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エンジニアには資格が必要?おすすめの資格一覧、取得メリットをご紹介2

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2023年05月25日

次に民間のベンダーが自社製品を使いこなす能力について認定している資格をご紹介します。これも初心者向け、中級者向け、上級者向けという難易度順にご紹介しましょう。

・職種別システムエンジニアにおすすめの資格

エンジニアのベンダー資格一覧

初心者向け

マイクロソフトオフィシャルスペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィシャルスペシャリストこと通称、MOSはマイクロソフトの提供しているWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookについての習熟度の認定試験です。一般レベルと上級レベルの2種類がありますので、出来れば上級が欲しい所です。IT業界ではプレゼンテーション、議事録、仕様書、スケジュール表、進捗管理表、報告書等の作成にこれらのツールを使うことが日常化していますのでMOS資格は案外に、どこでも歓迎される資格です。

MOS試験にはマイクロソフトから教材が出ているので、それを勉強して覚えれば大丈夫です。合格率は非公開となっていますので分かりませんが、マイクロソフトの教材を覚えていけば、まず大丈夫という声があちこちで聞かれますので、それほど難易度は高くないものと思われます。MOSの試験は少し変わっており、「全国一斉試験」と「会場別随時試験」があります。どちらが有利、不利ということはありませんので都合が合う試験を受ければ問題ありません。
下記のURLから試験日程が分かりますので参照下さい。

https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

なお受験料は次のようになっています。いずれも消費税込みの料金です。
一般レベル 通常10,780円、学割8,580円  上級レベル 通常12,980円、学割10,780円

オラクルマスター

データベースのベンダーとして世界№1のシェアを誇るオラクル社の認定するオラクルデータベースの扱い方についての習熟度認定制度です。非常に有名なベンダー資格ですのでご存じの方も多いでしょう。Bronze・Silver・Gold・Platinumの4クラスがあり、まずはBronzeからスタートする必要があります。いきなりGoldは受験できません。Bronzeを取るとSilverを受ける資格が得られるという具合に段階を踏んでいく必要があります。

業務システムではもちろんのこと、サーバー・クライアント型システムやウェブシステムでもデータベースは必要となる事が多く、またITエンジニアは、社内エンジニアでない限り、ずっと同じシステムに関わっているということはありません。今、現在はデータベースを使わないシステムに従事していても、いつ移動で別のデータベースがあるシステムを担当させられるか分かりません。そんな時に「データベースは扱ったことがありません」では、とてもITエンジニアとは言えません。

IT業界では制御系のエンジニアを除き、データベースを扱ったことがないでは通じないのです。ちなみに制御系ではデータベースはまず使いません。ですので。制御系を目指す方にはオラクルは必要ない知識です。ですが「知っておくに越したことはない」とも言えます。なぜなら社内移動や転勤で制御系ではなく業務系システムの担当になるかもしれないからです。ですので、とりあえず関係ない、という方にもデータベースという物の使い方の勉強と思ってオラクルマスターの勉強をしておくことをお勧めします。備えあれば憂いなしとも言います。

そういった場合、とりあえずBronzeで十分です。Bronzeの勉強でデータベースの基本的な扱い方はマスターできるからです。試験はデータベース管理者用、アプリケーションサーバ管理者用、開発者用と分かれており、それぞれの目標に沿って選ぶことができますが、とりあえず取るのであれば開発者用で問題ありません。試験自体はコンピューターで行われ、結果が、その場で分かります。オラクルマスターの試験には監督付きの通常試験と監督無しのオンライン試験があり、通常試験は29,400円、オンライン試験は16,500円ですのでオンライン試験の方が安く済むことは覚えて置いて損はありません。

中級者向け

Cisco Certified Network Associate(CCNA)

