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エンジニア副業のメリットと注意点とは?案件の探し方や収入目安までご紹介

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2023年05月01日

エンジニアを本業とする人たちの中には、週末などに副業としてエンジニアの案件を請け負う方も見受けられます。

企業によっては「働き方改革」に伴う「副業解禁」を打ち出していることとも無関係ではないでしょう。

ここではエンジニアの副業に関する次の項目をご紹介します。

・エンジニアが副業することで得られる6つのメリット

・エンジニアが副業することで生じる4つのデメリット

・エンジニアの副業案件5つの具体例

・エンジニアの副業でどれくらい稼げる?

・エンジニアの副業案件の探し方と受注方法

・エンジニアが副業をするにあたってのポイント

・エンジニアが副業をする際の5つの注意点

この記事が役に立つ方

・エンジニアが本業でなおかつ副業に興味を持つ方
・エンジニアの副業について詳しく知りたい方
・エンジニアの副業を検討中の方

エンジニアの副業が増えている2つの背景

エンジニアの副業が増えている背景として、主に次の2つがあげられます。

・働き方改革
・リモートワークの普及

働き方改革

エンジニアの副業が増えた背景のひとつには、働き方改革があります。
働き方改革の基礎となるのは、2019年4月1日より施行された「働き方改革関連法(改正労働基準法)」です。

厚生労働省「働き方改革関連法のあらまし(改正労働基準法編)」
https://www.mhlw.go.jp/content/000611834.pdf

厚生労働省による働き方改革の実現に向けた取り組みは以下のとおり。

・長時間労働の是正
・雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保
・柔軟な働き方がしやすい環境整備
・ダイバーシティの推進
・賃金引き上げ、労働生産性向上
・再就職支援、人材育成
・ハラスメント防止対策

上記のうち、「柔軟な働き方がしやすい環境整備」に「副業・兼業」の項目が盛り込まれています。
これによって、公務員や一部の金融機関に勤務する方を除き、企業が副業の促進を認める方向に進んだことが大きな要因と言えるでしょう。

厚生労働省「働き方改革」の実現に向けて
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html

リモートワークの普及

オフィスに出勤せずに自宅などで仕事をするリモートワークの普及も、エンジニアの副業が増加傾向にある背景のひとつです。

業種によっては難しいものもありますが、リモートワークという選択肢は今後も残っていくことが予想されます。

リモートワークには通勤時間が発生しないため、その分の時間を休養や副業に充てることが可能です。
働く場所が固定されないことから、カフェやリゾートホテルの一室などで仕事をする方も少なくありません。

エンジニアが副業することで得られる6つのメリット

エンジニアが副業を行うことで、次の6つのメリットを得ることにつながります。

・本業を生かせる
・収入が増える
・本業とは別の経験を積むことが可能
・隙間時間の有効活用につながる
・フリーランスの予行演習
・人脈の広がり

本業を生かせる

エンジニアを本業とする方であれば、エンジニアに関する副業案件にてスキルを活用することが可能です。

好条件の案件を選んでいけば、週末のみの稼働でも比較的高額な報酬を得ることは難しくないでしょう。

収入が増える

どのような業種を選ぶかにもよりますが、副業によって収入が増えることが期待できます。

特にエンジニア案件の場合、他の業種と比べて高単価であることもその理由です。
エンジニアの本業と副業によってスキルアップされた際には、より高単価の案件にトライすること夢ではありません。

本業とは別の経験を積むことが可能

エンジニア案件の副業は、本業とは別の経験を積むことが可能です。
企業で勤務する際には、必ずしも自身の希望通りの業務に就けるとは限りません。
経歴や実績が不足しているが故に、チャレンジする機会が得られないことも。

その点、副業であればトライすることも難しくないでしょう。
経験値の高まりは、本業にも良い影響を与えることが予想されます。

隙間時間の有効活用につながる

エンジニアが副業を行うことで、隙間時間の有効活用へとつながります。
特にリモートワークでの案件の場合、打ち合わせなどで出向く必要がありません。
一日のうち1時間から2時間を副業に充てることも可能です。

