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ゴールデンウィークはフリーランスにとって厄介な理由と、うまく過ごすポイント

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2019年03月20日

ゴールデンウィークは多くの社会人にとって嬉しい時期です。日頃の仕事から解放されて連休を過ごすことができる、楽しい機会となります。ゴールデンウィークを心待ちにしながら仕事をする方も多いでしょう。

しかしフリーランスにとって、ゴールデンウィークは悩ましい時期でもあります。休むと収入が減るため仕事をしたいが、その仕事もなかなかないという悩みが代表的です。

ここでは、ゴールデンウィークがフリーランスにとってどのような時期なのか、またゴールデンウィークを過ごすためのポイントについて考えます。

フリーランスにとって、ゴールデンウィークは悩ましい時期

休めるけど収入が。。。

フリーランスにとって、ゴールデンウィークは悩ましい時期となります。これは、土日休みの会社員は祝日が増えるため喜ぶことと対照的です。

なぜ休みが多いことが悩みの種となるのでしょうか。まずはその理由について、解説していきます。

発注元企業の休みが多くなる

ゴールデンウィークは祝日が多くなるため、発注元企業が休む日も多くなります。このことにより、以下の不都合が発生することがあります。

発注される仕事量が減る

ゴールデンウィークに営業する企業は限られるため、仕事の発注数も減少します。たとえば1年以上クラウドソーシングサイトを利用した方であれば、「ゴールデンウィークは仕事が少ない」ことを実感した方も多いでしょう。

このため、仕事をしたくてもできないという事態につながるおそれがあります。

企業との連絡が取りにくくなる

仕事中に不明な点が発生した場合、発注者に確認することは常識です。この場合、通常では週末に問い合わせても、3~4日待てば回答が得られる場合も多いです。しかしゴールデンウィークでは企業や担当者が休む場合も多いため連絡が取りにくく、回答まで日数を要することになります。

この結果、時間はあるのに確認待ちで仕事が進まない、という事態が起きることが考えられます。特に納期がゴールデンウィーク明けの案件では、確認待ちが理由で納期に間に合わない可能性もあります。

報酬の支払いも遅れる場合がある

ゴールデンウィークは4月下旬から5月初旬にまたがる時期となります。このため月末から月初に支払われる報酬に影響を及ぼします。例えば月末払いで、4月30日が休日という場合を考えてみましょう。

もし企業が4月27日や28日など、ゴールデンウィーク直前の平日に支払ってくれるなら問題ありません。一方で「月末日が土休日の場合は、次の平日に支払う」ルールとなっている場合は支払日が5月1日となり、通常の支払い日よりも遅れることになります。

このデメリットが顕著に現れる例が2019年です。政府は5月1日を祝日とする方針であるため、4月27日から5月6日まで土日祝日が並びます。

もし報酬が月末直前の平日に支払われるならば4月26日となりますから、特に問題はありません。しかし月末直後の平日となった場合は5月7日の支払いとなり、以下のような不都合が生じます。

・ゴールデンウィークの出費に間に合わない
・クレジットカードなど、月初の引き落としに間に合わない

ゴールデンウィーク中が引き落とし日となる支払い先については、直後の平日にまとめて行われる場合も多いです。しかし引き落としは日付が変わった後の深夜や早朝に実行されることが多いため、当日の入金を待っていたのでは引き落としに間に合いません。

家庭を持つフリーランスでは、支出も多くなる

家庭を持つフリーランスの場合、この時期は家族がそろう時期でもあるため、旅行や外出がしやすい時期となります。このため、ゴールデンウィークの支出はどうしても多くなりがちです。

事前に報酬が入金されていればよいのですが、入金時期がゴールデンウィーク後となる場合は、資金繰りに苦慮することとなります。

在宅で働くフリーランスの場合

家中休みだとはかどらないかも

在宅で働くフリーランスの場合、働くこと自体はゴールデンウィークも関係なくできます。しかし受注するという観点でみると、発注元企業がゴールデンウィーク休みに入るという影響を大きく受けることになります。

ここでは具体的にどのような影響を受けるか、また注意すべきポイントについて解説します。

ゴールデンウィーク直前では、仕事量の確保が必要

フリーランスは月給制の会社員と異なり、仕事をしなければ収入を得ることはできません。1週間から10日間収入がないと、月収が2割から3割程度マイナスとなりますから、かなりの痛手です。

