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ITエンジニアが目指すべき、本当の意味でのキャリアアップとは?

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2018年01月29日

同じ職場に居続けても未来がないと考える人が増えてきており、キャリアアップ志向の人が目立ちます。

ただ、ITエンジニアのキャリアアップとは本当の意味でどのようなことを指すのか?そこにしっかりとした考え方を持っていないと、自分はキャリアアップしているつもりでも実際にはキャリアダウンしているなんて状況にもなりかねません。本当の意味でキャリアアップとはどのような意味を指すのか考えてみましょう。

キャリアアップの意味が変わってきている?

日本の企業でのキャリアアップには、本来同じ企業の中でどのような経験を積んでいくか、そのストーリー性を求められるものでした。なぜなら日本では企業への就職はずっと企業という共同体に属することを意味していたからです。身も心も企業の一員になることが、スキルよりも重要なこととして求められていました。

ですから企業への忠誠を誓い、企業の一員として一生を過ごし続けることが何よりのキャリアアップだったのです。だからこそ終身雇用制がずっと維持されていて、勤続年数に応じて給与や待遇が良くなっていったのです。

しかし、企業に以前のような体力がなくなり、終身雇用制を維持することが難しくなりました。伝統ある大手企業でもどんどん競争力を失っています。そうなると、企業もなりふり構っていられなくなるので、何よりも存続することを最優先に考えるようになります。

その結果、業績をとにかく上げられる人が求められるのは当然で、「結果を出せる人」というのが企業が現在求める人材なので、キャリアアップの意味が変わりつつあるのです。求められる人物像が、「企業に尽くせる人」から「業績を上げられる人」に変化してきたことがその理由です。

現代におけるキャリアアップは何を意味するのか?

現代においてほとんどの人はキャリアアップというと、いい待遇の企業に転職することをイメージするのではありませんか。しかし、コトバンクのデジタル大辞泉の解説によれば、キャリアアップとはより高い資格・能力を身につけること、経歴を高めることを指すようです。

つまり、能力の向上を前提としたものでなければ厳密な意味ではキャリアアップとは言わないわけですね。

例えば、資格を新たに取得することは自分がある程度の能力があることを証明するためのものですが、上述のように企業に以前のような余裕がなくなってきたため、現代では即戦力と企業が感じ取れる人が求められます。そのためにビジネスパーソンは企業が魅力を感じるような資格を取得し、能力を高め、経歴とするのです。

ですから、単に良い待遇の職場へ転職することをキャリアアップとは呼ばないのです。

特にITエンジニアがキャリアアップを目指すなら、自身の能力の向上を前提とし、かつその能力を認めてくれる企業へ転職する必要があるでしょう。転職によって給料が上がり、休みが増えたとしても、能力の向上を判断された結果ではなく、むしろ自身の才能を押し殺すような仕事しかできないような場所ならば、それはキャリアアップが成功したとはいわないのです。

もし待遇だけで転職してしまったら?

いくら日本の企業に余裕がなくなってきたといっても、全ての企業が業績を重視し、厳しい現代社会で戦い抜ける戦力を求めているというわけではありません。

建前ではそうでも、企業の体質が前時代的なところがまだまだ多く、せっかくの人材を使いこなせていないところは非常に多いのです。そうした場所では獲得したスキルを十分に発揮することよりも、ぎくしゃくとした人間関係の調整など、もっと他の些細なことに神経をすり減らすことになります。

その場合、苦労して環境になじんでみたところで、後になって何もためになるようなことは身についていないと実感します。そもそも社員それぞれが最大限に持てるスキルを発揮した方がよほど企業としての業績は上がるはずなのですが、どう考えてもムダなことに個々人のリソースを使い潰すような企業がたくさんあるのです。

ある種官僚的な企業と呼べるかもしれません。終身雇用をしてもらえるのならともかく、どんな企業でもいつ風前の灯火となるかもしれない時代において、スキルや才能の充実が図れない企業はいくら給料や待遇が良くても将来性はありません。だからキャリアアップの成功とはいい難いのです。

ただしスキルが充実させられるだけでもダメ

ただ、スキルが充実させられればそれでいいのか?と問われると、それはそれで問題です。現に、待遇は名ばかり正社員のような企業に限って、やたらと個人の権限が大きく、いろいろな経験ができる場合があります。

確かに仕事を覚え、経験を積むにはいいのですが、余りに給料が安く、待遇も悪い状態で本来ならば管理職がやるような仕事まで転職したすぐにやるようになってしまうと、余り高くない給料で働く癖が身についてしまいます。

どんな業界も給料が安いといわれる昨今ですが、給料が安いことの理由のひとつに、働き手の多くが安い給料に甘んじてしまう点があります。高いスキルを持っている人間が余り高くない給料で働いてくれるなら、給料を支払う側としてはこれ程楽なことはありません。

高いスキルを持っている人間ですら給料が余り高くはないのですから、特にスキルのない人間は推して知るべしという惨状になるのも当然です。結果的に、誰もが働くことに満足しない、社会的な停滞を招きます。

ITエンジニアであるあなたに十分なスキルがあって、キャリアアップをしたいと願うのなら、そのスキルを十分に給料・待遇面で評価してくれる企業で働かなければなりません。それがあなたのためであり、ひいては社会全体のためなのです。

やるべき仕事の難易度と給料・待遇面の向上を図る

キャリアアップが成功したら、あなたは間違いなくやるべき仕事の難易度が上がっているはずです。キャリアアップを図るなら、給料・待遇面はもちろんですが、やるべきことの難易度に注目しましょう。

企業はあなたのスキルを評価してくれて、それがキャリアアップにつながっているはずですから、きっとあなたが社内で求められることは前の職場よりも増えているはずです。だからやるべき仕事の難易度が上がっていて当然で、そこには責任も負荷されているケースがほとんどでしょう。

だからキャリアアップが成功すればするほど、あなたは難しいことをやる必要があり、かつ責任の重い、厳しいポジションに就いているはずです。キャリアを上げることは有無をいわず自身への重圧が重くのしかかる結果を受け入れないといけません。プレッシャーすら楽しめるハートが強い人である必要があります。

スキルを認められたいならフリーランスになろう

転職というと企業の一員になることばかり考えがちですが、共同体が重視される日本において、企業の一員になることは同時に企業人としての属性を身につけることも求められます。

スキル以外の、ムダとさえ感じられる決まり事をいくつも身につけなければならないかもしれません。古い体質の企業が現代で戦える企業となるには、企業という共同体を重視する企業だからこその性質を捨てる必要がありますが、長く染みついた体質は簡単に変わるものではありません。

だからこそ、企業にとっての業績と深く結びつくスキルを大事にしたい。そしてITエンジニアとして、本当の意味でのキャリアアップを目指したい、という方はフリーランスになるというのも一つの方法です。

フリーランスならば求められるのはスキルのみで、スキルに応じて仕事が分け与えられます。できるならば仕事があり、できないならば仕事がない、というシンプルな構図なので、身につけたスキルは必ず仕事の中で活かされます。

レベルの高いことをしたければ相応のスキルを身につければいいので、これもまたシンプルです。本当に実力を身につけ、かつ実力を認められたい人ならばきっと気に入る環境です。

スキルが重視される時代だからこそ、フリーランスとなってスキルそのものを評価される環境に身を置けば、刺激的な毎日が好ましい方にとっては毎日が充実したものとなるでしょう。

フリーランスになったら登録すべき最強エージェント5社

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