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未経験からITエンジニアとしてデビューするには何歳までが限界なのか?

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2017年07月31日

「今の仕事よりもっと良い仕事がしたい」「別の仕事にチャレンジしてみたい」と考えた時に、問題になってくるのが「未経験であること」です。しかし、「未経験であること」は、しっかりとした戦略を持って準備を行うことである程度カバーできます。

IT業界は転職先として人気のある業界です。「格好良い」とか「高収入が得られそう」などといったプラスイメージもあり、未経験からの転職を考える人も多いのではないでしょうか。

しかし、IT業界に転職するには「高度な専門知識や技術」といった多くのハードルが存在しています。それらをクリアするためには柔軟な若い感性が必要という意見もあります。これを考えると、果たして未経験からITエンジニアとしてデビューする年齢には限界があるのでしょうか。あるとすれば何歳くらいなのでしょうか。

未経験からのITエンジニアへの転職の現状

IT業界に限らず「未経験からの転職」は同じ業界内での転職に比べてハードルが高いものです。人材紹介会社大手のインテリジェンス(DODA)の2013年の調査では、職種は同じで異業種へ転職した人は57%と高い数字を示しています。しかし、職種経験不問の求人は全体の8%と非常に少なく、企業が未経験を敬遠しているかのような数になっています。しかしながら、実際には職種未経験で転職したケースは34%もあり、実際には人材によりけりだということができます。

未経験からの転職の現状をまとめると以下のようになります。

  • 職種未経験の求人数は非常に少ない
  • 求人数は少ないが職種未経験の転職もそれなりにあり、企業は人間性等を重視している

したがって、企業側は求人としては特にITエンジニアについては専門知識や技術、経験が非常に重要なため、積極的に未経験採用はしていません。しかし、企業の本音は未経験であっても優秀でやる気のある人材は採用したいというところにあるのではないでしょうか。それが、この求人数と実際の転職数との差となって現れているのではないでしょうか。未経験であってもとりあえずは応募してみる、面接にたどり着いたら熱意をで勝負、というは一つの手かもしれませんね。

未経験からのITエンジニアへの転職のポイントは?

IT業界は当然ながら技術者の世界です。それはとりもなおさず「技術や知識がないと仕事が出来ないし、生き残れない」ということを意味しています。したがって、当然ながら転職する際にも経験や技術、知識が問われることになります。

これについては当然ながらITエンジニアとして経験を積んできた人に比べると未経験者は圧倒的に不利です。実際の実務経験が無いので当たり前です。したがって未経験者は専門知識や技術を独学やスクールで学ぶことが重要ですし、加えて熱意やコミュニケーション力、そして今までの経験がいかに役に立つかといったIT関連以外のアピールも重要です。

まとめるとポイントは以下のようになります。

  • 技術や知識を学習によって習得する(参考書による独学やスクールの活用)
  • コミュニケーション力のアピール
  • 今までの経験がしっかりと活かせることをアピール

経験では絶対に現役のITエンジニアには勝てませんし、知識や技術はとにかく努力して実務経験がないだけという状態にしておくのが理想です。また、ITエンジニアといっても、チームで仕事をしますし、顧客と交渉をすることもあるので、コミュニケーション能力は欠かせません。こういったところは別職種であっても経験がアピールできるケースがあるのではないでしょうか。たとえIT業界に経験がなくても、今まで経験してきたことはきっと役に立つはずです、しっかりと熱意をこめてアピールしましょう。

ITエンジニアのデビューは何歳が限界?限界はあるの?

「転職は35歳が限界」だとか「ITエンジニアは40歳までしか働けない」などと言われることがあります。また、一般的に未経験からの転職は若い方が良いと言われます。これはとりもなおさず若くて柔軟な感性を持っている方が、新しい環境への適応や、さまざまな技術や知識の吸収が早いといった理由からです。

また、加えてこれはIT業界に限らないことですが、35歳程度になると役職がついてくるケースが多くなります。転職した未経験者がある程度の年齢以上になると、上司より未経験の部下の方が年齢が下ということが発生するようになるため、マネジメントがやりにくくなり企業が敬遠する傾向があります。

さらにITエンジニアは案件や業務によっては残業や深夜作業、休日作業など体力がかなり必要なケースがあります。体力という面だけ見ても若い方が有利です。

ただし、人材不足から35歳以上であっても求人を出す企業もありますし、柔軟性は人によって差もあり、一概に新しいことを覚えることが難しくなるわけではありません。現に、フリーランスのエンジニアの中には定年退職してから、プログラミングを覚えて仕事をしている方も聞きます。

こういったことを踏まえて、ITエンジニアのデビュー年齢の限界について考えてみましょう。実際、35歳や40歳以上の未経験デビューは非常に厳しいのは確かですが、では道は閉ざされているのでしょうか。

まず、若い方が良いと言われる理由を改めて見ると

  • 新しい環境への適応がしやすい
  • 情報の取得や技術の習得が速い
  • 体力がある
  • 企業のマネジメント体制に組み込みやすい

これに対して、ある程度年齢が上がっていた方が有利と言えるのが

  • 人生経験による幅広い視点と判断力
  • マネジメント力

35歳や40歳以上では逆に若手にはない今までの職種での経験やマネジメント力を活かすことに加えて、ITの知識や技術をしっかりと身につけることが必須となります。これがないと未経験で転職することは不可能となります。逆にいうと、これが実現できれば例え高年齢でも可能性はゼロではありません。

さいごに

未経験でITエンジニアを目指そうとするときにハードルとなるものは、何と言っても「IT関連の知識・技術」です。営業職や事務職など他の職種からの転職を考える人も多いと思いますが、ここが非常にネックとなる部分です。

35歳や40歳以上でITエンジニアになろうとするときにこれが非常に高いハードルとなります。一般的に新しいことを学んだり技術を習得したりするのは柔軟性のある若い頃の方が良いと言われています。また、ITエンジニアは深夜作業なども多く体力が必要となりますが、これも若い頃の方が有利です。

また、組織マネジメントの観点ではこれくらいの年齢になると上司と部下の年齢が逆転するケースがあるため、企業によっては敬遠されるケースも多くなります。

したがって、35歳や40歳以上になってからのITエンジニアデビューは非常に難しいと言えるのは確かです。

ただし、今は人材不足でこれ以上の年齢でも求人があるケースもあります。また、知識や技術は努力でカバーすることができますし、他の業種とは言え若い世代にはない経験などもあるため、可能性はゼロではありません。そのため、どうしてもITエンジニアとしてデビューしたいのであれば、しっかりと技術や知識を習得する努力をして、自分を磨きつつ企業に対してアピールしていきましょう。

<参考>

「未経験から異業種転職できる割合は?」

「未経験からSEに転職したい! その実情と成功のコツ」

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