Ciscoとは米国にある有数のハードウェアベンダーであるシスコ・システムズ社のことです。そして、この資格はシスコ社が認定するネットワークに関する基礎知識と基礎技術の資格で世界的にも有名な物です。シスコ認定試験には5段階の資格が用意されていますが、ここでご紹介するCCNAは、そのうち下から2番目で比較的、易しい資格と言えます。ですが、CCNA資格を持っている、ということはネットワークエンジニアとして必要な最低限のことは”心得ていることの証明となりますのでネットワークエンジニアを目指す方はもちろん、通常のシステムエンジニアの方にも知識と技術の幅を広めると言う意味で非常に意味のある資格です。

ネットワークに関する基礎知識という物は本来、ITエンジニアであれば是非とも心得ておきたいものの1つであるからです。ただCCNA資格は3年という有効期限があり、3年過ぎたら、もう一回受ける必要がある、という特徴があります。一見、面倒で損に見える内容ですが実はネットワークの技術の進歩は他の分野よりも進歩が激しく3年経つと「陳腐化」してしまう可能性があるのです。ですので3年という期限を設けているのです。つまり3年毎に「知識を更新する必要がある」と理解して下さい。シスコ社は認定試験のための準備方法やFAQも日本語で用意してくれているので勉強方法も簡単です。

いくら易しいといっても、ちゃんと勉強しないと合格はできませんので、その点はご注意下さい。また、この試験は事前に認定テストセンターにおいてシスコ認定および秘密保持に関する合意書にオンラインで合意する必要がありますので、注意して下さい。受験費用は33,600円(税抜き)と高めです。受験日は都合の良い日をネットで予約できます。試験自体は1~2時間ですが指定場所に行き試験監督の下で試験を受けることになります。

詳細な内容は下記のURLで御確認下さい。

https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/exams.html

Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験はカナダにある非営利組織 Linux Professional Institute によって運営されている世界最大のLinux技術者の認定資格です。LinuxはサーバーのOSとしてWindowsと並ぶ2大OSですので、ITエンジニアをしていると、必ず、いつの日かLinuxに出会う日」がやってきます。Windowsはパソコン用のOSとして広く普及していますので誰でも多少の心得はあるものですがLinuxはUnixというOSの発展版でWindowsとは全く違うOSなのです。ですので「いつの日にか出会うであろうLinuxへの準備として、この資格を持っておくことは大変に意味のあることです。

ネットワークとの相性と言う点においてLinuxはWindowsより優れているので、ネットワークが進歩すればするほどサーバーのOSはLinuxになっていくと思われます。ですので、Linuxを早い段階で覚えて置いた方が有利なのです。ただ日本と他の国ではLinuxの使い方に差があり、日本では「日本独自の使い方」をしているケースが多いのです。そこでLinux技術者認定試験にはLPICとLinuCという2種類があります。LPICは世界標準でLinuCは日本標準です。受けるとしたら現段階ではLinuCの方が日本では適応性が高いということは覚えて置いて下さい。外資系企業はLPICの方が良い場合もあるので将来的な希望を見据えて判断して下さい。

試験はレベルが3段階ありますが、最初はもちろん、最も簡単なものから受験すべきです。受験料はLPIC、LinuCともに15,000円(税抜)です。LinuCはLPIジャパンという非鋭利法人が運営しているホームページから詳細を知ることができます。

https://linuc.org/

上級者向け

AWS認定試験

AWSとはAmazon Web Serviceの略語でアマゾンが提供しているクラウドサービスの総称です。AWSではクラウドシステムを構築するのに便利なサービスを用意しており、その量は膨大といえるものです。ですので、クラウドサービス系のITエンジニアにとってAWSを知っていることは強力な武器となるのです。現在、様々な業務ソフトがクラウド形式で提供され始めています。その大きな理由はインストール型だと変更が発生した場合に更新作業が必要になるのに対し、クラウド型はその必要がないからです。日本では所得税などは毎年、変更が入りますし消費税もいつ変わるか分かりません。クラウド型はそういった変更に強いのです。

