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【未経験からプログラマーに転職】システムエンジニアとの違いとは?、年収、転職に必要な資格まで解説

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2022年06月21日

昨年、文部科学省は小学校の指導要領に「プログラミング教育」を追加しました。
これらの発表から分かるように政府は、ITエンジニアの育成を重要課題として捉えています。
このような環境下、ITエンジニアの中で注目されている職種が「プログラマー」です。そこでこの記事ではプログラマーの基礎用語から年収、転職するために必要な資格や勉強方法までを解説します。

プログラマーとシステムエンジニア(SE)の違いとは?

プログラマーとシステムエンジニアは共にITエンジニアに属します。しかしながら両者の違いを正確に把握している人は数少ないと言って良いでしょう。
そこでここでは前述した2つの職種の違いについて解説します。
簡単に説明すると、両者の仕事は家を建てることに置き換えると分かり易いです。
家の設計から完成までの全工程を担当するのは「建築士」です。これに対して建築士の設計図を元に実際の家を作るのが「大工」です。
「建築士」に該当するのが「システムエンジニア」です。そして「大工」に該当するのが「プログラマー」です。
例えば、成果物となるシステム機器があったとします。この基本設計から完成までの全工程を担当するのが「システムエンジニア」です。
これに対してシステムエンジニアが作った開発仕様書を元に実際のシステム機器のプログラムを作るのが「プログラマー」となります。

プログラマーとシステムエンジニアの仕事内容

年収

両者の仕事内容をもう少し詳しく解説します。
システムエンジニアの仕事内容は要件定義、設計、開発、テスト、運用の5段階あります。
この中で上流工程となる要件定義と設計が主な役割でクライアントからヒアリングを行った後、開発仕様書という形にします。
プログラマーの仕事内容はシステムエンジニアが作った開発仕様書を元にプログラミング作業を行います。
このプログラミング作業は分野別に開発されたプログラミング言語に変換されます。
プログラマーはキャリアを積みながら多くのプログラミング言語を習得していきます。
また、実際にプログラマーが作ったプログラムが正しく動作するかを検証するのもプログラマーの仕事です。

プログラマーとシステムエンジニアの年収

ここでは皆さんが最も関心の高い両職種の年収について年代別にご紹介します。
独立行政法人統計センターが発表した「2019年度bの賃金構造基本統計調査」によると両職種の年代別の平均年収は以下の通りです。
前提条件は社員1000名以上の大企業に勤務する男性社員の平均年収となります。(残業代を除く)
ご覧のようにプログラマーに比べてシステムエンジニアの方が全世代で年収が高くなってます。
これはそれぞれの職種に求められている能力が違うため、能力給の差が出ています。
プログラマーはシステム開発の一部であるプログラミング作業を担当しています。
これに対してシステムエンジニアはシステム開発の全体を見渡して開発業務とマネジメント業務を担当しているからです。
新卒でIT企業に入社した場合、いきなりシステムエンジニアになることは稀と考えて良いでしょう。
一般的にはプログラマーとして経験を積んでからシステムエンジニアになるケースが多いです。

職種 年齢 年収
プログラマー 20歳代 359.7万円
30歳代 526.1万円
40歳代 604.9万円
50歳代 736.2万円
システムエンジニア 20歳代 380.4万円
30歳代 591.8万円
40歳代 691.3万円
50歳代 779.9万円

プログラマーに求められる資格・スキル

プログラマーになるため、必須な資格はありません。
しかしながらプログラミング言語の未経験者からプログラマーとして転職する場合、有利な資格は以下の3点です。

基本情報技術者試験

本試験は実践的なプログラミング能力を測るもので無く、IT全般の知識を広く浅く求められるものとなります。
本試験は経済産業省が認定する国家試験になります。
IT資格の中でも知名度や認知度が高く、本試験の合格者はIT企業からエンジニアとしての基本スキルを持っていると判断されます。
従ってIT企業にプログラマーとして転職するのは有利に働きます。
類似試験にITパスポートという国家試験もありますが対象者を一般社会人にしています。
このため、ITパスポートは出題範囲も狭く出題レベルも基礎的な内容です。
従ってプログラマーへの転職を考えている人は基本情報技術者試験を狙いましょう。

