「就活でもっとやっておけばよかったことランキング」で堂々1位に輝いたのが「自己分析」です。就活における自己分析は、自分の強みを知り、自信をもって自分を売り込むための大切なプロセスです。
しかし、自己分析を就活だけにとどめていてはもったいありません。日常生活においても自己分析によって自身の特性を知れば、TPOに合った適切な振る舞いができることでしょう。
このように自分を客観的に見ることはとても大事なことなのです。
自己分析は自分と向き合う絶好の機会
自己分析は主に就職活動の際に「自分は何者か?」という命題について考える機会だったと思います。だいたいはキャリアセンターの人がやれと言ったとか、就活の本に書いてあったとか、先輩がやったとかでみずから進んでやった人の方が少数だったのではないでしょうか。
でも、社会人としての価値観を形成する「初めての会社」が「働いていて幸せになれる会社」であれば、自己分析と企業研究は成功したと言えます。しかし、新卒で3割の人が3年以内に離職すると言われているように、それは中々難しいものです。
それが先に述べた「自己分析」が「就活でもっとやっておけばよかったことランキング」第1位に輝いた理由なのだと思います。自分がどういう人間で何を欲し、どうなりたいのかを自分自身が分かっていれば、企業研究をしっかりやることによって自分に合った会社に出会えたことでしょう。
これは、就職活動ばかりでなく、転職活動や職場での対人関係など様々な面で活かせることではないでしょうか。
自己分析の方法、いろいろ
自己分析の方法は多種多様で、自分の思いを書き出す基本的なものもあれば、ちょっとした占いじみたものまで少し調べただけでも沢山でてきます。中でも、多くの自己分析手法で共通しているのは「自分史」の作成です。
時系列に自分の歩んできた人生を思い出し、そこでの出来事が自分自身の価値観にどのような影響を及ぼしているのかを書き出していきます。
また、局面において自身が下した判断が果たして正しかったのかどうかを顧みる機会にもなります。こうした一連の作業の中で様々な記憶が頭を巡り、喜怒哀楽が複雑に交錯する何とも言えぬ感覚を味わうと思います。良いことばかりではありません。
コンプレックスやトラウマも含めて「自分史」なのです。これが、自分自身と向き合うことなのではないでしょうか。すなわち自分史を作ることは自身の内面のルーツを知る作業なのです。自分を形作ったものがハッキリとしてくれば、自ずと自身の長所や短所、得手不得手も導き出されるはずです。
自己分析は、突き詰めればキリがありません。短い期間で行い、何度も更新していくのが理想です。自分自身を深く知ることで現在下す判断や行動にも迷いがなくなってくるはずです。
自己分析のできるサイト
数ある性格診断サイトの中でも信憑性が高いとされているサイトが、「WONDER×HUNTER」です。55の質問に答えればかなり詳細な診断結果が得られます。適当に答えを入れてしまうと診断してくれないなど、かなり作りこまれたサイトです。
自己診断、色彩心理学の観点から考える
色彩心理学も自身の内面を映す仕様として活用されています。好きな色から見る性格分析は以下の通りです。言われてみると心当たりのあることが多いはずです。
1)赤が好き:情熱的で感情の起伏が激しい。エネルギッシュで積極的。
2)青が好き:冷静沈着で論理的思考。知的で賢い。
3)黄が好き:好奇心旺盛で子供っぽい。ユーモアセンスがある。
4)ピンクが好き:ロマンチックで、優しく、繊細。甘えたり依存したりする傾向がある。
5)オレンジが好き:陽気で社交的、開放的。人に活気を与える。
6)紫が好き:プライドが高く、高貴で上品。美的センスがある。
7)緑が好き:平和主義で平穏、控えめな性格。家庭的。
8)茶が好き:保守的で堅実。落ち着いており、変化を求めない。
9)白が好き:理想主義。素直で純粋、真面目。シンプルを好む。
10)黒が好き:孤独を好み、非社交的。アーティストタイプ。
長所と短所は実は同じもの
長所・短所はあまり考える必要はありません。個性・性格が良い方に傾けば長所となり、悪い方に傾けば短所になる実は表裏一体の関係なのです。大切にするべきなのは個性・性格、長所を聞かれたら良い面から見た個性を語り、短所を聞かれたら悪い面から見た個性を語るとよいでしょう。
例えば「頑固」な性格も、裏を返せば「一貫性」があるというということで、見方次第で長所にも短所にも変わるのです。
最後に確認して欲しいポイント
自分のことは自分が最もよく知っているようで、意外と知らないことも多いものです。様々な自己分析ツールを使用して自分を客観的に見つめ、自分自身をよく理解し人間関係の構築や自己アピールに役立ててください。