フリーランスの予行演習

エンジニアが自身で副業のために案件を受注することで、フリーランスの予行演習にもなり得ます。
将来的にフリーランスを想定している方にとって、副業は案件の選び方や効率的な時間の使い方を学ぶチャンスです。

人脈の広がり

エンジニアの副業には「人脈の広がり」もメリットのひとつです。
様々な企業(中には個人)と仕事を通じて交流することで、良い関係を構築できる可能性が秘められています。

新たな業務へのチャレンジにもつながるかもしれません。

エンジニアが副業することで生じる4つのデメリット

エンジニアが副業をすることで、収入アップや人脈の広がりなどのメリットが得られる反面、以下の4つのデメリットが生じることも考えられます。

・成果報酬型の報酬システム
・自由時間の減少
・契約や交渉など、開発以外の工数も発生するため手間が増える
・本業に支障をきたすリスク

成果報酬型の報酬システム

エンジニアの副業案件は、成果報酬型の報酬システムが基本です。
わかりやすく言うと、仕事が終わらないと報酬を受け取ることができません。
中には時給制の案件も存在しますが、成果報酬型と比べると少ないのが実情です。

初めてトライするようなジャンルの場合、都道府県ごとの最低時給を下回ることも充分にあり得ます。
そしてリテイクも想定しておいたほうが無難です。

自由時間の減少

エンジニアに限らず本業以外で副業として働くため、自由時間の減少は必然です。
友人や恋人などと過ごす時間や、ボンヤリと休息する時間を踏まえた上で、副業のスケジュールを組むことをおすすめします。

契約や交渉など、開発以外の工数も発生するため手間が増える

エンジニアの副業は、開発や作業以外の工程も含まれる点を忘れてはなりません。
具体的には、案件の契約や報酬の交渉などがあげられます。
中には理不尽な要求やクレーム処理、報酬の督促などで時間を取られた経験を持つ方もいるようです。

本業に支障をきたすリスク

エンジニアの副業には、本業に支障をきたすリスクを想定しておくべきです。

副業の納期や締切が迫れば、睡眠時間を削って作業をすることも考えられます。
充分な休息が取れないため、本業での致命的なミスやトラブルの発生もあり得るかもしれません。

免疫力の低下による疾病への罹患や、判断能力の損失による負傷によって休養を余儀なくされる可能性もあります。

副業が本末転倒にならぬよう、注意が必要です。

エンジニアの副業案件5つの具体例

エンジニアが副業として具体的に選びたい案件として、以下の5つがあげられます。
いずれも本業が活かせることが共通項です。

・WEBライティング
・WEBサイトのコーディング
・アプリケーションの開発
・ブログ運営
・プログラミング講師

株式やFX、暗号資産や不動産の投資に関しては、ここでは副業にカウントしません。
フリマアプリによる転売も同様です。

WEBライティング

エンジニアの方の副業として、比較的ハードルが低いのはWEBライティングです。
プログラム言語などのIT関連は、比較的好条件の案件が見受けられます。

WEBライティングは文字単価で設定されていることが多く、0.1円から1円ほどの案件が最も多いかもしれません。
中には文字単価2円から3円以上の案件もありますが、ある程度の実績がないと厳しいのは確かです。

WEBライティングで案件を受注するためには、案件に関連するサンプル記事を用意することをおすすめします。
純文学やエッセイなども積極的に読んで、語彙や表現力を広げておきましょう。

WEBサイトのコーディング

WEBサイトのコーティングも、エンジニアの副業に向いているジャンルと言えるでしょう。htmlやCSSなどの知識が活かせるWEBページの追加や、修正などの案件から始めていくと良いかもしれません。

企業や個人のWEBサイトを作成する案件も狙い目でしょう。
ランディングページの作成も需要が見込まれます。

アプリケーションの開発

エンジニアの方であれば、アプリケーションの開発案件も副業の候補に加えることが可能です。
開発するアプリケーションはスマートフォン(iPhone、Android)やWEBアプリのほか、WordPressなどのプラグインも含まれます。

