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要件定義ってどういうこと?スキルの身につけ方について

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2022年06月09日

要件定義とは、実際の開発実装工程に入る前に。顧客やサービス発注者が求めるサービスの要素やデザイン・要望などを聞き、開発側のリソースとのバランスをとった上で完成までの道のりを明文化する作業のことです。

この要件定義に含まれる主な作業としては、利用者側の使用導線やそのサイトでの目標から、開発が必要となる機能をまとめた業務要件を決める工程と、開発側の視点からどのようなシステムを組み、どうやって実装していくかを計画するシステム要件を決める工程の2つがあり、それぞれが出来て要件定義は完成となります。

また後者のシステム要件決定のフェーズの中でも、機能要件と非機能要件という2つの決めるべき要件があり、前者はユーザーの目に見えるサイトの機能を決定していく一方、後者においてはセキュリティやデータの扱い方などユーザーの目に見えない部分の開発方法を決定していく必要があるのです。

実際の開発の前段階で顧客の要望や必要となる機能を明文化して、開発計画のロードマップを立てておくことは、完成品に対する齟齬が生まれないようにするために必要不可欠な作業であり、案件を受注するエンジニアにとっては必須のスキルと言えるでしょう。

要件定義スキルを身につけるには

こうした要件定義スキルを身につけるためには、エンジニアとしての経験を積んで「こうした開発にはこれくらいのリソースがいる」というようなざっくりとした見積もりを素早く立てられるようになることが大切です。

そのためにはやはり、実際の現場でコードを書き経験を1つずつ積み上げていくことが大切でしょう。

またクライアントの要望やニーズがどの部分にあるのかを探り、それを機能としてしっかり明文化して落とし込んでいくことが大切となる要件定義には、ヒアリング能力を身につけることも欠かせません。

このようなヒアリング能力はただコードを書く経験を積むだけでなく、ユーザーが必要とする機能はどのようなものなのかを考えるとともに、クライアント側のビジネスへの理解を深めることが必要となるでしょう。

最後に、双方で決定した要件を分かりやすく現場に伝えるための言語化能力も身につければ、要件定義スキルをしっかりと自分のものにすることが出来るはずです。

そのためにも書くべきコードや実装方法について、日頃から丁寧に伝達することを心がけて齟齬が生まれないようなコミュニケーションを取ることを意識していきましょう。

要件定義スキルに関連する資格と勉強方法

要件定義に関する資格としてあげられるものには、高度情報処理技術者試験に含まれるシステムアーキテクト試験があるでしょう。

この資格は経済産業省が認定する国家資格の1つであり、公式サイトが掲載する対象者像として

”高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者”

という定義が与えられています。

この資格を獲得するための勉強方法としては、過去問を用いて過去の傾向を把握した上で参考書を使って勉強していくという方法が一番有効と言えるでしょう。

また、システムアーキテクト試験では午前に選択式の問題が出され、午後には記述や論述を中心とした問題が出題されます。

試験自体は午前2コマと午後2コマの合計4コマに分かれているのですが、午前と午後のそれぞれで攻略の方法も少し異なってくるので、事前に情報を仕入れて対策をした上で、ぜひ合格を目指してください。

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