ですので、これからクラウド型業務システムは普及が進むでしょう。その場合、AWSが多用されるのは確実と見て良いのです。既にAWSを利用している企業が非常に多いことが、それを裏付けています。ですので、AWSの認定資格を取っておくと「即戦力」となれるのです。これが就職時にどれくらい有利なことかは言うまでもありません。AWS認定資格は11種類存在し、難易度順に低、中、高に分けられています。もちろん最初は低である「基礎レベル/Cloud Practitione」から挑戦して下さい。そしてAWSの11種類の資格を順番に取ってゆく勉強はそのまま、クラウドシステム構築の勉強となります。AWSの資格を取る勉強は、そのままクラウドシステムについて体系的に学ぶことが出来るようになっているからです。

AWSでは初心者のために動画で学ぶことが出来る学習システムも用意していますので、それを利用すれば自分の好きな時に学べるので非常に効率的な勉強も可能です。但しAWSの資格も先のCCNAと同じく3年という有効期限があり、3年経ったら更新が必要です。これはAWSも日々、進歩をしているので覚えた知識も3年経つと「陳腐化」してしまう可能性が高いので学び直してくれ、という意味に理解して下さい。その他詳細は下記のURLより参照できます。 

https://aws.amazon.com/jp/certification/

なおAWSの受験費用は11種類のどれによるかで変わりますし表記はUS$表記なので為替相場で日本円に換算する必要があります。ちなみに「基礎レベル/Cloud Practitione」は100US$です。

Microsoft Azure 認定試験

Microsoft Azureはマイクロソフト社が提供しているクラウドサービスで、先にご紹介したAWSと市場を2分するほど普及しているクラウドサービスです。どちらを選ぶかは、その企業の選択次第という状況ですので、もし分かれば希望している企業の使用しているクラウドサービスがAWSなのかAzureなのかを知っておいた方が良いです。そしてもし、Azureであるとしたら、こちらを学ぶ方が有効であることは言うまでもありません。ただAzureはAWSと違い日本語化が遅れている傾向があり、文章が読みにくいという欠点があります。

ですがコスト的にはAzureの方が安く済むケースも多いので市場を2分するほどに普及しているのです。全般的に見るとAWSの方が勉強しやすいのは間違いありませんが、希望先がAzureを使っているのであればAWSよりも強いアピールとなります。AWSは分かりやすく親切ですが高いのです。その点、Azureは安く済むので多少の不便はやむを得ないと考えて下さい。Azure認定資格は基礎コースで12,500円です。

詳細は下記のURLを参照して下さい。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-900

CG-ARTS検定(CGエンジニア/エキスパート)

CG-ARTS検定とは公益財団法人画像情報教育振興協会が認定しているコンピュータグラフィックスに特化した民間資格です。CG-ARTS検定は以下の5つの部門で構成されています。

・マルチメディア検定
CG-ARTS検定すべての土台となる検定。コンテンツを作成する能力とビジネスで使われるIT分野の知識を測る。

・CGクリエイター検定
CGデザイナーやCGアニメーターの表現に特化した知識を測る。

・Webデザイナー検定
ウェブデザイナーのウェブサイトの制作能力を評価する。

・CGエンジニア検定
エンジニアのシステム開発能力の中でも、特にCG分野に関連する能力を評価する。映像やゲーム、VRやARアプリの制作や開発。

・画像処理エンジニア検定
画像処理能力を評価する。工業分野、医用、リモートセンシング、ロボットビジョンなどを対象とする。

それぞれの部門での検定が行われレベルとしてはエキスパート、ベーシックの2つのレベルがあります。上記、5つの部門の中で特にお勧めなのが「CGエンジニア検定」です。クラウドシステムをAWSやAzureで作っても画面デザインは話が別です。Web画面というものはユーザーが直接に操作するので使いにくいもの、見にくいものは嫌われてしまい評価が下がります。ですので、中の仕組みとは別に「見た目の良さ」「使い勝手の良さ」を追及する必要があるのですが、それを担当するのがCGエンジニアなのです。

