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サーバーエンジニアのおススメの書籍4選(基本編)

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2017年02月14日

2015年12月29日の記事を再構成(文言の追加)をして2017年度版として作成した最新記事です。

日本経済の土台は「ものづくり」です。

この「ものづくり」を支えてきたのは、技術者(=エンジニア)たちの熱い情熱です。

彼らの「良いものをうみだし世界発展に貢献する」という実直で堅実な思いと努力の集大成ともいえる「メイド・イン・ジャパン」。海外で生活する日本人がまず感じること、それは日本人に対するリスペクト(尊敬)の念ではないでしょうか。どれだけ日本製品が世界中の人々に受け入れられ、魅了し続けているか実感できることでしょう。

脆弱な制度設計とマネジメント力から経済の停滞から抜け出せず、後進国の追い上げが厳しい昨今ではありますが技術者「魂」は健在です。しかしこの技術者たちが健在であり、技術者としての取り組みを制度やマネジメントに応用させれば「技術立国」日本の地位が揺らぐことはないでしょう。

一口にエンジニアといっても様々なです。業種や職種だけではなく担当する業務の数だけエンジニアが存在しているといってもよいでしょう。ヘルメットを被って油まみれになるエンジニアもいれば、モニターとキーボードを前に静かなる格闘を繰り広げているエンジニアまでその形態は多種多様です。

もちろんIT業界にも様々なエンジニアが活躍しています。

今回はその中でもサーバーエンジニアについてご紹介し、初心者からエキスパートまでが学べる書籍をご紹介します。

1 サーバーエンジニアとは?

サーバーエンジニアとは、ITエンジニアの中でもコンピューターシステムを運用するネットワークやインフラとなるサーバー機器の構築や運用・保守を行う職種のことを指します。

サーバーエンジニアの仕事は大きく分けて2つ、構築業務と運用・保守業務です。

言い換えると、サーバーエンジニアの最大のミッションは、通常通り業務ができる環境を構築し管理することです。

この至極当り前ではあるミッションが実は非常にハードルが高い要求でもあります。

構築業務では、サーバーを使用するにあたりサーバー構成の設計を行います。また、サーバーラックにサーバー機を挿入して固定するラッキング作業や配線などの物理作業も重要な構築作業です。ラッキングを行う際は、今後メンテナンス性も配慮しながら設計を行う必要があります。

さらに、OSやサーバーアプリケーションのインストールや設定なども重要な構築業務です。設置環境や利用するサーバーに合わせたアプリケーションを選択し設定します。

次に、運用・保守業務では、サーバーの安定稼働のために、実際に運用しながら状況に応じて設定変更や改善を施していきます。何かサーバーに障害やトラブルが起きてしまった場合には、いち早く原因を究明し復旧作業を行います。

また、サーバーが外部からの攻撃に晒されていないかなどセキュリティーチェックやメンテナンスも、重要な保守業務です。障害を未然に防ぎ、サーバーの状態を良好に保つことが、サーバーエンジニアに求められているミッションです。

このようにサーバーエンジニアは、コンピューターシステムを陰から支えるという「縁の下の力持ち」的な役割を担っているのです。

1-1. サーバーエンジニアの求人はこれからもっと増える

調査会社のSynergy Research Groupは2016年10月30日に発表したクラウドサービス市場の2016年第3期の報告によると、クラウドサービスは圧倒的なシェアのAmazon Web Serviceを筆頭に、Microsoft Azure、Google Cloud Platformそして、IBM Bluemixと4強がそれぞれ独自のサービスを展開してきているという報告をしています。

https://www.srgresearch.com/articles/amazon-dominates-public-iaas-paas-ibm-leads-managed-private-cloud

マイクロソフトはここ10年にもっとも注力をしたのがクラウド技術でした。Azureへの乗り換えを誘導させるかのように、2014年4月9日、Windows XPのサポート終了させ、2015年7月15日にWindows Server 2003も同じくサポートを終了させました。

そのため、2015年前後に一年で半数以上のサーバーが交換され、多忙を極めたサーバーエンジニアでした。しかしながら、マイクロソフトの本当の狙いはサーバを変えではなくクラウド化の促進です。

そこで、ネットワーク構築の基礎知識、クラウドサービスの基本知識となるLinuxネットワーク知識そして、さまざまな目的に合わせたサーバ設計方法が学べるサーバーエンジニアにおススメの書籍4冊を紹介します。

2 サーバーエンジニアにおススメの書籍4選

2-1. サーバーエンジニアになるための勉強~基本編

まずは、基本的な知識を持っていただくために書籍以前に参考となるサイトがあります。

小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記

はじめは誰でも初めて学ぶものですが、年月がたつにつれその経験を忘れてしまいます。しかし、そのプロセスを丁寧に追っているブログがあります。それがこの「小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記」です。

女子大生がクラウドサービスの運営会社でアルバイトしながら、学んだことを図解付きで専門用語をかみ砕き、必要な知識をわかりやすくまとめられているサイトです。このサイトを見ると、今世の中で動いているネットワークの仕組みが解ります。

これから学ぶ人だけではなく、今後人材を育成する立場の方も一読されることをお勧めします。
※現在、書籍化されていますのでこちらもオススメです。

小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記 aico (著)

2-1.1共通編

インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン みやた ひろし (著) 2015年12月26日発行

本書の想定読者が、「ネットワークを設計する方、情報システムの提案書/提案依頼書を描く方から、ネットワークの技術力を向上したい方」までという「幅の広さ」が少々気になりますが、読むと圧巻です。

ネットワークの基本パターンであるネットワークを社内LAN、インターネット接続、サーバLAN、拠点間接続の4つに最適解を提示している非常に優れた実用的教科書です。

機器構成設計、物理構成設計、スタック構成設計、リンク冗長化設計、帯域拡張設計、経路冗長化設計までしっかりと書かれています。基礎固めの一冊として活用してください。

2-1.2Linux編

図解でわかる Linuxサーバ構築・設定のすべて 一戸 英男 (著)2005年4月発行

本書の特徴は、次の3点に集約できます。1ディストリビューションに依存しない説明。2ソースコード(tarボール)からサーバを構築。3小規模?中規模のサーバ構築を想定しつつ、大規模構築につながるノウハウを紹介。

ソースコードによるサーバ構築を紹介するのは、バイナリパッケージでの導入よりも、はるかに柔軟な設定が可能になるからです。

不要な機能の抑制による軽量化はもちろん、暗号化対応、インストールフォルダの変更、認証データベースの変更、迅速なセキュリティパッチの適用など、ソースインストールによって得られる自由度の高さは、多少の手間を補って余りあるものです。

また、本書は、BIND9、Postfix、Apache 2.0、vsftp、SMTP AUTH、カーネル2.6など、最新の環境に対応しています。ソースからのインストールを前提としたLinuxサーバ本の決定版といえるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

応用編も合わせて御覧ください。

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