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フリーランスエンジニアとは?会社員と比較した業務・年収の違いや未経験からなるための秘訣まで幅広く解説

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2022年06月21日

近年注目を集めているエンジニアの中でも、自由に働けるイメージのある「フリーランスエンジニア」ですが、その実態を知っている方はそう多くないのではないでしょうか。
この記事ではそんなフリーランスエンジニアを目指す方に向けて、メリットや将来性、実際にフリーランスエンジニアになるためのステップを解説します。

フリーランスエンジニアについて

フリーランスエンジニアとは

フリーランスエンジニアとは、フリーランスのITエンジニアとして活動する人のことを指します。

企業に所属することなく自分自身で仕事を選べるというメリットがある反面、案件を獲得した際には、契約期間や業務内容、月額単価や勤務時間帯などの確認を自分自身で行うという手間が発生するデメリットもあります。

仕事内容・年収

フリーランスエンジニアの仕事内容や年収について解説します。
まずは働き方について説明します。

常駐型

クライアント先の会社内に常駐して委託された仕事をこなす働き方です。
期間や報酬などが契約で決められているほか、副業や別の案件の受注もできます。
フリーランスは収入が不安定と思われがちですが、常駐型の場合は安定的に収入を得られるというのも、大きな特徴です。

現場に常駐するため、多くのエンジニアやクライアントと対面でコミュニケーションをとれる機会が多く、意思疎通がしやすく業務を進めやすいのも特徴です。
ただ、こちらに関してはメリットとデメリットの両面が混在していると言えるでしょう。
余計なコミュニケーションを極力減らしたいという志向の人からすると、デメリットになり得る要素です。

在宅型

リモート・在宅型は、自宅などの好きな場所からテレワークやコミュニケーションツールを使用して仕事をこなす働き方です。

クライアントから委託された内容を納品まで請け負う受注開発や、労働力を提供し報酬を受け取るといった働き方が選べます。

時間の制限を受けずに自由なスタイルで働けるのが最大のメリットです。

一方で、発注側からすれば情報セキュリティへの不安や、仕事の進め方を直接確認することが難しいことから、常駐できないエンジニアに業務を任せることに消極的な企業も少なくありません。

常駐型と在宅型、どちらが自分に適しているかの見極めが必要です。

会社員・企業勤めエンジニアとの違い

フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの違いを解説します。

この記事を読んでいるであろう皆様が、おそらく一番気になっている働き方と年収をベースに解説します。

働き方の違い

先ほど、フリーランスエンジニアの働き方について「常駐型」と「在宅型」があると解説しました。
では、企業勤めエンジニアとの大きな違いは何でしょうか。

それは、企業勤めの場合、仕事の方向性などの決定権は会社がもっていますが、フリーランスになると自分で決定しなければならず、良くも悪くも全て自分次第というところが大きな違いです。

年収の違い

年収に関しては職種や年齢、経験年数、実績などが複合的に絡んでくるため一概には言えませんが、会社員エンジニアの年収の最も多い年収層は平均550万、フリーランスエンジニアの年収の最も多い年収層は平均660万というデータがあります。

フリーランスの場合、厳密には年収ではなく「1か月の月額単価×12か月」で算出しており、また税金等の支払いもあるため、会社員エンジニアより年収が高いという単純な判断はできません。
しかし、スポット的な高単価な案件が存在し、年収1,000万円を超えるフリーランスエンジニアの割合が会社員エンジニアより多いことは魅力的と言えます。

フリーランスエンジニアのメリット・デメリット

フリーランス

フリーランスエンジニアになるメリットとデメリットについて、みていきましょう。
現在会社員のエンジニアの方も、参考にしてみてください。

メリット

フリーランスエンジニアのメリットは数多くあります。

ここでは大きく分けて3つをご紹介します。

メリット1:時間の融通がきく

最も大きなメリットは、時間の融通が効くという点でしょう。

フリーランスエンジニアは基本的には成果報酬制なので、会社員のように、就業時間に縛られることがほぼありません。

現場常駐型の案件となると別ですが、基本的に、フリーランスエンジニアの案件は在宅型が多いです。

在宅型の案件なら、自宅で好きな時間に起床し、最も集中できる場所や時間帯に作業することができます。

納期が迫り、業務時間が長くなることもありますが、それも自分の裁量次第です。
効率化や生産性を上げる工夫を常に念頭に置き、改善していける姿勢がある人の場合は、どんどん楽になります。

