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SEがステップアップするために転職を考える

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2017年02月08日

近年は、「転職エージェント」のCMを見かけない日がないと言えるほど「転職」が当たり前の時代となりました。あるメディアの調査によると正社員として就業している20代から30代の2人に1人以上が転職経験者であると言われています。

定期昇給や終身雇用が保証されたかつての企業のカタチは徐々に姿を消し、求めている会社、求められる会社で働く時代が到来しつつあるのかも知れません。

しかしながら、入社後数年での転職となると周囲の人、特に先輩や上司は、「お前は甘い」、「忍耐強さが足りない」、「石の上にも3年だ」などと概して「転職するにはまだ早い」というニュアンスの言葉で説得とも誹謗ともつかぬ言葉を投げかけてくることでしょう。

そこで今回は、果たして入社後数年での転職はNGなのか、今後のステップアップにならないのかを考えてみました。

 

結論から言えば、入社後数年での転職は大いにアリ

新入社員への訓示でよく聞かれる言葉の代表的なものが「まず3年は頑張ってみろ」です。3年あれば仕事の流れは十分につかめますし、人間関係も構築でき会社の事情にも精通できます。何より時にやり切れないほどの理不尽に耐えて身に付けた忍耐力は何にも替え難い財産であることは否定しません。

でも、こういった「石の上にも3年」的発想は、OJTなり研修制度なり人を育てる環境が整い、安心して働ける環境が整っている会社であれば良いのですが、「一寸先は闇」とも言われるほどの企業淘汰の時代にあっては、もはや「古い」と言っても過言ではありません。

「石の上にも3年」によって忍耐力を身に付けることはもちろん大切ですが、「今の環境で3年間耐え忍んだ先に、自分はどうなっているか」を考えることの方がとても大事なのです。1年も働いていれば、周囲を見れば数年後の自分の姿は、ほぼ明確にイメージできるはずです。

この姿が、自分の求める「あるべき姿」に程遠ければ、たとえ入社数年後でもためらうことはありません。逆に、我慢し続けることによってステップアップの機会を逃すことになりかねません。

ましてや、テクノロジーが目まぐるしく進化するIT業界においてはまさに「時は金なり」。悶々と悩んでいる間に自分のスキルが「時代遅れ」になるリスクもあること肝に銘じておきましょう。

 若いSEでも企業は喉から手が出るほど欲しがっている

多くの企業は、入社後3年以内に会社を辞めた第二新卒も積極的に採用しています。「辛い」「嫌だ」と言ったネガティブな理由で退職した人は単なる「根性なし」と一蹴するでしょうが、ステップアップしたいという明確な目的意識を持って会社を飛び出した人には広く門戸を開放しています。

その大きな理由が、社員教育で最も時間とお金のかかる「学生時代の甘えを排し、社会人としての心構えを身に付ける」ことができていることが挙げられます。

そして、社会人としての経験がそう長くないため特定の企業文化に染まっておらず、何より年齢が若いため新しい知識を吸収し、スキル向上の余地が大いに期待できるため喉から手が出るほど第二新卒を欲しがっているのです。

しかし、転職活動前に一度振り返ることが大切

そうはいっても転職は割りと体力がいるイベントです。また、できるだけ失敗しないように今の仕事をしながら転職活動を続ける人も多いと思いますが、時間をかければ良いということでもありません。そこで、転職活動を開始する前に、現在の状況についてもう一度、考えてみることが大切です。

果たして、何を目的として転職をするのでしょうか。今与えられている仕事が嫌なのか。会社の体制や風土が嫌なのか。数年後の自分を考えた時に、当初のイメージと違う気がするのか。それは反対に、今の職場でも、「この問題さえ解決すれば、転職しなくてもいい」ということでもあります。一旦は、自分や周りの手助けを得ることで、転職しなくても良い環境を作り出せるかどうか、冷静に考えてみてください。実行に移せることがあるのであれば、ためしてみるのも良いでしょう。

隣の芝生は青く見える、と言います。転職する気になったら、どんな職場でも今より良いように映るかもしれません。また、求人サイトでは良い情報ばかりが書いてあるので、尚更そう感じてしまうでしょう。ですが、嫌だから逃げるというのでは、この先も同じことを繰り返してしまいます。

きちんと自分の転職理由を客観的に捉え、人に話をしても「それなら転職した方が良さそうだ」と感じてもらえることなのか、一度振り返ってみてください。

最後に確認して欲しい

理由が確かなものであるなら、後は前に進むのみです。今やSEが入社数年でステップアップを目指して転職をするのに何ら躊躇する必要はありません。SEとしての将来設計のためにも自分が育つ、自分を育てられる環境を求めるのはむしろ自然の流れだと言えるでしょう。

ただ、早まったばかりにせっかくステップアップに求めた新天地がトンデモナイ会社であることも少なくありません。情報収集を行ったり、説明会に参加するなど抜かりなく準備をして後悔のない転職活動をしてください。

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