このためフリーランスはゴールデンウィーク直前に、仕事量を確保しておく必要があります。

ゴールデンウィークで仕事する分を、事前に受注しておく必要がある

ゴールデンウィークは発注する企業数が減るため、案件数も減少します。このため、思うように新規受注は進みません。

従ってゴールデンウィーク期間中も通常通り仕事したい場合は、自分がこなせる仕事量をあらかじめ見積もった上で、週末や3連休のときよりも多めに受注しておくことが必要です。

継続案件でも、あらかじめ余分に受注しておくことが必要

継続案件を受注している場合でも、ゴールデンウィーク期間中は注意が必要です。発注元がゴールデンウィークに休業する場合、連休明けまで連絡は取れません。このため「暇なので仕事が欲しい」と思っても、新たな発注は連休明けまで待つ必要があります。

従ってゴールデンウィークを控えた時期は、あらかじめ多めに受注しておくなどの工夫が必要となります。

ゴールデンウィーク中の納品物は、検収に時間がかかる場合がある

ゴールデンウィークに休む企業の場合、連休明けはたまった納品物の検収作業に追われることになります。だからといって企業はピンポイントに増員することは難しく、通常の人員で検収作業や問い合わせへの対応を行わなければなりません。仮に残業して対処したとしても、対応できる件数はせいぜい通常の1.5倍程度ですから限度があります。

このためゴールデンウィーク中に提出した納品物は、どうしても検収に日数がかかってしまいます。従って報酬の確定や入金までに時間がかかる場合もあります。

子どもがいる場合は、面倒を見る時間が増える

幼児や学齢期の子どもがいる場合、ゴールデンウィーク中はずっと親といっしょという場合も多いでしょう。このため在宅で仕事をする場合でもずっと仕事にかかりきりというわけにはいかず、子どもの面倒も見る必要があります。場合によっては、どこかへ遊びに行く必要もあるかもしれません。

このようなフリーランスの場合、ゴールデンウィーク中はいつもより仕事を進めにくく、また集中できる時間も取りにくくなります。

企業で働くフリーランスの場合

誰も居ない会議室

企業で働くフリーランスの場合は、在宅で働くよりもゴールデンウィークの大きな影響を強く受けます。その理由について、考えていきます。

休業日が多くなるため、減収となる場合がある

土日祝日が休みの企業で働くフリーランスの場合、年によってはゴールデンウィークの影響を受け、5月の営業日が他の月よりも少なくなる場合があります。

営業日が少ないと月の稼働時間も少なくなるため、減収の原因となります。

月の稼働時間数が決まっている場合は、連休明けに長時間勤務が必要なことも

フリーランスの契約では、1ヶ月の稼働時間を決める場合もあります。例えば1ヶ月当たり140時間から180時間の間という形があげられます。

この場合、稼働時間の上限を上回れば追加で報酬が支払われますが、下限を下回ると報酬が減ることになります。そのため稼働時間を確保する目的で、連休明けに長時間勤務を余儀なくされる場合もあります。

まとめ

ここまで解説した通り、ゴールデンウィークは土日休みの会社員にとっては嬉しい時期でも、フリーランスにとっては厄介な時期となります。ゴールデンウィークを挟む時期には、以下のような影響があります。

・発注元が休みのため連絡が取れず、仕事が進まない
・案件数が減るため、時間があってもやりたい仕事ができない
・報酬の支払いが遅れる
・検収に時間がかかる
・ゴールデンウィーク後が忙しくなる

最も避けたいケースは、仕事がなくて暇なのだが、お金もないという事態です。これではゴールデンウィークを満喫することはできず、ただ時間を消費するだけの生活になってしまいます。

フリーランスも充実したゴールデンウィークにするためには、自分がどれだけ仕事ができるかを見越した上で、早め早めの行動が大切です。

参考:
産経新聞「2019年GWは10連休へ 新天皇即位で5月1日と10月22日祝日検討」

セディナ「お支払日当日の何時までに入金すれば引き落としされますか。」

楽天銀行「自動引落は引落日の何時に行われますか?」

クラウドワークス「直面する厳しい5つの現実~それでもやめられないのがフリーランス!」

アイピーロジック「SEプランナー フリーランスエンジニアとは?働き方やメリット・デメリットを徹底解説」

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