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フリーランスで年収1,000万円を実現するには?

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2018年10月30日

「年収1,000万円」は、社会人にとっては目標であり憧れの数字でもあります。2015年の日本人の平均年収が414万円と言われているなかで、1,000万円という数字は遥か彼方でまばゆい光を放ちとても手が届く数字とは思えない人がほとんどだと思います。

しかし、学校を卒業し社会人としてのスタートを切ったとき、多くの人は「年収1,000万円」を将来の目標に掲げたのではないでしょうか。

しかし、現実はそう甘くはありません。バブル崩壊以降の失われた20年の間に、日本の雇用制度の大きな特長であった年功序列や定期昇給の仕来りは形骸化し、賃金は上昇カーブどころか少しでも気を抜くと大幅ダウンも珍しくはない状況になってしまいました。

国税庁の民間給与実態統計調査をもとに算出した年収1,000万円以上の割合(平成26年)は6.6%。偏差値で言うと60台後半以上を叩きだす人の割合とほぼ同数です。これで、年収1,000万円がいかに大きな壁であるかをお分かりいただけるかと思います。

年収1,000万円の夢がついえた人たちは、まるで星の王子様のように「いちばんたいせつなことは、目に見えない」といって、今の仕事にしがみつくのです。

この頃には、勤めている会社での「年収のゴール」がほぼ見えているでしょうが、同時に守るべき生活や家族もできているでしょうが、リスクを冒してまでは冒険はできないというのが本音でしょう。

しかし、ビジネス―パーソン(一昔前で言えばサラリーマン)を名乗っている以上、その価値を決めるのはやはりサラリー(給料)にほかなりません。あくどい仕事でもしていない限りは、世の中は「稼いでいる人は仕事ができる」、「稼ぎが少ない人は仕事ができない」という非常にシンプルな評価を下すのです。

会社にいるだけで年収1,000万円は遠のく

就職活動の際に、志望する会社の初任給や「賞与年○回」、「昇給:あり」など大まかな待遇を確認しても、給与制度のこと細かな部分まで調べる人は皆無でしょうし、非常にデリケートな事項なので実際のところは「入ってみなければ分からない」のが実情です。

ほんのひと握りの大企業であれば出世の階段を着実に昇っていくことができれば、時間はかかるかも知れませんが年収1,000万円も夢ではありません。しかしながら、中には、「そもそも年収1,000万円の社員など想定していない」、「社員に1,000万円なんて払えない(払いたくない)」企業も少なからず存在しているのも紛れもない事実です。

「夢を実現しよう!」、「次はキミたちの時代だ!」という甘言に乗せられて入社したものの、そもそも昇給の制度自体がほとんど存在していなかったなんどという笑えない話も聞かれます。

「会社のために働いてね、でも給料は上がらないよ」という会社の暗黙のメッセージを読み取った頃にはもう手遅れで、「付き合うより別れる方が難しい」恋人の関係と同様に、抜け出すことも案外難しいものなのです。

会社にいればそれだけで年収1000万円の可能性は遠のいてしまうこともあるのです。そもそも会社に「払う気がない」わけですから…。

ひとつの会社に何年か勤めていると、会社の賃金規程や先輩や上司の様子などから、どのような仕事をしている人がどれだけ稼いでいるのかが、おぼろげながらつかめてきます。

そうすれば、余程シビアな業績連動や年俸制を敷いている企業でもない限り自分自身の「年収のピーク」、「年収のゴール」も見えてくるものです。

それが1,000万円の届かない場合、かつての自分の野心に忠実に年収1,000万円を稼げる環境に身を投じるか、折り合いをつけて今の環境を受け入れるかの選択に迫られることでしょう。

もしITエンジニアである自分が、今は年収1,000万円に遠く及ばなくても、年収1,000万円の人の遜色のない仕事をしている、いい仕事ができると自負できるのなら、独立してフリーエンジニアになることをおススメします。

会社員のときとは異なり、自身の腕一本で生きていくことは責任もプレッシャーを大きなものですが、腕のあるエンジニアにはクライアントも報酬を惜しまないのがフリーエンジニアの大きなメリットなのです。

フリーランスで年収1,000万円プレイヤーって実際いる?

