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働き方改革-ITエンジニアでも時短勤務を選ぶ人が増えている

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2018年03月27日

「時短勤務」と言えば、皆さんはどういったものを思い浮かべますか。皆さんの多くは、以下のような働き方であるといったイメージを持っているのではないでしょうか。

  • 育児などを抱えた女性が主に使うもので、1時間退勤を早めるなどの勤務形態
  • 職場での仕事、そして家庭での育児や介護と図る上で有効な勤務形態

このような時短勤務ですが、最近は、少子高齢化や核家族化などの要因もあり、徐々にではあるが広がりを見せ始めています。今回は、この時短勤務について、現状やメリット・デメリット、そして求人の探し方などについて説明します。

自由な働き方が出来る時短勤務という選択肢

時短勤務がフルタイム勤務と一番違うところは、何と言っても拘束時間です。フルタイムの場合は、週休2日としても9時間から18時までの勤務時間としても週40時間(昼食の1時間は休憩として)です。

ここまで労働時間が多いと、なかなか自由な時間というのは無くなってしまいます。しかし、時短勤務の場合は週休3日であれば、32時間、週休4日に至っては24時間の勤務時間となります。

具体的には、例えば以下のような働き方が出来るということになります。

  • 週に3日だけ会社へ行き、後は自分のスキルアップに使う
  • 週に4日だけ本業、あとは副業で起業を目指して頑張っている

今、特に若い世代の間でこういった働き方の選択が広がっています。フルタイムで平日は朝から晩まで働き、休日は家で休む。こういった従来の働き方とは全く違う価値観の新しい働き方が、今広がりを見せつつあるのです。

ITエンジニアにも広がる時短勤務

「時短勤務」と言えば、フルタイムと比べて勤務時間を短くすることで、子育てや介護などの家庭の事情、またスキルアップのための学習や、起業を目指してのさまざまな準備などに時間を費やせるものということを先ほど説明しました。

しかし、こと「ITエンジニアに時短勤務」と考えたとき、皆さんにも一つの疑問が湧いてくるのではないでしょうか。それは「果たしてITエンジニアが時短勤務なんて出来るのか?」というものです。

ITエンジニアと言えば、未だに、3K,7Kというイメージが付き纏います。

  • きつい
  • 帰れない
  • 給料が安い
  • 規則が厳しい
  • 休暇がとれない
  • 化粧がのらない
  • 結婚できない

特に「納期前など忙しくて帰れない」というイメージがあるITエンジニアにとって時短勤務という働き方を実現することは非常に難しいことのように思えますが、実際にはそのイメージには反してITエンジニアの中にも時短勤務を採用する動きが広がっています。

昨年、米アマゾンが週30時間という時短勤務のエンジニアで構成されるチームを作るというワシントンポスト紙の報道がありました。この特別チームでは、エンジニアだけでなく他の技術職や管理職まで全ての社員が時短勤務を行うことで、ワークライフバランスや業務効率の向上についてどういった影響が出るのか調査する目的があります。

国内でも、株式会社スタイルの例のように、ライフステージに応じて柔軟に勤務時間を変えられるだけでなく当初から時短勤務という待遇で採用するといった取り組みを開始した例もあります。

このように、一般的に「忙しい」「残業が多い」と時短勤務という形態が難しいと思われているITエンジニアの間でも、徐々に採用が広がっている現状があります。

時短勤務で働く場合のメリットとデメリット

IT企業含め、さまざまな業界で採用の始まっている時短勤務ですが、そこには一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここでは、時短勤務のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきます。

メリット

  • 育児や介護など家庭の事情に併せた無理のない働き方が出来る
  • 自己啓発やスキルアップ、起業を視野に入れた副業などさまざまなことが出来る
  • ワークライフバランスの実現

デメリット

  • フルタイムに比べて給与が下がる
  • 職場や取引先など、業務上やり取りする人との関係性に問題が生じる可能性

また時短勤務のメリットやデメリットは、何もエンジニア個人のものばかりではありません。エンジニアを雇用する企業にとっても様々なメリットやデメリットがあります。

企業としてのメリット

  • 社員のモチベーション向上による生産性のアップ
  • 優秀な人材の確保が可能となる
  • 社員の定着率の向上

企業としてのデメリット

  • 労働力の確保が課題となる

このように、時短勤務には企業にとってもさまざまなメリットやデメリットがありますが、デメリットの「労働力の確保」については、逆を言えば「必要な時に必要な量の業務を遂行してもらえれば、コストの最適化が行える」という事にもなり、メリットに転じます。

結果として、個人にとっても企業にとっても、ワークライフバランスの実現や、多様な労働力を確保するという意味合いで、時短勤務の有効性が理解され、進められようとしています。

ITエンジニアが時短勤務で働くなら

デメリットもあるが、多くのメリットがある時短勤務。この新しい働き方に対して、自分もぜひ時短勤務で仕事をしたいと思われた方も多いのではないでしょうか。

ITエンジニアが時短勤務で働きたい場合、「どうやって求人を探すのか」が問題です。

一般的な求人サイトはフルタイムの求人が多く、なかなか時短勤務の求人が掲載されていることは少ないのですが、実は、フルタイムの転職情報や案件であっても、時短勤務が可能だったりするケースもあります。

また、企業側の様々な理由でサイトへの掲載自体が行えない場合もありますので、まずは、転職エージェントやフリーランス向けのエージェントに相談してみると良いでしょう。

例えば、当社の運営するITフリーランス向け案件紹介サイト「フォスターフリーランス」でも、時短勤務などフルタイムでない求人も積極的に紹介しています。

時短勤務の特設紹介ページも設置されているので、必要な方はぜひ参照してみることをお勧めします。

時短案件特集:フォスターフリーランス

具体的に企業からの時短勤務の求人を「給与」「勤務地」「必要スキル」「仕事内容」などの待遇条件と併せて掲載しており、このサイトから直接これらの求人に対して応募することも出来るようになっています。

さいごに

従来、育児や介護などの際の一時的な勤務形態と考えられて利用されてきた時短勤務。しかし、今や時短勤務はこういった概念を超える広がりを見せ始めています。

従来からの「育児や介護などの家庭の事情に柔軟に対応する働き方である」といったものに加えて、「自己啓発やスキルアップのための時間作り」「副業や企業のための準備」など、フルタイムでは得られなかった会社以外でのさまざまな活動の時間を自由に得られるというメリットが理解され始めています。

そして、企業側での採用が進んでいる理由には、従業員のワークライフバランスの向上の他に企業側のメリットとして以下の3つが挙げられます。

  • 多様な働き方を認めることによる優秀な人材の確保
  • 従業員のモチベーションの向上による生産性アップ
  • 従業員の定着率の向上

時短勤務の採用が広がってきている背景には、このように従業員個人の側だけでなく、企業側にとっても時短勤務を採用することによるメリットがあるでしょう。しかし、企業側のこういった意図は、より多様な働き方を求める従業員には大きなメリットです。これまでとは、違う「時短勤務」という働き方を試すのは今がチャンスです。やってみようと思う方はぜひ今回の記事を参考にしていただくことをお勧めします。

<参考>

「Amazon is piloting teams with a 30-hour workweek:Washington post」

「エンジニア職の時短勤務正社員採用を開始~月120時間・本社勤務・残業無の働きやすい環境を整備:スタイルズ:日本の人事部」

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