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失敗しない転職、リスクを抑えステップアップする考え方

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2017年02月08日

入社した会社に満足でき、長く働くことが会社員にとっては幸せな生き方なのかも知れません。しかし、定期昇給や終身雇用といった、会社が社員の人生に責任を持ついわゆる日本型経営が崩壊しつつある昨今、転職市場が年を追うごとに活況となっています。

「給料が安い」、「ステップアップしたい」、「環境を変えたい」など転職理由は様々ですが、必ずしも転職先の企業がバラ色とは限りません。中には転職後の職場環境の問題等から、前の会社を辞めたことを後悔する人も少なくありません。

いつの時代にも転職は「賭け」とも言えるもの。今の会社を辞めるのも新しい会社に移るのも、人生における大きな決断です。そこで今回は、リスクを抑えて失敗しない転職をするための考え方をご紹介します。

転職は、収入アップだけを目的としない

今の職場の仕事内容や人間関係に問題がなくても、収入面の不満から転職を考えるケースがあります。そう遠くない将来に訪れる「結婚」、「子育て」、「介護」などのライフプランにかかる支出を考えると当然の判断です。

しかし、同業他社で高収入を謳う企業に転職する場合には、給与体系をよく確認しておきましょう。モデル年収が高くても実力主義の会社の場合には、ノルマが果たせないと減収になることもあります。また、収入がよくても社風が合わなかったり、それが激務や長時間労働の結果もたらされたものだとすると、長く続かないケースもみられます。

収入アップだけを目的に転職を考える場合には、今の勤務先で昇給する可能性はないのか、見極めることも大切です。また、長く勤め続けたいのであれば、キャリアアップの道筋がきちんとあるのかも調べておく必要があります。

特にIT系は若い業界です、その場その時の業績で給料を決定し、将来を見据えた賃金体系を想定していない会社も多いと言われていますので注意してください。

やりがいだけを求め過ぎない

ITエンジニアでは、上流工程に行くことを目指して転職するケースがよくみられます。たしかに個人の裁量の幅が大きい仕事は魅力的ですし、キャリアアップという何物にも替え難い名誉を手に入れたとはいえ、ハードワークになりがちです。やりがいのある仕事に就くことでモチベーションは高まりますが、身体を壊してしまっては元も子もありません。

どの程度忙しいのか情報収集し、長期間勤務し続けることが可能な環境であるか考えてみましょう。近年は「やりがい搾取」とく言葉もあるように、社員の「やりがい」を食い物にして低賃金で過酷な労働を課す会社もあるようですので、「やりがい」と「報酬」のバランスには細心の注意を払うようにしてください。

特に募集要項で、具体的な数値などの実績を表示せず、楽しそうな雰囲気や「やりがい」を前面に押し出している会社は特に警戒が必要です。

面接のフィーリングだけで決めない

採用担当の面接官との会話がはずんでフィーリングが合うと感じたとき、面接官との相性のよさを理由の一つとして、入社を決めるケースがあります。直属の上司になる人ならまだしも、人事担当者は一緒に仕事をする人ではありません。

社風を人事担当者のパーソナリティーだけで判断するのは危険です。

特に、人事担当者は職務遂行の都合上、現場の社員とは距離を置いており、それによってドラスティックに動いている現場の状況には疎いことも多いのです。また、人材難で苦しむ企業では、入社までは「お客様待遇」ということもあります。

入社した瞬間手のひらを返すことも十分に考えられます。仕事内容や給料等その他の条件も加味し、一時的な感情に振り回されることがないよう注意しましょう。

数年先のビジョンを考える

今の給料にこだわるよりも、多少給料が下がっても新たな経験を積める職場に転職をした方が仕事の幅が広がり、数年先のポジションが望めることもあります。商品のライフサイクルが格段に短くなっている昨今、業界全体が今後伸びていかなければ、今は良くても将来的には先細りです。

ですので、目先のことだけを考えず、数年先のキャリアプランを考えて、仕事内容から判断することも視野に入れましょう。転職活動の際は、「早く決めたい」という思いから、ついつい判断が近視眼的になりがちです。決断を下す際にも常に自問自答を忘れず、判断を誤らないようにしましょう。

最後に確認して欲しいポイント

転職先を決めるにあたっては、一つのことにこだわり過ぎず、総合的に判断することが大切です。ただ「給料がいい」とか、「やりがいある」だけでは中々うまくいかないのが転職です。

応募先の企業を客観視する目を持ち、できうる限り多くの情報を入手し、判断をするようにしましょう。「転職」という人生における大きな決断が実り多いものとなることを願っています。

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