それぞれに必要な言語を理解し、把握している方であれば、高単価の案件が受注できるかもしれません。

ブログ運営

即効性は期待できませんが、将来的に報酬が見込まれるものに「ブログ運営」があります。
本業で得た知識を活かす方向で、記事を量産していくと良いかもしれません。

SNSや無料ブログでも始められますが、WordPress(ワードプレス)を使ったほうがアフィリエイト報酬の幅が広がります。

主なアフィリエイト報酬は次のとおり。

・ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)との提携広告
・Google AdSense
・Amazonアソシエイト
・楽天アフィリエイト

基本的には、サービスや商品の契約や購入に結びついた際に報酬が発生します。
※Google AdSenseはクリック報酬型

まずは100記事(コンテンツ)を目標に進めていきましょう。

プログラミング講師

プログラムを学びたいという方のための、プログラミング講師もエンジニアの副業としておすすめです。

初心者のつまづきやすいポイントをわかりやすく伝えることができる方なら、一定以上の需要が期待できます。

エンジニアの副業でどれくらい稼げる?

エンジニアの副業で得られる報酬の目安として、次の2つのデータをご紹介します。

副業での月収

割合

100,000円以上

34.4%
※5,160名

60,000円から90,000円台

5.8%
※870名

50,000円台

13.3%
※1,995名

40,000円台

3.2%
※480名

30,000円台

9.2%
※1,380名

20,000円台

10.3%
※1,545名

10,000円台

18.6%
※2,790名

10,000円未満

5.1%
※765名

※副業を行っている15,000名に対するアンケート結果

参考資料
【副業の実態調査】副業とは?いつやっていくら稼いでる?
副業のメリット・デメリットを解説!【最新版】
https://doda.jp/guide/ranking/097.html

副業にどの程度時間を割くのか?にもよりますが、月間で1万円から10万円ほどが報酬の目安と言えるかもしれません。

もうひとつ、エンジニアの副業に絞ったデータを紹介します。

副業での月収

割合

9,000円未満

34.0%
※27名

10,000円から40,000円台

28.0%
※22名

50,000円から90,000円台

20.0%
※16名

100,000円から140,000円台

9.0%
※7名

150,000円から190,000円台

3.0%
※2名

300,000円から340,000円台

1.0%
※1名

350,000円から390,000円台

3.0%
※2名

550,000円から590,000円台

1.0%
※1名

600,000円から990,000円台

1.0%
※1名

1,000,000円以上

1.0%
※1名

※副業を行っているエンジニア80名へのアンケート結果

参考資料
ITエンジニアの「副業のリアル」調査レポート
https://www.tech-street.jp/entry/research-sidejob

分母が少ないため単純に比較するのは難しいのですが、こちらの結果でも月間で1万円から10万円ほどの副業報酬であることが示されています。

エンジニアの副業案件の探し方と受注方法

エンジニアの副業案件の探し方と受注方法として、以下の3つが考えられます。

・エージェントを利用する
・クラウドソーシング系のWEBサイトを利用する
・友達から仕事をもらう

エージェントを利用する

一定以上のスキルや実績を持つエンジニアの方であれば、エージェントを利用した副業案件の受注方法が選択可能です。

担当者より個々にふさわしい案件を紹介されるため、自身で案件を探す時間や手間を省くことができます。
報酬も含めた好条件の案件を求めている方におすすめです。

ただし、案件に対してどれだけの時間を充てられるのか?が問われるため、週末のみの稼働で探すのは厳しいかもしれません。

クラウドソーシング系のWEBサイトを利用する

副業案件を探す際のハードルが低めなのは、クラウドソーシング系のWEBサイトからの受注です。

前述したWEBライティングやアプリ開発、WEBサイトの作成やコーティングなどの案件を見つけることができるかもしれません。
相手との兼ね合いがあるため、必ず受注できるとは限らないのが難点です。

それからクラウドソーシング系のWEBサイトは、都道府県の最低時給ってご存知ですか?と問いたくなるような単価の低い案件が多くを占めています。
ポートフォリオをきちんと準備した上で、ご自身のスキルにふさわしい案件にトライしましょう。

