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フリーランスITエンジニアなら目指したい、スーパーエンジニアの能力とは

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2017年02月08日

その道の第一人者、「一芸に秀でた人」は、その一挙手一投足からみなぎるエネルギーと滲み出るような人間的魅力を感じさせてくれます。

学問、スポーツ、芸術など分野を問わず、その道を極めた人の言葉には普遍的とも言える説得力があり、多くの人たちを励まし、勇気付けてきました。

そしていつしかその言葉は、「名言」として後世に語り継がれ、まだこの世に生を受けていない人たちの心にさえも火を灯していくのです。

2016年に世紀の大発見と言われている「重力波」の存在を100年以上も前に一般相対性理論で予言していた天才物理学者のA・アインシュタインが特殊相対性理論で辿り着いた「E=mc2(二乗)」と、世界三大宗教のひとつである仏教の開祖、

釈迦が悟った根本教理である「色即是空」が実は同じ境地ではないかという説を唱える識者が後を絶たないように、その道を突き抜けて極めていった人が辿り着く世界は、どうやら同じかとても似通った世界なのかも知れません。

また、これらの人々に共通しているのは、「きっと他の分野で勝負しても成功しただろうな」という確信にも近い印象を与えられることです。

一芸に秀でていて、人間的魅力に溢れ、しかもあらゆる分野に精通している人は、IT業界では、「スーパーエンジニア」と呼ばれる人たちがそれに当たるのではないでしょうか。

今回は、エンジニアとしても卓越した能力を持ちながらITに関する全ての工程に精通しておりしかも人心掌握のスペシャリストであるスーパーエンジニアの魅力に迫ります。

スーパーエンジニアとは?

世界のエレクトロニクスの最新動向をレポートするサイト「EE Times Japan」内でカレンコンサルティングの世古雅人さんが、「いまどきエンジニアの育て方(13):“スーパーエンジニア”育成、そのヒント」において、スーパーエンジニア6つの要件を挙げています。

1. 開発プロジェクトビジョン、製品コンセプトにこだわるエンジニア
2. コンセプトをきちんと作り上げ、設計に落とし込めるエンジニア
3. チームで成果が出せるエンジニア
4. 顧客・エンドユーザーを意識した設計ができるエンジニア
5. 企画、マーケティングができるエンジニア
6. 経営が分かるエンジニア

エンジニアと言えば、目に隈を作り青白い顔をしてキーボードと対峙しているイメージを持たれがちです。

それはそれで意義のある仕事なのですが、このままでは開発、設計等の上流工程を任せられたり、ひいてはスーパーエンジニアと呼ばれるようになるには心もとありません。

たとえプログラミングの知識が豊富で、スキルが高くても、今目の前にあるプログラミングの意義、その先にある開発の意義、そしてその開発がもたらす成果など次々と昇華して考えることができなければ、失礼を恐れずに言えばいつまで経っても「専門バカ」から抜け出すことはできないのです。

スーパーエンジニアは一朝一夕に生まれたものではありません。日々の業務に打ち込む中で、自身に与えられた仕事の意義をとことんまで突き詰めた結果、上記に挙げた6要件にある開発、マネジメント、企画、マーケティング、経営にまで精通したマルチプレイヤーにまで成長を遂げていくのです。

このレベルになると、いちエンジニアの領域を超越し、他部署、他部門、他社、他業種に行ったとしても十分に通用する人材に違いありません。そして、周囲の人の心を一瞬にして掴むヒューマンスキルも備わっていることでしょう。

エンジニアにも必要なマネジメント能力

エンジニアを職業として選んだ以上、専門性を高めるための自己研鑽は欠かさず続けなければなりません。時には、寝食を忘れて勉強に取り組む時期も自身の殻を破るために必要不可欠です。

しかし、エンジニアとして一定レベルの技術が身に付いたならば、技術以外の領域も学ぶことで更なる成長が図れるのではないでしょうか。技術畑にいついる人間にとってマネジメントやマーケティングは、まるで宇宙に行ったかのような別次元の世界です。

しかし、別次元の世界を経験することは、まさに自身の知り得なかった知識や考え方を吸収することにもつながります。その結果、物事を多角度で考える習慣が身に付き、自身の仕事や携わっているプロジェクトについて俯瞰的な視点を持って取り組むことができます。

この、多角度で考える思考力と俯瞰的な視点が、「自身のミッション」を立ちどころに理解し、即座に結果を出すスーパーエンジニアへと成長する第一歩となっていくのです。

専門以外の知見を広げることでかえって専門性が高まるとも言えます。それは、専門家が「木を見て森を見ず」に陥りやすいのに対して、専門性とトータルのスキルのバランスが取れていると「木も見て森を見る」ことができるようになります。

一本いっぽんの木が美しくても森全体が美しくなるとは限りませんが、森全体が美しければ、一本いっぽんの木は、森全体を美しくするために最適化されているはずです。

現在、大手メーカーが選抜されたエンジニアにMOT(Management of Technology)に関する教育プログラムを実践しています。いかに時代が移ろい、テクノロジーが進化しようとも、「経営は人なり(松下幸之助)」の考え方は色褪せることはありません。

スーパーエンジニアの習慣

参考サイト:Act as Professional「これはマネしたい!スーパーエンジニア達の習慣」

次は、IT業界のスタープレイヤーであるスーパーエンジニアが身に付けている習慣についてご紹介します。

自分が使う道具を厳選して選んで手入れをしている

優れた職人が道具にも拘るように、スーパーエンジニアも自身が使うツールには最大限のパフォーマンスが発揮できるようカスタマイズされています。

他人のコードを読む習慣がある

コードはエンジニア同士が分かりあえる共通言語のようなものです。他人のコードを読むことから良いものを取り入れ、悪いと思われるものがあれば具体的に指摘や提案ができる習慣を持っています。

まず自分を疑う

起こった事象に対して、他者のせいにせず、自分を疑うことから始める習慣を持っています。まず他人を責める前に自分を責めることで謙虚な姿勢が人望にもつながっていくのです。

本当に大切なことから着手する

膨大な業務量でも、優先順位の設定が適切ならば仕事が滞ることはありません。先読みと検証を習慣化することで、適切な優先順位を逐一設定できるようになるのです。

ゴールを設定してからはじめる

「あるべき結果」から逆算して仕事のスケジュールを設定し、適宜対応できる能力を兼ね備えています。逆算の習慣が無駄を排除した最短距離で最大限の効果を生むことにつながっていきます。

それは、なに?と素直に聞ける

知らないことは素直に認め、たとえ後輩や年下であっても謙虚に学ぶことが習慣化されています。

まとまった時間をかけて何かを深く掘り下げる

学ぶ必要があるときは、その時間を確保して深く掘り下げることを習慣化しています。何に時間を投資すべきなのかがよく見えています。

情報発信をすることができる

自身の知識やスキルを出し惜しみせず、広く情報公開、発信をすることが習慣化されています。

最後に確認して欲しいポイント

スーパーエンジニアは、エンジニアとしての能力を極めようとしたからこそ、エンジニアを超越したスキルを持つに至りました。

ただ、「生涯一エンジニア」に留まるのか、スーパーエンジニアになれるのかを分けるのは、目の前の仕事の意義、すなわち「何のためにやっているのか」を突き詰められるかどうかではないでしょうか。

エンジニアが目指す高みの頂点にいるスーパーエンジニアから学ぶことは多いはずです。

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