メリット2:契約内容や報酬についてコントロールできる

フリーランスエンジニアの大きなメリットとして、契約内容や報酬について、ある程度コントロール・交渉することができます。

報酬金額について金額の内訳などを出したり、それなりの交渉力が求められるので、一筋縄にはいきませんが、
会社員や企業勤めで給与の交渉をする場合、昇給やよほど大きな成果が出ない限り、非常に難しいでしょう。

経費に関しても、フリーランスならば、例えば何をいくらで買うのかなどについても、社内稟議や上司の承認待ちなどが発生せず、すべて個人の判断でスピーディに決められます。

メリット3:さまざまな経験ができ、税金関連の知識も身に付く

3つ目のメリットは、会社員とは異なりさまざまな現場で多くの人と関わることができるので濃度の高い経験を積むことができます。

また、白色申告や青色申告など、税金関連の諸手続きを自分自身で行う必要があるため、生きていくために少なからず身につけておいたほうが良い知識も身につきます。

また、自分自身を売り出す営業力や、クライアントに報酬の相談をする際の交渉力、業務委託契約書の不備などを指摘し自分の身を守るための法律的な知識や視点もおのずと身につきます。

デメリット

フリーランスエンジニアになる場合のデメリットももちろんあります。

デメリット1:不安定な収入

フリーランスエンジニアは会社員エンジニアとは異なり、安定した収入が得られません。
なぜなら、受注できる案件がなければ、収入が減ったり、完全に無収入の月すら出てきてしまうからです。
裏を返せば、複数のクライアントから継続して案件を受注できれば、安定して収入を得ることも可能です。

デメリット2:業務以外のことに時間をとられる

フリーランスエンジニアのデメリットとして、業務以外の仕事が発生するという点があります。

例えば、営業。自分のスキルが企業にとってどれくらいのメリットがあるのか、どれくらいの業績をもたらすことができるのかを的確にアピールする必要があります。

また、業務内容や納期、金額などの条件交渉の手間なども必要になります。

フリーランスエンジニアになるためには

実際にフリーランスエンジニアになるためにはどのようなステップを踏んだら良いのか、解説します。

全くの未経験からフリーランスエンジニアを目指している人

全く経験がなく、未経験の状態からフリーランスエンジニアを目指している人の場合、かなり厳しい道のりにはなるでしょう。

具体的な方法としては3つあります。

プログラミングスクールなどに通い、短期集中でスキルを身につける

プログラミングスクールのメリットは、短期集中で、講師陣に不明点などを聞きながらスキルを習得できる点です。
マンツーマン指導に特化していたり、オンライン完結のスクールもあるので、時間はないけどお金はあるという場合にはおすすめの勉強法です。

デメリットとしては、金額の負担が大きい点です。

独学で習得し、ポートフォリオなどを作る

時間はあるけどお金はないという場合には、独学でスキルを習得する方法があります。
具体的な勉強方法としては、書籍の他に、YOUTUBEやUdemy などの動画配信サービスを利用する方法があります。

企業に就職し、2・3年実務経験を積んでから退職する

最もおすすめしたいのは、企業に就職し、2・3年実務経験を積んでから退職することです。
エンジニアとしてのスキルや実績がある程度用意された状態で独立できるので、他のことに目を向けやすく、市場における自身の価値も測りやすいでしょう。

