お役立ち情報|フォスタージャーナル

英語力を生かしたフリーランスの仕事とは?探し方や必要なスキルまでご紹介

  • Facebook
  • Twitter
  • note

2023年06月12日

フリーランスの仕事の中には、英語力が求められるものが少なからず存在します。
翻訳や英語圏向けのWebライター、輸出入の代行やITエンジニア、ツアーコンダクターや語学教師(日本語、英語)などです。
ここでは、英語を使うフリーランスの仕事についてご紹介します。

・英語力を生かせるフリーランスの仕事

・フリーランスエンジニアに求められる英語力

・求人の探し方

・フリーランスになるために準備しておくべき5つのもの

この記事が役に立つ方

・英語力が必要なフリーランスの仕事に興味のある方
・英語を使用するフリーランスの仕事の探し方や事前準備を知りたい方

英語を使うフリーランスの需要

英語を使う機会といえば、アメリカやイングランドなどの英語圏の訪問時という印象が強いかもしれません。

日本国内でも東京の浅草や六本木などの観光名所では、外国人の観光客が目に付きます。
外資系企業の日本支社などに海外から仕事のために勤務する方も少なくありません。
つまり、日本国内での日常においても英語を使用する機会が存在するということです。

総務省が2017年7月14日に発表した「グローバル人材の推進に関する政策評価」によりますと、海外事業に必要な人材が「不足している」「どちらかといえば不足している」と答えた企業が70%を超える結果となっています。

項目

割合

グローバル人材が充足している

10.2%(100社)

どちらかといえばグローバル人材が充足している

19.4%(190社)

グローバル人材が不足している

17.8%(174社)

どちらかといえばグローバル人材が不足している

52.7%(516社)

※有効回答数980社

参考資料
総務省「グローバル人材の推進に関する政策評価」<評価結果に基づく勧告>
https://www.soumu.go.jp/main_content/000496468.pdf

上記の資料からは英語力の需要が高まっている一方で、英語力を持つ人材の供給が追いついていないことが示されています。

わかりやすく言うと、英語力に長けた方の活躍の場が拓けているということです。
企業や団体に勤める方はもちろんのこと、フリーランスや個人事業主にとってもチャンスであるのは間違いありません。

英語力を生かせるフリーランスの仕事

ここからは、英語力を生かせるフリーランスのお仕事の具体例を紹介します。
英語だけでなく、正しい日本語を理解している方ほど仕事の幅が広がるのは確実です。

・翻訳
・英語講師
・輸出入の代行
・ツアーコンダクター(旅行添乗員)
・日本語講師
・秘書・ビジネスサポート
・Webライター
・ITエンジニア
・海外向けのネットショップ運営

翻訳

英語力を生かした翻訳は英語を日本語に変換するほか、日本語を英語に変換する作業があげられます。
翻訳にてフリーランスでの仕事が可能なジャンルは次のとおりです。

・映画やドラマ、アニメや動画の字幕
・小説やエッセイ、学術論文
・企業や団体の公式サイトやオウンドメディア
・メール
・アフィリエイトブログ

翻訳でのお仕事を希望する方の目安として、TOEICスコア900点前後が指標となり得ます。
英語や日本語の読解力や業界ごとの専門用語の知識が問われるため、翻訳の仕事を始めてからも様々な箇所にアンテナを張り巡らせることが求められるでしょう。

翻訳のお仕事に就いている方の平均年収は3,560,000円 です。
一般社団法人 日本翻訳連盟が公表している文字単価を以下の表にまとめてみました。

ジャンル

英語⇒日本語への変換(税込)

日本語⇒英語への変換(税込)

コンピューターマニュアル

30.8円

22円

一般科学、工業技術

30.8円

23.1円

金融

33円

27.5円

経営管理、財務、契約書

33円

27.5円

医学、医療、薬学

38.5円

33円

特許明細書

28.6円

33円

参考資料
一般社団法人 日本翻訳連盟「翻訳料金(クライアント企業の翻訳発注価格)の目安」
https://www.jtf.jp/tips/price

英語講師

英語力といえば、やはり英語講師を欠かすことはできません。

・英会話学校
・オンラインレッスン
・予備校
・学習塾
・企業でのレッスン

英語講師としての仕事が可能とされる基準は、TOEICスコア750点以上や英検準1級以上です。
中にはTOEICスコア900点以上を目安としている求人も見受けられます。
JECA 日本英会話協会が発表している英会話講師の報酬の相場を次の表にまとめてみました。

