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ISO/IEC 国際標準化 第03回【国際標準化のトレンド1ディペンダビリティとアシュアランス】

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国際標準化について全5回で解説するシリーズの第3回目です。
今回は国際標準化のトレンドである一つ目、「ディペンダビリティとアシュアランス」というテーマについてお伝えしていきます。

ディペンダビリティとアシュアランス。
こちらはエンジニアの方といえども、あまり聞きなれない言葉ですね。
じつはこれらは解説者(木下様)も活動に加わっている国際標準化の一つです。

今回はこの詳細について解説していきます。

ディペンダビリティとは?

ディペンダビリティ(Dependability)とは、定義としてAbility to perform when and as required(要求された時に要求されたように振る舞う能力)のことです。
簡単に言えば、システムが総合的に信頼できるということを表しています。
ここではWebアプリ開発で使われるRAMSを例に説明していきます。

IECで進むディペンダビリティの標準化

前の動画では、情報技術に関する標準化はISOとIECが共同でTC(Technical committee[技術委員会])を作り活動していると説明しました。
ただシステムの信頼性に関わる国際標準化活動に関しては、歴史的経緯からISOではなくIECで行われています。
しかし近年では、日本の積極的な活動によってIEC TC56とISO/IEC JTC1/SC7(ISOとIEC共同のサブコミッティ)の連携が図られています。
そこで作られた国際規格がIEC 62853(Open Systems Dependability)。
従来のディペンダビリティには欠けていた、システムやサービスを継続するために必要な事項を4つの視点から定義しています。
どのような内容が加えられたのか?ここでは具体例を挙げながら、詳しく説明していきます。

日本でも進むIEC 62853

IEC 62853は和訳されており、日本ではJIS C 62853Oオープンシステムディペンダビリティとして発行されています。(訳者は解説者(木下様)です)
日本でも導入されつつあるIEC 62853について説明していきます。

システムアシュアランスとは?

システムアシュアランスとは、システムが望ましい性質(安全性や信頼性など)を持っていることを、関係者で議論し、確信(assurance)を獲得する活動のことになります。
先に説明したディペンダビリティの関係性について説明していきます。

ISO/IEC/IEEE 15026について

システムアシュアランスに関しては、SC7でISO/IEC/IEEE 15026シリーズというものが作られています。
こちらは解説者(木下様)がエディタとして参画している国際規格です。
シリーズ化されているのは、アシュアランス獲得のためにすべきことを4つのパートに分けているためで、その詳細について説明していきます。

アシュアランスケースの広がり

アシュアランスケースとは、システム関係者の議論を可視化する手法のことです。
さまざまな図式方があり、ここではGSNという方法を説明していきます。

次のテーマでは、アジャイルとDevOpsについて説明していきます。


ISO/IEC 国際標準化活動に従事する木下 修司様の解説動画です。

木下 修司さま ご紹介

東京都立産業技術大学院大学 産業技術研究科 事業設計工学コース 助教
合同会社木下屋 技術顧問
ISO/IEC JTC 1/SC 7/WG 29 Agile and DevOps 国内委員会主査
2016年より、研究成果を実務に生かすため、ISO/IECでの国際標準化活動にも従事している
専門は「システムの見える化」


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