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未経験からフリーランスのITエンジニアになるには

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2022年06月21日

フリーランスのITエンジニアを目指す場合、いくつかの方法があります。
フリーランスとして安定した収入を得るためには、案件を継続して獲得することが必要です。
そのための具体的な方法や、フリーランスITエンジニアになるメリットや種類、平均年収などをまとめました。

未経験からフリーランスのITエンジニアになる方法

未経験エンジニア

早速未経験からフリーランスのITエンジニアになる方法を解説します。

完全独学で学習を進める

長く険しい道のりにはなりますが、完全独学で道を切り開く方法があります。
実際に多くのITエンジニアは独学でキャリアをスタートさせています。
完全独学の場合、一つのプログラミング言語を習得し、プログラマーとしてキャリアをスタートさせるケースが一般的です。
特に最初はHTMLやCSSなどのコーディングがもっとも始めやすいでしょう。
書籍や学習用動画などを使い、地道に学習を進めていきます。
メリットとしては、書籍や動画視聴の月額料金くらいしか、かからない点です。
また、自分のペースで学習を進めることができます。

デメリットは、挫折しやすいという点です。
わからないことや疑問が生じた際に、誰にも聞くことができません。場合によっては、どこでつまづいているのかすらわからないといった事態にもなります。
独学で学習を進める場合、かなり意思の強い人でないと厳しいでしょう。

プログラミングスクールに通う

初期投資できる金銭的余裕があり、最速でITエンジニアへの道を切り開きたい場合には、ITエンジニア専門のプログラミングスクールに通うという方法が最も有力です。

スクールによりますが、期間は1ヶ月〜半年ほどで、目安として10万円〜60万円ほどかかります。
料金は、学ぶ言語や学習カリキュラム、利用方法(通学型かオンラインか)などで異なります。スクールを選ぶ際には慎重に、他スクールとの比較をした上で決めると良いでしょう。

無料体験を開催しているところもあるのでうまく活用しましょう。

メリットは、専門の先生に指導してもらいながら計画的に学習を進めることができるので効率よくITエンジニアへの道を進むことができます。

デメリットは、数十万円もの費用がかかる点です。

クラウドソーシングサービスで案件獲得

ある程度知識が身についてきたら、クラウドソーシングサービスなどで案件を受注してみましょう。

クラウドワークスやランサーズは、仕事をしたいワーカーと、仕事を依頼したいクライアントをオンラインでマッチングするプラットフォームです。
報酬は低めですが、案件を受注して納品まで一貫して行うことで、自身のスキルアップにもつながりますし、おすすめです。

小さな案件でもフリーランスとしての実績につながるので、1つ1つ丁寧に、積み上げていきましょう。

ITエンジニア向けのフリーランスエージェントに登録する

ある程度実績を積んだら、ITエンジニア向けのフリーランスエージェントに登録しましょう。

エージェントは一人一人のスキルや希望に合った案件を見つけ出し、提案してくれるので、時間を必要とする案件探しや営業の必要がなくなります。
また、会社勤めと変わらないような福利厚生が受けられるエージェントもあります。

エージェントを利用していないエンジニアと利用しているエンジニアでは、年収の面でも違いが出てくるようです。

専門のコーディネーターと今後のキャリアについての相談もできるので、とりあえず登録しておくと良いでしょう。

フリーランスのITエンジニアになるメリット

フリーランスメリット

では次に、フリーランスのITエンジニアになるメリットを紹介します。

IT人材は需要が高い

IT人材の不足は深刻化しています。

経済産業省が発表した「IT人材需要に関する調査」によると、先端IT人材の数だけでも2020年には6万人あまりが不足、2030年には約38万人も不足するという結果になりました。

さすがに見過ごせない事態になっており、小学校プログラミング教育の必須化や、経済産業省と厚生労働省が後押しする技術学習制度もあります。

人材不足ということはすなわち、その分需要が高いということになります。
需要が高い領域で活躍することで、自身の市場価値を高め、高水準な収入が見込めるでしょう。

好きな時間に仕事ができる

次のメリットは、好きな時間に好きな場所で働けるという点です。
コロナ渦において、急速にリモートワークやテレワークの制度が整いつつあります。
しかし、業種・職種によってはそのような働き方ができないものも多くあるのが現状です。

ITエンジニアは基本的にはPCがあれば仕事ができます。
さらにフリーランスとなれば、部署や役職に縛られることなく、好きな現場で働くことができるのです。
在宅勤務OKの案件も増えているので、必要スキルを満たしていれば、自宅や落ち着ける場所で仕事ができます。
これは非常に魅力的な点と言えるでしょう。

経験を積めば安定して稼げる

スタートダッシュさえ切れれば、あとは案件を獲得し、経験を積んでいくだけです。
同じ現場に3年居て特定のスキルの知見を深めていくのも良いですし、半年ごとに現場を変えて広く浅く数多くの現場を知るのも良いでしょう。