種別

報酬の相場

英語講師(正社員)

月収160,000円~500,000円

英語講師(契約社員)

月収160,000円~250,000円

英語講師(非常勤/パートタイム)

時給1,200円~5,000円

英会話スクールの運営

グループレッスン:1,000円~3,000円
マンツーマンレッスン:2,000円~5,000円
※いずれも40分のレッスン料金

参考資料
JECA 日本英会話協会「英会話講師給料の相場」
https://www.eikaiwakyoukai.com/2016/04/11/eikaiwakoushi-remuneration/

輸出入の代行

海外のECサイトにて仕入れた商品を日本国内にて販売する「輸出入の代行」も、英語力が生かせる業種のひとつです。
日本国内で仕入れた商品を海外で販売するパターンも含まれます。

輸出入の代行を仕事として実現できる指標は、TOEICスコア700点前後です。
メールやチャットでのやり取りが英語でできれば問題ありません。

英語力も必要ですが、どちらかというと日本や海外で売れる商品を見極めるセンスや感性が重要視されると言えるでしょう。
ECサイトの閲覧数をアップさせるためのSEO知識なども有利に働きます。

輸出入の代行の報酬の目安となる「貿易事務」の平均年収は3,760,000円 です。
フリーランスや個人事業主であれば、より多くの報酬を稼ぐ方もいるかもしれません。

ツアーコンダクター(旅行添乗員)

海外向けのツアーコンダクター(旅行添乗員)も英語力が求められる仕事に分類されます。訪日外国人を対象としたツアーでの需要も期待できるでしょう。

ツアーコンダクターに求められる英語力の目安は、TOEICスコア600点以上です。
日常会話がこなせるレベルであれば大丈夫でしょう。
観光名所ごとの知識や見どころを常にアップデートしていく必要があります。

ツアーコンダクター(旅行添乗員)として仕事をするためには、次の資格の取得が必須です。

・国内旅程管理主任者資格(日本国内ツアー)
・総合旅程管理主任者資格(海外ツアー)

ツアーコンダクター(旅行添乗員)の賃金形態および報酬を以下の表にまとめています。

区分

内容

国内添乗賃金(一日あたり)

7,000円から10,000円

海外添乗賃金(一日あたり)

8,000円から25,000円

添乗不可手当

・事前打ち合わせ業務手当
・精算業務手当
・前泊手当(添乗前日)
・後泊手当(添乗後日)など
※それぞれ1,000円~3,000円/日ほど
※旅行会社や契約ごとに異なります

稼働日(添乗員専業の場合)

年間180日ほど

平均年収

3,861,000円 

参考資料
厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」ツアーコンダクター
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/110

一般社団法人 日本添乗サービス協会「賃金形態と社会保険について」
http://www.tcsa.or.jp/become/treatment/

日本語講師

日本語講師は日本国内に滞在する外国人に正しい日本語を教える仕事です。
外国人がメインの生徒となるため、一定以上の英語力も求められます。
日本語講師の英語力の指標は、TOEICスコア700点以上および英検2級以上です。

日本語の表現や発音はもちろんのこと、日本の文化や侘び寂びなども伝えられると生徒からの人気を集めやすいかもしれません。

日本語講師の報酬の目安を次の表にまとめています。

 

報酬金額

授業1コマ(45分)

1,500円から2,000円 

平均年収(常勤講師)

4,880,000円 

ハローワーク求人賃金(月額)

233,000円 

参考資料
厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」日本語教師
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/397

秘書・ビジネスサポート

秘書やビジネスサポートも、英語力が生かせる仕事に該当します。
外資系に限らず、海外に拠点を持つ企業では現地とのやり取りが英語というケースは珍しくありません。

海外市場のリサーチや、海外向けの公式サイトやオウンドメディアの作成などで、英語が必要となるパターンも想定されます。

秘書やビジネスサポートの業務レベルでの英語の基準となり得るのは、TOEICスコア700点以上です。
ビジネス英語での日常会話が可能であれば問題ないでしょう。

秘書やビジネスサポートの報酬の目安は次のとおりです。

 

報酬金額

平均年収

5,329,000円 

ハローワーク求人賃金(月額)

250,000円 

Webライター

Webライターの業務には、英語での記事執筆も含まれます。
学術論文などを資料として翻訳し、日本語の記事に落とし込むケースも少なくありません。
ほかにも、日本文化を海外に紹介する目的での記事執筆も想定されます。

