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【エンジニアリングとは?】ITエンジニアリングの種類から主要な言語、将来性までを解説

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2022年06月21日

昨今、ニュースや新聞を賑わすキーワードにAIや5Gがあります。これらのキーワードはITエンジニアリングに関する言葉ですが、語源となる「エンジニアリング」をご存知でしょうか。
この言葉は技術職に一般的ですが、的確に理解して説明できる人は僅かです。
そこでこの記事ではエンジニアリングの用語説明から種類、主要な言語、将来性までを解説します。

エンジニアリングについて

ここではエンジニアリングの用語解説とIT業界におけるエンジニアリングについてご説明します。

エンジニアリングとは?

エンジニアリングとは日本語にすると「工学」になります。
我々の日常生活を快適にするため、「様々な技術要素を組み合わせて実用化する技術」のことです。
エンジニアリングの領域は広く、科学、化学、電気/電子、機械、IT等で日々、進化しています。

IT業界におけるエンジニアリングとは?

ITエンジニアリングとは日本語にすると「情報技術工学」ということになります。
分かりやすくいうと「情報技術を応用して実用化する技術」となります。
例えばAI(人口知能)を利用した自動運転や5Gを利用したスマホ等はITエンジニアリングの分野になります。

ITエンジニアリングの種類

種類

ITエンジニアリングの主な種類として以下の4つについてご説明します。

システムエンジニアリング

システムエンジニアリングとは、システムの設計/開発から検証までの技術を指します。
具体的には基幹システム等の要件定義から設計/開発の上流工程を中心にシステム検証までを遂行できるスキルが必要不可欠です。

ネットワークエンジニアリング

ネットワークエンジニアリングとは、ネットワーク全般の保守、運用に関する技術を指します。
具体的にはネットワーク機器の選定や設置をおこなった後、セキュリティソフトのインストールや保守、運用までを遂行できるスキルが必要不可欠です。

Webエンジニアリング

Webエンジニアリングとは、Webサイトの設計から保守、運用までの技術を指します。
具体的にはコーポレイトサイトと呼ばれる企業の会社案内やECサイトと呼ばれる商品の販売に用いるサービスシステムを構築するスキルが必要不可欠です。

AIエンジニアリング

AIエンジニアリングとは、人工知能(AI)の開発から保守、運用なので技術を指します。
具体的には経験や知識をコンピュータが擬似学習することで人工的に答えを導き出すシステムを構築するスキルが必要不可欠です。

ITエンジニアリングで用いるプログラミング言語

ここではITエンジニアリングで用いる主なプログラミング言語として以下の4つをご説明します。

Python

Pythonは主に欧米企業で使われているプログラミング言語です。
主な用途はAI(人工知能)、機械学習等で採用されています。将来性がありかつ汎用性の高い言語として有名です。
「YouTube」や「Google」はPythonを用いて構築されたWebサービスになります。
人気の要因は言語ルールの縛りが少なく豊富なライブラリーが存在することです。このため、Pythonを習得するITエンジニアは増加傾向となってます。

PHP

PHPはWebサイト開発に適したプログラミング言語です。
理由としてWebサイトの世界トップシェアを誇るWordPressはPHPを用いて作られたためです。
PHPは、Webサイトやアプリケーションの制作で利便性が良く、市場での需要が高いプログラミング言語に他ありません。
また、PHPはソースコードが分かり易く、初心者が習得し易い言語として評判が高いです。

JavaScript

JavaScriptは前述したPHP同様のフロントエンド開発に適したプログラミング言語です。
フロントエンド開発とはユーザーが見える領域の開発を指します。その中でJavaScriptは動的な処理となるポップアップやアニメーション等を行うのに適しています。従いましてJavaScriptを扱うエンジニアはデザインの知識やスキルを有する人が多いです。
なお、JavaScriptは開発環境を整備する必要がなく、テキストエディターとブラウザーがあればプログラムを作ることが可能であり、リーズナブルなプログラミング言語です。

Ruby

Rudyは日本人が開発したプログラミング言語です。
従って日本語の参考書やプログラミングスクールも多く存在します。このため、未経験者が言語を習得するのに適していると言われています。
主な用途はSNSサイトやショッピングサイト等の開発に用いられています。
「Twitter」や「クックパッド」はRudyを用いて構築されたWebサービスになります。
コードがシンプルで汎用性が高く扱い易いことから多くの企業で使われている言語です。

ITエンジニアリングに向いている人

ここではITエンジニアリングを活用したエンジニアを目指す方々に向けた向いている資質を3つに絞って説明します。

コミュニケーション能力が高い

IT業界はエンジニアの業務が細分化されています。例えば基幹システムの開発には多くの職種のエンジニアが介在します。このため、チームプレーで仕事を進めながら成果を発揮することが必要不可欠です。
従って相手の立場を理解して円滑なコミュニケーションが出来る人です。

ものづくりが好き

自社で開発した製品を使って頂くユーザーに尽くす人です。
モノづくりが大好きでITエンジニアの仕事に誇りを持っています。
自己のスキルを上げて日々、製品が進化することを考えて行動できる人です。

好奇心が高い

IT業界は技術革新が最も早いです。このため、エンジニアは担当分野の情報収集を絶えず行っています。日進月歩のIT業界では日々の情報収集を怠るとライバル企業に負けてしまいます。
従って常に好奇心旺盛で貧欲に新しいことを取り入れる資質がITエンジニアに求められます。

ITエンジニアリングの役割と社会的意義

社会的意義

我々の日常生活を便利にするITエンジニアリングですが、役割と社会的意義についてご説明します。

役割

2017年、総務省の調査によると日本の労働者人口(16才・64才)は、1995年にピークを迎えて減少に転じました。
そして今から9年後の2030年に日本の総人口は、1億1662万人になると予想されています。その結果、日本の産業を支える労働者は絶対数が不足します。この状況を打開する手段としてITエンジニアリングの活用が叫ばれています。
つまり、ITエンジニアリングの役割はあらゆる産業にITを活用し、効率化を推進することで人に依存しない労働力を確保することに他ありません。
これがITエンジニアリングの役割であり、政府の推進する政策のひとつでもあります。

社会的意義

ITエンジニアリングの社会的意義は、ITを活用することで我々の生活を快適かつ便利にすることに他ありません。
身近なところでは我々が毎日の通勤で使っている電車は、運行システムにより一年を通じて快適安全に電車を使うことができています。現在はこれらのほとんどをITエンジニアリングを活用することで僅かな人員で運行しています。
そして現在、ITエンジニアリングは我々の日常生活の至る所で使われており、必要不可欠な技術となっています。

ITエンジニアリングの将来性について

ITエンジニアリングは競争と変化を繰り返し、産業の規模を拡大して来ました。
そこには国も地域を飛び超えてグローバルな競争を繰り広げて来た訳です。これは将来においても同様に繰り返されますが世界のIT需要は莫大なため、ITエンジニアリングの将来性は明るい未来しか浮かびません。
従いまして資源の少ない日本は、この分野を成長戦略のひとつと捉えて日々邁進することが先進国として君臨できる唯一の手段だと考えます。

まとめ

この記事ではエンジニアリングの用語説明から種類、主要な言語、将来性までを解説して来ました。
エンジニアリングの中で日本の環境や国民性を考えると最も有望なのはITエンジニアリングです。日本の政府もこの点を十分理解し、国家戦略として経済、金融から教育までの広い範囲でIT関連に多くの投資をしています。
従ってITエンジニアリングは間違いなく、日本の主力産業を担う存在になるでしょう。

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