ITエンジニアは、基本的には年齢ではなく経験年数や実績で評価されます。
案件や求人の必須スキルでは必ずと言って良いほど「JAVA 5年以上〜」など、経験年数が問われます。

コツコツと実績を積み、開発現場を知り、自ら学ぶ姿勢を忘れずスキルアップしていけば、年収は確実に上がります。

後に平均年収について触れますが、経験さえ積めば、ITエンジニアは安定して稼げる職種といって良いでしょう。

フリーランスのITエンジニアの種類と平均年収

平均年収

では次に、フリーランスのITエンジニアの種類について紹介します。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは、提案、設計、開発、テストまでの一連の流れに関わります。
開発の知識はもちろん、顧客のニーズを探り、最適な実装ができるよう、工数や予算も考慮して提案します。
顧客との折衝もあるので、コミュニケーション能力も必要となります。

平均年収は、約400〜800万円ほどです。得意とする言語や経験年数、関わるプロジェクトによって左右されます。

システムエンジニアの上位職として、開発プロジェクトの管理をするプロジェクトマネージャ(PM)や、プロジェクトリーダー(PL)、国内と国外を橋渡しする役割を持つブリッジSEなどがあります。

ひたすらプログラミング開発をしたい人も多いため、上位職をあえて狙わずにSEとして活躍し続ける人もいます。

開発エンジニア

現場でプロジェクトに必要なシステム、アプリケーションやサービスなど、プロダクトを開発するのが開発エンジニアの仕事です。

ここでは大きく分けて4つ紹介します。

a.フロントエンドエンジニア

ユーザーが直接みたり触れたりする部分(フロントエンド)を開発するエンジニアは、フロントエンドエンジニアと呼ばれます。使用言語としてはHTML、CSS、JavaScript、PHP等を使い、Webサイトのコーディングを担当することが主な仕事です。
必要な言語の習得はもちろん、使いやすさや洗練されたデザインなどユーザビリティを意識したコーディングも求められます。

b.マークアップエンジニア

また、特にHTMLとCSSを活かして実装する人のことをマークアップエンジニアと呼びます。

比較的初心者が入りやすい職種なので、ITエンジニアの中でも年収は低めで、平均年収は約300〜500万円です。

c.プログラマー

システムエンジニアが作った仕様書、設計書に沿って、プログラミング言語を駆使してプログラムを構築し、機能を実装していくのはプログラマーの仕事です。
仕様書の不備を見つけ、指摘することもプログラマーの大事な役目です。

平均年収はIT業界の中では比較的低く、20代で約400万円、30代で約500万円ほどです。

年収アップの方法として、プログラマーからプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへキャリアアップするキャリアパスが一般的です。

d.制御・組み込みエンジニア

制御・組み込みエンジニアとは、制御のシステムや組み込みのソフトウェアを開発するエンジニアのことです。
具体例で言うと、家電製品や産業用機器などに組み込まれるソフトウェアの設計や開発をします。私たちが普段から使用しているスマートフォンのAndroid OSやiOSなども該当します。

年収はスキルやプロジェクトの規模によって異なりますが、約400〜600万円ほどです。

インフラエンジニア

インフラエンジニアに分類される職種は大きく分けて3つあります。

a.ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの設計、構築、運用、保守まで行うエンジニアのことを指します。
ネットワークの知識だけで完結するわけではなく、ネットワーク機器のルータやスイッチなどのハードウェア知識、OSやセキュリティ、サーバーの知識も必要になるポジションです。

年収は、約400〜800万円ほどです。

b.データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データベース(DB)そのものを構築したり、運用や管理をすることが主な仕事です。
データベースエンジニアの場合、Oracle Database、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQLなどのデータベース管理システム「DBMS(DataBase Management System)」に関する知識が必須です。

年収は、約400〜600万円です。DBMSの知識量や扱える言語によって左右します。

c.サーバエンジニア

サーバーの構築、設計、保守や管理などがメインのエンジニアのことです。
サーバーの知識だけでなく、サーバーを構築するエリアのネットワークを把握したり、セキュリティに関して強くならなくてはなりません。また、様々なOSに関する知識も必要な仕事です。
近年だと、AWSやMicrosoft Azure、GCPなどパブリッククラウドサービスが急速に拡大しており、企業や会社でも採用しているところが増えています。サーバーエンジニアもこういったクラウドサービス上での構築や物理サーバからの移行を求められるケースが増えているので、知識を取り入れていく必要があります。

年収は20代で約400万円前後、30代で約500万円前後です。
スキルセットによっては年収1,000万円を目指せるポジションです。
ネットワークもサーバも広範囲に対応できる「インフラエンジニア」として企業から求められることが多いです。

まとめ

今回は、未経験からフリーランスのITエンジニアになる方法やメリット、ITエンジニアの種類を解説しました。

IT人材の深刻な不足、そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり、企業は従業員の働き方を見直し、リモートワーク等を導入する傾向にあります。

市場価値を高め、ぜひフリーランスITエンジニアとして羽ばたいてください。

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