フリーランスは、時間や場所に縛られない自由な働き方をしているかのようなイメージが先行しがちですが、映画で言えば、主演、監督、脚本、演出「すべてオレ」状態ですから、フリーという名を冠していながら自由とは程遠い立場と言えるのかも知れません。

2015年度小規模企業白書によると、フリーランス全体の6割が手取り年収300万円未満であるとされています。これだけを見れば企業間取引が主流の日本のビジネス界にあってフリーランスが取りつく島はないのか…と愚痴のひとつでもこぼしたくなりますが、実は年収1,000万円~5,000万円未満の人も3%も存在するのです。

実際、個人事業主は、年収にして900万円を超えると税制面で遥かに大きなメリットを享受できるよう法人化することが多いので、潜在的にはこれよりもかなり上積みされると考えられます。

フリーランスの中でも、一般的に高い報酬を手にしているのがITエンジニアなのです。

IT業界は、建設業界と同じような多重下請け構造の世界ですので、大きな案件を担当しても下請け、孫請け、3次請け…とピラミッドの下部に行くに従って報酬は「中抜き」され、過酷な業務を強いられるにも拘らず低賃金で働かざるを得ない状況が生まれています。

しかしフリーランスになるとその「中抜き」が全て手元に入ってくるため年収アップを実現する人が多いのです。

※参考 高報酬案件特集:フォスターフリーランス

フリーランスのITエンジニアの年収相場

・プロジェクトマネージャー:600~700万前後
・サーバーエンジニア:500~600万前後
・ネットワークエンジニア:550~700万前後
・ソフト系エンジニア:450万~600万前後
・プログラマー(常駐委託):400万~500万

(技術力が年収に直結する?フリーランスエンジニアの年収の相場とは | はじめようフリーランス!【クラウドワークス】より)

全体平均と比べてITエンジニアの報酬が高いことがお分かりいただけるかと思います。特にフリーエンジニアの年収は二極化傾向にあると言われ、この中の多くが年収1,000万円を達成しています。

フリーランスで年収1,000万円を実現するためにすること

フリーランスエンジニアで年収1,000万円を実現するためには、「この分野ならばこの人しかいない」というレベルの強み、経営知識やマーケティングなどのビジネススキルを持っていることが重要です。

芸能人にしろ、作家にしろ、個人事業主で稼いでいる人の多くは専門分野で他の追随を許さないレベルに達しています。

これはエンジニアも同様で、Web系システム開発スキルでも基幹系システム設計・開発・運用スキル、セキュリティー技術など需要の高いスキルの中で突出した強みがあれば、クライアントが途切れることはないでしょう。

特にセキュリティーに関する需要は、個人情報の流出事件が相次いだことや、マイナンバー制度の施行、改正個人情報保護法の成立なども相まって、現在急速に伸びており折からのエンジニア不足で喉から手が出るほど欲しい存在です。

そして、クライアントと長く継続して仕事を受注するためにも、単なる技術提供だけでなく、それに至った背景や経営環境等も考慮に入れて業務を行うことで期待を上回る成果を出すことも可能となります。

経営知識はエンジニアであっても、「顧客の視点」に立った仕事をする意味でも必要不可欠なものなのです。

最後に確認して欲しいポイント

夢の「年収1,000万円」は、自分自身の腕が確かならば、会社員でいるよりもフリーランスになった方が遥かに実現の可能性が高いことをお分かりいただけたと思います。

もちろんフリーランスになったことで会社員とは異なる苦労が多くあることは確かですが、自分の仕事が確実に報酬に結びつく極めて「分かりやすい」世界で生きていくことでITエンジニアとして高い技量を維持・進化させていくことができることでしょう。

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