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ITエンジニアがスタートアップ企業で働くときに注意すべきこと

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2017年06月06日

みなさんの中にはきっと、スタートアップ企業に魅力を感じていて、働きたいと考えている人がいるでしょう。スタートアップ企業の魅力は、まだ世にない新しいサービスを作り出そうとすること、今まさに成長中の組織を一緒に作り上げることなどが挙げられます。

スタートアップ企業には、スピード感があり、高い自由度があります。その環境を面白く感じ、どんどん活躍する人が多い反面、自身のスキルを十分に活躍できない人もいます。

この記事では、スタートアップ企業でエンジニアが働くときに注意すべきこと、働くする前に準備すべきこと、そもそもスタートアップ企業とは?などについてご紹介します。

そもそもスタートアップ企業って?

スタートアップ企業という言葉は、本来「行動開始の」という意味が含まれており、ビジネス場面ではシリコンバレーで使われ始めました。わが国では「企業」とか「立ち上げすぐの」という意味で使われることが多いようです。

スタートアップ企業と聞くと、IT関連の事業を思い浮かべやすいですが、IT関連に限らず、たとえば農業であっても、教育関連であっても、ビジネスを立ち上げて間もない時期で、市場を開拓している状況であれば、スタートアップ企業と呼べるでしょう。ただ、どんな事業であっても、いまやIT不可欠なもので、エンジニアが活躍する場面が用意されています。

スタートアップ企業を詳しく定義すると、「存在意義」「組織構成」「ビジネスモデル」「収益モデル」が大きなポイントになっているといえます。スタートアップ企業の多くは、「世の中を良くするために、イノベーションを起こす!」といったミッションを持っており、このミッションこそがスタートアップ企業の存在意義となっています。

組織構成としては、ビジネスを担当する人材、開発を担当する人材、デザインを担当する人材が集まれば、たとえ法人としてスタートしていなくても立派なスタートアップ企業と言えます。ビジネスモデルの点では、スタートアップ企業は、世間に既に存在するものを土台にスタートするのではなく、新しいビジネスモデルを模索しています。成長が見込めるビジネスモデルなのか?市場が開拓できる可能性はあるのか?などがスタートアップ企業のビジネスモデルのポイントとなります。収益モデルの点では、スタートアップ企業は初期の段階では収益がないことが多く、最終的に大きな収益を得ることを目指しています。

ところで、スタートアップ企業と似た企業の形として、ベンチャー企業がありますが違いは何でしょう?ベンチャー企業というのは和製英語で、投資を受けた企業という意味があります。厳密には区別するべきかもしれませんが、日本では、ベンチャー企業の立ち上げ間もない時期のことをスタートアップ企業と呼ぶことが多いようです。

スタートアップ企業を育てるも枯らすもメンバー次第!

大企業であれば、社員一人がいくら頑張っても会社の業績が大きく伸びることはないでしょうし、逆に、社員一人がいくらサボったとしても会社の業績が大きく落ち込むことはないでしょう。また、一人の社員の影響で会社の方向性が変わるということもないでしょう。

しかし、スタートアップ企業では、一人ひとりの立ち振る舞いが、業績や方向性に大きな影響を与えます。スタートアップ企業を立派に育て上げるのも、枯らしてしまい廃業に追い込むのも、メンバー次第です。

ビジネスの世界では、常にさまざまな組織が新しいビジネスを探しており、参入を企んでいます。スタートアップ企業の良さは身軽さです。思いついたことはすぐに実行しなければ、資金・人材・情報を多く持つ企業には勝つことができません。たとえ、身軽さを活かして、いち早くトップシェアを獲得したとしても、すぐに他社に抜かれてしまうでしょう。

スタートアップ企業では、自分の守備範囲を広く持つ必要があります。エンジニアであっても、スタートアップ企業が目指しているビジネスモデルに興味を持つことが必要です。それに加え、もしビジネスモデルに問題や課題があれば、たとえエンジニアであっても解決方法がひらめいたのであれば、自ら問題・課題解決に動く必要があります。

分からないから動けない、自分に関係ない、そういった気持ちでは、スタートアップ企業では活躍することができないでしょう。

スタートアップ企業で働くときに注意すること、準備することとは?

スタートアップ企業では、人材・資金・情報などの資源をあまり持ち合わせていません。それを補うのが、あなたの熱意と努力です。掲げた目標を達成するために、自分たちが持つ知識とスキルの全てを発揮して、それでも足りない場合は考え続けて、何か生み出さなければいけません。相当の熱量と努力が必要になります。

相当な熱量と努力を費やすには、スタートアップ企業が掲げるミッションに共感できるかどうかが重要になります。たとえ、今まで経験のある技術やスキルを発揮できる環境だったとしても、ミッションに賛同できなければ、スタートアップ企業の厳しい環境に耐えられなくなる危険性があります。

スタートアップ企業で働く時には、そのスタートアップ企業のミッションがどのようなものなのか?そのスタートアップ企業がどのようになろうとしているのか?それをリードするCEOやメンバーは、どのような人たちなのか?しっかり確認し、理解しておくことが必要です。

  • 自分の技術とスキルで儲けることができそう。
  • よくわからないけど、自由に働けそう。
  • 自分はエンジニアだから、求められる技術とスキルだけを発揮すれば良いだろう。

そのような考えであれば、スタートアップ企業で働くのを避けるべきでしょう。

いかがでしょうか?スタートアップ企業の魅力は、いろいろありますが、自分の力をフルで発揮せざるを得ない環境があなたを成長させてくれる点でしょう。あなたの技術とスキルを発揮して、スタートアップ企業で充実したエンジニアライフを送ることを祈っています!

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