英語力は当然として、正しい日本語の表現やボキャブラリー、業界ごとの専門用語の知識などのアップデートも必要です。

それからWebライターは、記事やサイトのアクセス数が仕事の継続に大いに関連するため、SEO知識も必須項目となり得ます。
サイトによっては取り上げた商品やサービスの売上も、評価基準として採用されることもあるかもしれません。

Webライターに求められる英語力の指標は、TOEICスコア800点以上です。
Webライターの報酬の目安として、「フリーランス白書2019」の文筆系の収入の調査結果を紹介します。

年収(経費控除前)

割合

200万円未満

32.0%(70名)

200万円~400万円未満

26.9%(59名)

400万円~600万円未満

21.5%(47名)

600万円~800万円未満

8.2%(18名)

800万円~1,000万円未満

5.5%(12名)

1,000万円~1,200万円未満

2.3%(5名)

1,500万円~2,000万円未満

0.9%(2名)

2,000万円以上

0.5%(1名)

わからない/無回答

2.3%(5名)

※219名からの回答結果

参考資料
一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書2019」
https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf

上記の集計結果にはWebライターのほか、編集者やイラストレーターなども含まれていることから、年収200万円から600万円の間と捉えておくと良いかもしれません。

ちなみに、テクニカルライター(取扱説明書の作成)の平均年収は6,952,000円 です。

ITエンジニア

ITエンジニアにとっても、英語力に長けていることが業務上有利に働くケースも存在します。
最新のプログラミング情報の中には、英語でのマニュアルなども含まれることがその理由です。

企業風土や作業現場によっては、英語でのコミュニケーションが求められることも考えられます。

ITエンジニアの報酬の目安を次の表にまとめてみました。

業種

平均年収

求人賃金(月額)

プログラマー

5,230,000円

321,000円 

システムエンジニア
(基盤システム)

7,336,000円

331,000円 

システムエンジニア
(業務用システム)

5,230,000円

321,000円 

システムエンジニア
(組込み、IoT)

5,230,000円

321,000円 

参考資料
厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
https://shigoto.mhlw.go.jp/

海外向けのネットショップ運営

海外向けのネットショップ運営も培った英語力が生かせる仕事です。

前述した輸出入の代行と共通する部分がありますが、英語で文章の作成やメールでのやり取りができれば業務レベルとして充分でしょう。
TOEIC600点以上が指標となり得ます。

英語力も大切ですが、ネットショップの管理や商品の説明、魅力的な商品の選び方で売上が大きく変わるでしょう。
アクセス数のカギとなるSEOの知識も必須項目です。

海外向けのネットショップ運営の報酬の平均額を以下の表にまとめています。

 

報酬額

平均時給

2,067円 

平均年収

4,397,000円 

求人賃金(月額)

218,000円 

参考資料
厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」ネット通販の運営

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/239

フリーランスエンジニアに求められる英語力

フリーランスのエンジニアが習得しておいたほうが良いと思われる英語力として、次の3つがあげられます。

・英単語
・リーディング
・英会話

英単語

英単語の知識を持つことで、英語で書かれたマニュアルなどをおおまかに理解することも可能です。
エンジニアの業界用語や専門用語、よく使われるビジネス単語を網羅しておくと良いでしょう。

リーディング

外資系企業や海外開発の案件では、メールや仕様書などの文書が問題なく読み書きできるレベルの英語力が求められます。

英語力が求められる案件や求人の場合、TOEICスコア800点以上を基準にしているケースが一般的です。

英会話

英語圏の開発者などとのミーティングでは、相手の話していることを理解し、自身の意思を伝えられるレベルであればあるほど、互いがストレスを感じることなくスムーズに進行するかと思われます。

語学の習得は慣れや度胸の部分が大きいため、まずは少しずつでも英語での会話の機会を増やすことが大切です。

求人の探し方

フリーランスの場合、仕事(案件)を探すことも業務に含まれます。
自身を律しておかないと「仕事を探しているだけで1日が終わってしまった」ということにもなりかねません。

ここからは、フリーランスの求人の探し方として、次の4つの項目をご紹介します。

・SNSでの発信
・ビジネス交流会への参加
・知人からの紹介
・クラウドソーシングサービスの利用

SNSでの発信

SNSでの発信から仕事につながるケースも少なくありません。

・これまでの実績
・何を得意としているのか?
・どのような仕事を求めているのか?
・仕事に対する考え方
・キャリアプラン

上記の内容をプロフィール欄に明確に記載することから始まります。
冗長にならぬよう、コンパクトにまとめるのがコツです。
※長文というだけで避けられるケースがあるため