現在エンジニアとして勤務している人

現在すでにエンジニアとして企業に勤めており、ある程度の経験がある場合は、実績という素晴らしい武器がすでにある状態です。

フリーランスとして駆け出す場合の初期収入に不安がある場合はある程度生活できる分の貯蓄をした上で、会社を退職しましょう。

人脈を作っておくのも有効な方法です。

開業届と青色申告承認申請書を提出すれば、いよいよフリーランスとしての大きな第一歩です。

保険は社会保険から国民健康保険へ、年金は厚生年金から国民年金へ切り替わります。
開業届を出したらすぐに手続きをしておきましょう。

実際に案件を獲得する方法としては、クラウドソーシングサービスやフリーランスエージェントの利用が挙げられます。

フリーランスエンジニア向けエージェントについて

エンジニアになるには

フリーランスエンジニア向けエージェントとは

次に、フリーランスエンジニア向けのエージェントについて解説します。

フリーランスエンジニア専用エージェントは、フリーランスエンジニアのスキルや働き方などの希望に添って案件を紹介してくれるサービスのことを指します。

案件に参画することになると仲介手数料(マージン)が発生する仕組みが一般的です。

登録の際に登録した情報を元に、エージェントが案件を探してくれたり、面談のアポイントをとったりしてくれます。
これにより、エンジニア側としては営業に時間をかけずに済み、しかも信頼度の高いクライアントと繋がれるというメリットがあります。
求められているクオリティ以上のものをクライアントに提供でき、着実に実績を残すことができれば継続して安定的な案件獲得も見込めるでしょう。

案件受注の他にも、手厚い福利厚生や税務処理のサポート、セミナー・勉強会の開催など、エージェントごとに独自のサービスが展開されています。

利用していない人に比べ、一部のエンジニアは平均年収がアップするというデータもあるようです。
フリーランスエンジニア専用エージェントは、フリーランスエンジニアになったばかりの人もベテランフリーランスの人も長く使えるサービスなので、利用しない手はないでしょう。

フリーランスエンジニアとして長く働くために

スキルアップ、交渉スキル、副業など、フリーランスエンジニアとして働くうえで注意すべきこと

フリーランスエンジニアとして安定して働き続け、かつ収入を着実にアップさせていく方法を解説します。

上流工程を経験し、市場価値を高める

下流工程を担当できるプログラマーや若手エンジニアは多くいますが、上流工程を担当できる人材は少ないです。それゆえ、単価も高い傾向にあります。
収入アップを意識している人は、実務で経験を積み、一人称で上流工程の仕事ができるスキルも習得しておきましょう。

自身の条件に関する交渉スキルを身につける

フリーランスエンジニアは受注先やクライアントと交渉しながら仕事を受けます。
単価や受注条件などの交渉はフリーランスエンジニアを続けるうえで避けて通れない要素です。
条件交渉の要素として、市場の動向やトレンドを察知し、自身のスキルセットとしてはこのくらいかなと判断することも必要です。

業務内容や報酬の折り合いがついたしっかりとついた状態でないと、業務に身が入らないので、交渉スキルも重要な要素です。

フリーランスエンジニアの将来性

IT人材は年々不足しており、経済産業省によると、2030年には約59万人のIT人材不足になると言われております。
人材が不足するということは、その分、エンジニア個々の価値が上がるということです。
将来性は十分にあると言えるでしょう。

市場規模でみてみると、ビッグデータや人工知能、IoTといった分野がIT市場において特に大きな影響を与えると言われています。

つまり、この分野で活躍できるスキルを身につけておくことで、将来性はますます高くなるということです。

言語で言うと、Python、Java、C言語、R言語あたりを身につけておくと、市場価値がさらにあがりそうです。

まとめ

今回は、フリーランスエンジニアと会社員の仕事の仕方の違いや年収、なるためのステップなどを解説しました。

成長を続けるIT業界だからこそ、今持っている技術に固執せず、長期的な視点に立ってこれからのキャリアを考えて「仕事を選ぶ」視点が欠かせません。
そのためにも、理想とするライフスタイルや働き方、長く活躍できるエンジニアとして今できることについて、フリーランスエージェントなどキャリア形成のプロに相談してみるとよいでしょう。

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