の大企業を除き、ITは「事務で使うPC」など、あくまで本業をサポートするツールの域を超えていないところが多いように思います。しかし、それではグローバル化が進行する中で生き残りをはかれなくなることは明白です。

今後は、日本企業でも欧米と同じようにIT戦略の重要性が高まることが予想されます。そして、それに付随して「ITストラテジスト」の価値はどんどんと高まっていくことでしょう。

ITストラテジスト試験の概要と取得のポイント

高度なIT人材である「ITストラテジスト」。高いレベルの専門知識と経営に関する知識や視点が必要になるこの資格は、試験も難易度の高いものとなっています。

「ITストラテジスト」資格試験概要

  • 試験は午前中に選択式問題が出され、午後は記述式・論述式(最低2000字)のテストが行われる。
  • 試験は年1回で秋(10月)に行われる。
  • 受験手数料は5700円

試験を受けるにあたっては当然ながら試験勉強をする必要があります。最初にも説明しましたが、昨年度の合格率が14%とかなり難易度の高い試験です。

しっかり勉強しておかないと合格は出来ません。

では、合格するにはどういったところにポイントをおいて学習すれば良いのでしょうか。まず、試験には「選択式」「記述式」「論述式」の3つの方法があります。

基本的な知識を習得する方法はベースにありますが、これを押さえたら、これらの方法に対応するための学習が必要になります。

「ITストラテジスト」試験学習法のポイント

  • 市販の参考書で学習する
  • 市販の問題集で問題を解いて知識と解答力をつける
  • 記述は記述対策用の参考書を活用する
  • 論文は論文対策用の参考書を活用する
  • インターネット上の学習サイト等も活用する※例えば以下のようなサイトがあります。「過去問WEB問題集 情報処理技術者試験 合格への道」

「ITストラテジスト」試験では、IT関連ではそこまで細かい知識は問われません。論文でも重要視されるのは文章力です。

ITの知識を踏まえた上で、物事を筋道立てて説明できる論理的な文章を書く必要があります。そのためには、過去問を含めて、文章を書く訓練を積み重ねることが大切です。

さいごに

企業でのIT戦略が、経営を考える上でとても大切で重要視すべきものとなってきています。

日本企業ではまだまだ一部の大企業にとどまっていますが、欧米では今回例に挙げたように大企業のCEOがITの重要性についてコメントを発しており、企業としてITの活用が将来に向けて企業の存続をかけた経営戦略上で非常に重要であることが認識されています。

企業でIT戦略を立案・推進する上で大きな役割を果たすのが、今回紹介した「ITストラテジスト」です。

「ITストラテジスト」はITの高度な専門知識を踏まえて企業の経営戦略に沿って、IT戦略を立案・推進していくのが仕事です。

重要性が今後さらに高まることが予想される「ITストラテジスト」ですが、試験では問題集などを活用した学習と、論文試験に備えての文章力の向上という2つに対策が効果的です。

ぜひ、今回の記事を参考にして、今後需要が高まることが予想される「ITストラテジスト」資格を取得されることをおすすめします。

<参考>

「イントロダクション:「ITストラテジスト」とは何か:アイ・ティ・イノベーション」

http://www.it-innovation.co.jp/2014/04/18-101628/

「「このままだと企業の4割が消える」――経産省が“攻めのIT”を後押しするワケ(前編):IT media」

「GEのCEOらが「会社にCIOは必要だ」とわざわざ述べる理由:IT media」

「ITストラテジスト試験(ST) ~ 経営とITを結びつける戦略家 ~:IPA」

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