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ISO/IEC 国際標準化 第05回【国際標準化のトレンド3 AIとシステムエンジニアリング】

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国際標準化について全5回で解説するシリーズの第5回目です。
今回は国際標準化のトレンドである三つ目、「AIとシステムエンジニアリング」というテーマについてお伝えしていきます。

近年、さまざまなサービスやシステムでAI(人工知能)が使われるようになりました。
最新技術であるAIや機械学習の標準化はどのように進んでいるのでしょうか?
解説者(木下様)も活動に加わる、ISO/IEC JTC1/SC42 Artificial Intelligenceの動向について解説していきます。

人工知能と標準化

人工知能に関する標準化は、2017年に設立されたISO/IEC JTC1/SC42 Artificial Intelligenceで活動が始まっています。
SC7に属する解説者(木下様)が、どのような形でSC42に関わっているのか説明していきます。

リエゾンとは?

リエゾンとは、さまざまなTC/SCで開発される規格がバラバラにならないよう整合性を保つ人のことです。
例えば、それぞれのTC/SCで作ったものが重複してないか、同じ用語の定義が全く違った内容になっていないかをウォッチする役割を持っています。
ここではリエゾンの活動を詳しく説明していきます。

ISO/IEC JTC1/SC42の組織

SC42にもいくつかのWG(ワーキンググループ)があります。
WG1 Foundational standards(用語定期)、WG2 Data(ビッグデータ)など、現在作られているWGの紹介をしていきます。

ホットなトピック1 AIライフサイクルプロセス

エンジニアの方であれば、ライフサイクルプロセスという言葉を耳にしたことがあるかと思います。これはシステムの構想・設計から開発、導入、運用、保守、破棄までの工程全体のことです。
そしてAI分野においても、この標準化が進んでいます。
新しくつくられたSC42/WG4とシステムエンジニアリングのSC7が、どのように関わりながら活動しているのか解説していきます。

 ホットなトピック2 AIの品質

2回目の動画でご紹介したように、ソフトウェアやシステムのクオリティに関する標準化は日本のISO/IEC 25000シリーズというものがあります。
その経緯もあり、AIの品質に関わる標準化にも日本が積極的に参加しています。
現在開発中の品質モデルを説明していきます。

ホットなトピック3 Trustworthiness/Dependability

AI分野においては、Trustworthiness(トラストワージネス)という用語をよく聞きます。
簡単に訳すと「信頼性」のことで、これはEUやOECDなど国際的な政府機関でも使われている言葉です。
一方3つ目の動画でご紹介したように、情報技術の分野ではIECが進めるDependability(ディペンダビリティ)があり、こちらもシステムの信頼性を表しています。
同じ意味に思えるこれら2つの用語について、どのような議論が行われているのか解説していきます。

最後に

エンジニアの方にとって、国際標準化は少し縁遠いものかもしれません。しかし知識を持っていることで、実際の現場では役立つこともあるはずです。

最後に国際標準化をもっと知りたいと思う方に、その方法を紹介しています。


ISO/IEC 国際標準化活動に従事する木下 修司様の解説動画です。

木下 修司さま ご紹介

東京都立産業技術大学院大学 産業技術研究科 事業設計工学コース 助教
合同会社木下屋 技術顧問
ISO/IEC JTC 1/SC 7/WG 29 Agile and DevOps 国内委員会主査
2016年より、研究成果を実務に生かすため、ISO/IECでの国際標準化活動にも従事している
専門は「システムの見える化」


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