Web制作、デザインなど複数の人たちと共同して作業を進める場合、作成中のプログラムやファイルに対して「誰が」「いつ」「何を変更したか」を記録し、復元したり変更内容を表示できるようにする「バージョン管理」が重要となってきます。
Web制作のバージョン管理なら「universions」
「バージョン管理」をしていないと起こりがちなトラブル
1.開発が進んでいくと「いつ」「誰が」「なぜ」「どのように」修正したのか分からなくなってしまう。
2.過去の同じような事象に対してどのように対応したのか記録が残っていない。
3.人為的なミスや、障害等でデータが消失、もしくは上書きして復元ができなくなってしまった。
4.ファイルのやり取りがメール、Dropbox、USBメモリなど多岐にわたり混乱を来してしまう。
5.開発中にバグやトラブルが発生した際、以前のバージョンに戻したいが、もう分からない。
などなど、バージョン管理ができていれば防げるものばかりです。しかし、バージョン管理ツールも様々なものがあり、少なからずスキルを要したり、好き嫌いの分かれるデザインであるために非エンジニアには敬遠されることが多い。
Web制作なら断然「universions」
「universions」は、初心者や非エンジニアの人でも使いやすいようにバージョン管理の機能を絞り、必要最低限に開発されたGUI(グラフィカルユーザインターフェイス)で開発されたアプリケーションです。2014年の7月に正式版がリリースされ、Windows版とMac版があります。
「universions」の登録
1.universions公式ページからダウンロードしたアプリケーションを任意の場所にダウンロード(Macの場合はアプリケーションフォルダに入れる)。Windowsの場合はzipを展開してexe.をクリックします。インストールは不要でそのまま起動します。
2.universionsが起動したら、メールアドレスもしくはFacebookアカウントでユーザー登録を行います。
3.メールアドレスでの登録の場合、確認メールが届くので、指定のURLにアクセスしてユーザー名等を入力すれば登録完了です。
ツールの起動と操作
1.ログインします。
2.「プロジェクトを新規作成」をクリック。作成されたフォルダーに、管理するファイルを追加します。
3.サーバーにアップしたいファイルにチェックを入れ、「サーバーと同期」ボタンをクリックすれば完了です。
4.タブの「プッシュ履歴」より変更履歴を確認できます。
「universions」はファイルのバージョン管理だけでなく、チャットやタスク管理、Wiki機能も付属しています。プロジェクトメンバーとのコミュニケーションツールとしても積極的に活用したいツールです。
料金
料金は作成できるプロジェクト数によって変動します。例えばSmallプランなら月額1,350円で10プロジェクトまで利用が可能です。どのプランも容量は1プロジェクトにつき1GB、メンバー数は無制限。Microプラン(プロジェクト数3まで)なら14日間無料でお試し利用が可能です。
最後に
バージョン管理ツール選びは、メンバーの誰もが使いやすいことが大きなポイントです。その点において、操作が簡単で、シンプルながら「チャット」や「タスク」などの機能も使える「universions」は、ぜひおススメしたいバージョン管理ツールです。