ですので、CGエンジニアのエキスパート資格を持っていると非常に優遇されます。何故なら、「持っている人が非常に少ない」からです。AWS、Azureを勉強する人は多いですが画像に特化した資格は、いわば死角に入ってしまっており、取ろうとする人が少ないのです。しかし実際のクラウド開発現場では画面表示の処理があり、それをデザインする人が必要なのです。少し目線を変えれば気が付くことなのですが、システムというとすぐにプログラムという連想が生んでしまう死角になっている資格と言えるでしょう。

C言語プログラミング能力検定試験

C言語プログラミング能力検定試験はサーティファイと言う民間の会社が行っているC言語の能力認定資格です。この資格が最も威力を発揮するのはゲーム開発会社です。何故なら、現在のゲーム開発ではC言語が使われることが多いからです。また電気器具製造業界でもC言語は多用されています。C言語という言語は数あるプログラム言語の中でも数少ない「メモリアドレスを直接指定することが出来る言語」で制御系のエンジニアにとって、メモリアドレスを直接指定することは不可欠な機能なのです。制御系というのは機械向けのシステムを作るのが仕事ですが、プログラムが機械と連動するためには、システムの頭脳であるCPUから外部の機械に信号を送る必要があります。

そして、その外部の機械とCPUを繋いでいるのがポートアドレスというもので、これはRAM(Random accses memory)の「どこか特定の場所(=アドレス番号)」にあります。ですので、制御系エンジニアは、その特定の場所をプログラムの中で記載しなければならないのですが、それが可能なのはC言語だけなのです。これが制御系でC言語が多用されている理由です。このアドレス直接指定の機能は「ポインタ変数」と呼ばれるもので、C言語を始めて勉強する人が「最後まで理解できない部分」として有名な内容でもあります。C言語登場以前はアセンブラ言語という、ほとんど機械語に近い言語が使われていましたがアセンブラ言語は開発効率が悪く、CPUが変わるとそれまで勉強して覚えたアセンブラ言語が全て無駄になるという欠点がありました。

その問題を解決してくれたのがC言語なのです。C言語であればCPUが変わっても再コンパイルするだけで対応できるので、より良いCPUが世に出た時に、すぐに切り替えることができるようになったのです。ですので、制御系を目指す方にとってC言語の習得は必須と言って良いのです。C言語プログラミング能力検定試験は1級、2級、3級とありますが新人は3級で十分です。それだけで「C言語が書ける」事の証明になるからです。ゲームプログラマー或いはIot系の仕事を目指す方には是非、取得しておいて下さい。それだけで面接において絶対的に有利になります。3級の受験料は5,200円で1月、6月、9月の下旬に行われます。詳細は下記のURLを参照して下さい。

https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は特定非営利活動法人(NPO)エルピーアイジャパンが認定している資格です。HTML5やCSS3、JavaScriptなどの最新の次世代Web言語に関する知識と技術力を認定する資格です。2014年から開始された認定資格ですので、まだ知名度が低いのですが、HTML5は次世代のWeb標準プラットフォームの中核となるものであり、スマホアプリが急速に伸びつつある現在、アプリ開発会社はHTML5が扱える人材が喉から手が出るほど欲しいのです。

HTML5プロフェッショナル認定資格はレベル1とレベル2がありますが、レベル1でも十分な訴求力があり、アプリ開発会社なら即採用となるでしょう。HTML5プロフェッショナル認定資格試験はコンピューターで行われるので事前に予約を申し込んで置けば希望日に自宅で受験する事も可能です。レベル1の受験料は16,500円です(税込)。エルピーアイジャパンでは効果的な学習方法の紹介もしていますので学習はそれに視野が宇野が最も効果的な方法です。

試験の詳細は下記のURLをご参照下さい。

https://html5exam.jp/

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)

CISSPは米国の非営利団体International Information System Security Certification Consortiumによって認定されている情報セキュリティに関する国際標準の資格です。情報セキュリティに関わる要素を「ドメイン」と呼んでおり現在では以下の8つのドメインから情報セキュリティに関する注意事項を定めています。

・セキュリティとリスクマネジメント(セキュリティ、リスク、コンプライアンス、法、規制、事業継続)