友達から仕事をもらう

エンジニアが副業を探す際にできれば避けておきたいのは、友達から仕事をもらうパターンです。
副業のスタートには手頃であり、条件の良い案件も紹介してもらえる可能性もあります。

一方で、お友達案件は単価が値切られるケースも少なくありません。
高いよ!なんで無料じゃないの?というクレームも存在するほどです。
冗談に感じられる方もいるかもしれませんが。

これまでに構築してきた関係性が悪化することも想定されます。
人間関係に支障をきたさない断り方ができる方への選択肢と言えるでしょう。

エンジニアが副業をするにあたってのポイント

エンジニアが副業を行う際に、意外と時間を取られるのは案件探しやクライアント候補との交渉です。

特に好条件の案件は見つけるのも時間がかかります。
競争率が高い案件であれば、受注できないことも珍しくありません。

できればクライアントとの直接のやり取りではなく、エージェント経由で受注することをおすすめします。
週末の稼働+αで無理なく完了できる案件を紹介してもらうと良いかもしれません。

エンジニアが副業をする際の5つの注意点

エンジニアが副業をする際には、以下の5つの注意点を意識したいところです。

・まず会社の副業規定を確認する
・収入によっては確定申告が必要になる
・本業に支障をきたさないようにする
・著作権などに気をつける
・コストパフォーマンスを意識する

まず会社の副業規定を確認する

エンジニアが副業をする前に、必ず確認しておきたいのは就業規則です。
就業規則で副業が禁止されている場合、発覚した際に相応の処置が施されることが考えられます。
具体的には解雇や懲戒処分です。

収入によっては確定申告が必要になる

副業の所得が年間20万円以上の場合、確定申告が必須です。
所得は「収入-(経費+控除額)」で算出されます。

経費にもよりますが、月間で5万円以上の収入が見込まれる場合、確定申告をしておいたほうが無難です。
ちなみに1円でも副業での収入があった際には、住民税の申告が求められます。

本業に支障をきたさないようにする

エンジニアの副業で気をつけたいのは、本業に支障をきたさないようにすることです。
本業の休日は趣味や家族サービスなども想定されますが、基本的には身体を休めて英気を養う目的で設けられています。

週末や勤務時間外での副業は、精神と肉体の休息時間が大幅に減少することを認識しておきましょう。
睡眠時間を削るような業務を避けるための「働き方改革」であることを忘れてはなりません。

著作権などに気をつける

インターネットの普及で無視されがちなのが、著作権と肖像権です。
著作権違反は10年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金刑が科されます。

著作権法 第八章 罰則 第百十九条
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048

その他にも民事訴訟での損害賠償請求もあり得るでしょう。
副業はエンジニア個人が請け負うため、責任の所在はエンジニア個人にあります。

WEBライティングの場合、著作権のほかにも景品表示法も確認しておくと良いでしょう。
美容や健康関連のライティングであれば薬機法(旧薬事法)の遵守は必須です。

コストパフォーマンスを意識する

エンジニアの副業で気をつけたいことには、コストパフォーマンスも含まれます。
特に副業の場合、費やせる時間が限られるため、作業時間と収入のバランスは常に意識しておきましょう。

まとめ

ここまで、エンジニアの副業に関する次の項目を紹介してきました。

・エンジニアの副業が増えている2つの背景
・エンジニアが副業することで得られる6つのメリット
・エンジニアが副業することで生じる4つのデメリット
・エンジニアの副業案件5つの具体例
・エンジニアの副業でどれくらい稼げる?
・エンジニアの副業案件の探し方と受注方法
・エンジニアが副業をするにあたってのポイント
・エンジニアが副業をする際の5つの注意点

エンジニアで副業を希望する方は、まず第一に自身の健康管理を念頭に置くことをおすすめします。
短期間ならある程度の無理も利くかもしれませんが、長期的に取り組むことを踏まえると健康を損ねることはマイナスにしかなりません。

定期的な軽めの運動の継続と滋養のある食事、そして良質な睡眠が健康を維持するコツです。
エンジニアの方は座っている時間が長くなる傾向があるため、ストレッチなどで身体をほぐす習慣をつけることで肩こりや腰痛の緩和につながります。

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