Ruby技術者認定試験

本試験はRubyを開発した日本人エンジニアが理事長を務める団体が運営しています。
プログラミング未経験者には最も学びやすい言語であると言われております。
Rubyは日本発のプログラミング言語であるため、日本人エンジニアに多く使われています。
試験の種類はSilverとGoldの2種類が用意されており、入門者を対象としているSilverを目指しましょう。
全くの初心者が約100時間以内の学習で合格できるレベルとのことですので、プログラミング未経験者には絶好の試験です。
企業側はライセンス保持者を即戦力として見ていますのでプログラマーとして採用される確率は高くなります。

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験民間団体が運営する認定試験です。
種類は初級と上級の2種類あります。
初級の受験レベルはPHPを学ぶ学生やプログラマー歴2年以内のエンジニアを対象としています。従ってまずは初級の合格を目指しましょう。
PHPは市場規模の大きいWordPressを作ったプログラミング言語です。またWebサイトでWordPressの世界シェアは約40%あると言われています。
従ってWebサイトの改修だけでも莫大な開発案件が期待できる有望なプログラミング言語です。
プログラマーを目指す人にとっては、市場ニーズの高いPHP技術者認定試験を合格することが早道に他なりません。

資格取得のための勉強方法

資格

プログラミング経験の無い人が資格試験合格ため、勉強方法やポイントについて3つ解説します。

プログラミングスクールに通う

この勉強方法が最も確実で合理的と言っても良いでしょう。
講師として現役エンジニアが在籍していますので、プログラミング未経験者でも懇切丁寧に教えて頂けます。
また、個人レッスンも可能ですので短期間で試験合格を目指す方はおすすめです。
スクールによっては資格試験の高い合格率を売りにしているところもあり、受験ノウハウの豊富なスクールもあります。
学習期間は半年以内が人気です。
デメリットとして費用は約20万円から約50万円と高価です。
オンライン説明会や無料体験もありますので、気になるスクールを廻ってから決定しても良いでしょう。

資格試験の勉強会に参加する

資格試験に費用を掛けたくない方に最適な勉強方法です。
勉強会による勉強は多くの仲間と接するため、モチベーションを維持し易いというメリットがあります。
最近は勉強会・セミナー探せるサイトがありますのでこちらを利用すると良いかも知れません。
しかしながら勉強会は開催者任せになるため、講師のレベルにより説明内容にばらつきが起きる恐れがあります。
勉強会は不特定多数の人を相手にしているため、不明点があった場合、自己解決することが必要です。

YouTubeを利用する

この方法は時間と場所を選ばず、無料で学べるという点では良いかもしれません。
しかしながらこの方法だけに頼っては試験合格が覚束無いと言って良いでしょう。
この方法と平行して独学で学習するというスタイルが適した勉強方法と思われます。
講師となるユーチューバーが一方的に解説するスタイルになりますので、不明点があったとしても自己解決できる能力が必要不可欠となります。
ポイントは多くの動画を視聴するのでは無く、同じ動画を繰り返し視聴することで自身の知識として定着させることです。

まとめ

この記事ではプログラミング未経験者からプログラマーに転職するため、プログラマーの基礎用語から年収、転職に必要な資格と勉強方法までを解説して来ました。
IT業界は慢性的な人材不足であるため、プログラム未経験者がプログラマーに転職することはそれほど難しいことではありません。
しかしながら日進月歩のIT業界の中でエンジニアは、絶えず自己のスキルを高めることが必要不可欠です。
従ってプログラマーの職を得てからは新しいスキルを獲得するため、貪欲に努力を重ねる人でないと勤まらない世界です。
このことを肝に銘じて行動できればプログラマーとして第一線で活躍することができます。

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