・資産のセキュリティ(資産の保護)

・セキュリティアーキテクチャエンジニアリング(セキュリティ設計と構築)

・通信とネットワークセキュリティ(ネットワークセキュリティの設計と保護)

・アイデンティティとアクセスの管理(アクセス制御とID管理)

・セキュリティの評価とテスト(セキュリティテストの設計、実行、分析)

・セキュリティの運用(概念、調査、インシデント管理、ディザスタリカバリ)

・ソフトウェア開発セキュリティ(ソフトウェアセキュリティの理解、適用

米国では国防総省(ペンタゴン)、国家安全保障局(NSA)の職員に対しCISSPの資格取得を義務付けていることからも分る通り、情報セキュリティに関する非常に厳密なルールを規定したものです。この資格は日本でも取得が可能で新宿・日比谷・大阪のピアソンVUEプロフェッショナルセンターで受験希望者が受験日を予約し受験することが出来ます。この場合、問題文も日本語で出されるので言語の問題はありません。試験内容は情報セキュリティに関して厳守しなければならない内容が全部で350問~400問、出題され70%i以上、正解すると合格となります。しかしCISSP資格は試験に合格するだけでは取れず、更に以下の要件を満たす必要があります。

・CISSP CBK 8ドメインのうち2ドメインに関連した5年以上の実務経験があること。但し大学卒業学位取得者、ISCが認める資格の取得者は1年分の経験が免除され4年の業務経験で認定可能。

・実務経験が事実であることを証明すること

・ISC倫理規約(Code of Ethics)」に合意すること

・ISC認定資格保持者から推薦されること(資格保有者が身近に居ない場合はISCに推薦を依頼することができる

・無作為に行われる業務経験に関する監査に合格すること

・犯罪歴等に関する4つの質問事項に該当する場合は、認定を受けることができない場合がある

試験対策としてはISCのホームページにトレーニング方法が書かれているので、それを読むのが最善の方法です。

URLは https://www.isc2.org/

英語で書かれていますがブラウザの翻訳機能を使えば日本語で表示させることも可能ですので、我こそはと思わん方は挑戦してみて下さい。ちなみに日本では2911人が、この資格を取得しています。あまり日本では知名度がありませんが米国では絶大な信頼を得ている資格ですので外資系企業を考えている方には絶対にお勧めの資格です。

CompTIAA+(Network+/Linux+)

CompTIAA+はCompTIA(コンプティア)という欧米を中心とするグローバルなIT業界団体としてシカゴで設立された団体が認定している資格で、CompTIAA+はテクニカルサポートエンジニア、フィールドサポートエンジニア、ITサポートエンジニア、IT管理者として適切なスキルを持っていることを証明してくれる資格です。一般的な知名度は低いのですが、日本の企業にもCompTIAに参加している企業は結構、ありますので、入社した企業がCompTIAに参加している場合は、入社してから12か月間の評価で合格とみなされれば、資格が授与されます。CompTIAに参加しているのは主に大企業ですので、そこでCompTIAA+の資格認定を受けられれば、他の参加大企業からも一定の信頼を得ることができます。

IT検証技術者認定試験(IVEC)

IT検証技術者認定試験は一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定するテストエンジニアの資格試験です。テストエンジニアというのは開発したシステムが要件仕様に合っているか、業務システムとして本番使用できるかを判定する重要な役割を担っているので、綿密なテスト計画とシナリオを作成しテストを行わなければなりません。そして、それには十分な業務知識とテスト計画作成スキルを必要とします。そして、ほとんどの場合、開発を担当したシステムエンジニアがそれらについて最も適切な知識を持っているのです。

ですので、システムエンジニアに、しっかりとしたテストを行えるスキルを身に付けさせるのが、この資格の目的であると言って良いでしょう。近年、度重なる金融機関や通信会社のトラブルは社会問題にまでなりました。どの企業でも「あのような事態だけは避けたい」と考え始めています。そして、その解決策として行きつくのは「優秀なテストエンジニアの存在」なのです。IT検証技術者認定試験はレベル1からレベル7までの7段階がありますが、「要員に関する要求事項」としてはレベル4以上の資格保持者としています。これを開発担当者に当てはめてみると「詳細設計の担当者以上」ということになります。