ビジネス交流会への参加

フリーランス向けのビジネス交流会への参加も、新たな仕事のきっかけとなり得ます。
名刺を準備して積極的に同業者と交流していきましょう。

注意点としては、「参加して楽しかった」「知り合いが増えた」で満足しないことです。
人生の大切な時間を費やしていることを忘れないでください。
あくまでも仕事を獲得する、将来的に仕事を依頼する目的でのコネクション作りです。

知人からの紹介

知人からの紹介で仕事を得るパターンは決して珍しいことではありません。
「フリーランスになったので、何か私にできる仕事があれば紹介してほしい」と率直に話してみると良いかと思われます。

ただし納期に関しては厳守するようにしてください。
お金のやり取りにおいても同様です。

クラウドソーシングサービスの利用

フリーランスの方が仕事を受注する手段として、クラウドソーシングサービスの利用があげられます。

必ずポートフォリオを準備しておきましょう。
求人案件でのアピールに大きく役立つことがその理由です。

プロフィールもできるだけ空欄を作らないようにしましょう。
本人確認書類の提出や、NDA契約(秘密保持契約)の締結なども済ませておくのも信頼度をアップさせるコツです。

一方で、クラウドソーシングサービスは単価の低い案件が非常に多く見受けられます。
自身が受注したい案件の基準単価をおおまかに決めておくと良いかもしれません。

フリーランスになるために準備しておくべき5つのもの

これから英語力を生かしたフリーランスになる予定の方は、次の5つのものをしっかり準備しておきましょう。

・生活資金
・希望する仕事で使えるスキル
・パソコンを含めた作業環境
・名刺
・SNSアカウント

生活資金

フリーランスの場合、社会情勢などで仕事がいきなりゼロになることもあり得ます。
健康を損ねた際にも、その間の仕事はできないため収入も発生しません。
万が一のことを想定して、生活資金を確保しておくことを何よりもおすすめします。

何もしなくても1年ほど生活できる金額を目標にしたいところです。
フリーランスになる前にきちんと貯蓄しておきましょう。

希望する仕事で使えるスキル

英語などの語学力だけで仕事が得られれば問題ありませんが、希望する仕事で使えるスキルがあれば、より受注できる案件の幅が広がります。

希望する仕事に必要な資格が設けられているようなら、フリーランスになる前に取得しておくと良いでしょう。

パソコンを含めた作業環境

フリーランスで仕事を受注する際、パソコンは必須です。
移動しながらの記事の執筆や、カフェなどでデータをまとめたい方には、ノートパソコンとWi-Fiモバイルルーターの組み合わせをおすすめします。

長時間の作業を踏まえて机と椅子も用意したいところです。
特に椅子は身体に合ったものを使用しましょう。
作成したデータや書類を印刷するためのプリンターもあると便利です。

Webミーティングも一般化しつつあるため、マイクやWebカメラも揃えておくと良いかもしれません。

名刺

オンラインでのやり取りにて成立する案件も少なくありませんが、自身の名刺を作っておくことで損はないでしょう。
テンプレート素材と名刺専用の用紙にて、安価かつ容易に作成できます。

オフィスでの打ち合わせや営業が多い方ほど、名刺の必要性が増すのは確かです。
パーティーや交流会でも活用できるでしょう。

SNSアカウント

インフルエンサーと呼ばれる影響力の強い方の場合、フリーランスでの仕事も有利に働くのは事実です。
SNSアカウントでのアピールが、近未来の仕事につながるかもしれません。

ただしコメントやメッセージの対処については、最初にしっかりと決めておきましょう。
特に嫌がらせや暇つぶしでのコメントや、詐欺やマルチ商法目的のメッセージへの対応は重要です。

悪意を持って近づく人たちの存在を認識するか?否か?で、フリーランスでの未来も大きく変わります。
人生の時間を無駄にしないためにも、「相手にしない」のが最適解です。

まとめ

ここまで、英語力を生かしたフリーランスの仕事に関する以下の項目を紹介してきました。

1.英語を使うフリーランスの需要
2.英語力を生かせるフリーランスの仕事
3.フリーランスエンジニアに求められる英語力
4.求人の探し方
5.フリーランスになるために準備しておくべき5つのもの

外資系や海外展開をしている企業とのやり取りには英語力は欠かせません。

フリーランスであれば海外向けの仕事が受注できることで、収入も大きくアップする可能性が高まります。

  • Facebook
  • Twitter
  • note
新着案件情報を他の人より早くチェック!