ですので、開発を担当したシステムエンジニアで、レベル4以上の資格保持者が中心となってテストを実施すれば安心してテストを任せられるのです。それは、そのシステムエンジニアの評価を格段に引き揚げてくれるものとなるでしょう。ですので、現役のシステムエンジニアの方のキャリアアップとして、この資格でレベル4以上を目指して勉強するのは「プロジェクトの成功のため」、ひいては「お客様のため」にもなるのです。残念ながらテスト内容の詳細や日程、受験料などはIT検証産業協会のホームページには書かれておらず不明ですので詳細は下記のURLからお問い合わせ下さい。 https://www.ivia.or.jp/item43

職種別システムエンジニアにおすすめの資格

サーバーエンジニア向け

サーバーエンジニアはサーバーのOSとして採用されることが多い「Linux技術者認定」が第一のお勧めです。これはサーバーエンジニアとしては「取るべき資格」と言えるでしょう。またサーバーエンジニアは必然的にネットワークの基礎知識が必要となるので「Cisco Certified Network Associate(CCNA)」も取っておいた方が良い資格です。そして最終的には最難関である「情報処理安全確保支援士」を目指すというのが望ましいキャリアップと言えるでしょう。

クラウドエンジニア向け

クラウドエンジニアは、クラウド構築に必要なサービスがそろっている「AWS認定」「Microsoft Azure 認定」の両方を取得しておきたいところです。またGoogleから出ているクラウドサービスであるGoogle Cloud 認定資格(Google Cloud Certified)も取得しておけば完璧です。

ネットワークエンジニア向け

ネットワークエンジニアが取っておくべき資格の第一は「Cisco Certified Network Associate(CCNA)」です。ネットワークの基礎知識を持っていることを証明する、この資格はネットワークエンジニアには必須と言えます。またネットワークエンジニアはサーバーに関する知識も必要なので「Linux技術者認定」「オラクルマスター」も取っておきたい資格です。オラクルマスターは最低でもSilverを目指しましょう。オラクルマスターはSilber以上ですと国際資格として認定されますので格が違います、そして、最終的には最難関である「ネットワークスペシャリスト」を目指す、というのが望ましいキャリアアップと言えるでしょう。

まとめ

IT業界は実力の世界であることは事実です。しかし実力とは具体的に何でしょうか? それは「正しい方法、より良いやり方を選択できること」なのです。米国が国防総省や国家安全保障局の職員にCISSP資格の取得を義務付けているのは「正しい知識を知ってもらうため」なのです。自分で考えて常に正しい方法、より良いやり方を選択できれば問題はありません。ですが、そんな人は決して多くはないでしょう。ですので「正しい知識」を知るためにも資格を取得することは大きな意味があるのです。それは自分自身の成長であるからです。

資格取得に消極的なシステムエンジニアは「しょせん看板でしょ」という言い方をすることが多いのですが、そういうシステムエンジニアに限ってミスが多いと言う事実は、IT業界で上位の立場にいる人達には常識であることをご存じでしょうか? 資格取得を会社が推奨するのは「より高単価になる」「より採用されやすい」と言う目的もありますが、何より、あなた自身の成長を考えての事だと理解すべきなのです。勉強をしない人が成長するはずがないではありませんか。失敗経験が増えただけでは成長とは言えないのです。あなた自身にとって最大の敵は常にあなた自身である、というニーチェの言葉を噛みしめて見て下さい。

あなたの成長を妨げているのは、ほかの誰でもないあなた自身なのです。最初は面倒だな、いやだなと思って、いやがる自分をしっかり制御してみて下さい。それが出来てこそ「一人前」なのです。そのきっかけを資格取得という目標を持つことで掴んで下さい。何よりも、あなた自身のために。

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