プロダクトマネジメントについて、全5回に渡り解説をしていくシリーズの第04回目です。
前回に続き「マネジメントって何？」というテーマについてお伝えしていきます。
今回のトピックス
- マネジメントの主要な活動
- 人と人が信頼して協力するためのアラインメント
- ゴールまでの経路を指し示すルーティング
- 見過ごしたりやり過ごせない厄介な問題を片づける
- つきっきりにはなれないから行動を促す状況を構築する
- あちらを立てればこちらが立たないトレードオフ
- 権限や予算で解決できることは限られている
マネジメントって何？ 後編
マネジメントの主要な活動
これまでは概念的な説明が中心でしたが、こちらではマネジメントの主要な活動を紹介していきます。
人と人が信頼して協力するためのアラインメント
個人がばらばらにぽつんといるだけでは、協力的な活動は生まれません。またプロダクトも実現されません。協力することによって得られる利益を明確にしたり、その利益を実現するために目標を設定したり、その目標の意義を納得できるように説明をする活動が必要不可欠です。
動画では、マネジメントが担う厄介な問題について紹介しています。
ゴールまでの経路を指し示すルーティング
ルーティングとは「組織集団が現地からゴールまでをより容易にたどれる道筋を描くこと」で、「計画づくり」と表現されることもあります。
ただゴールが設定されているだけでは、メンバーはそこに自動的に向かっていくことはありません。
「どのような方法を取るのか」「どのように解決をしていくのか」という道筋を明らかにしていく必要があります。
動画では、高校生の旅行の引率を例として説明をしています。
見過ごしたりやり過ごせない厄介な問題を片づける
人は全ての問題を解決できるわけではありませんが、すべてを解決する必要もありません。
例えば道端でポイ捨てされた空き缶を見つけたとします。罪悪感を感じつつも、拾うことなく素通りするでしょう。急いでいたり、自分の仕事で手一杯であればなおさらです。
生活をしていると、困ったことや気になることはいくらでも出てきます。けれど人はその多くを見過ごしたり、やり過ごしているのではないでしょうか。
これらは必ずしも悪いことではなく、問題に人生を埋め尽くされないようにするための一種の問題解決の方法なのです。
しかし、組織では見過ごしたりやり過ごしたりしていると、さらに状況が悪くなることがあります。
動画では大きなクレームに繋がりかねないミスについて詳しく解説をしています。
つきっきりにはなれないから、行動を促す状況を構築する
どれだけ優秀なマネージャーでも、メンバーにつきっきりになることはできません。勤務時間は8時間しかありませんし、人は一度に1つのことしかできません。マネージャーとメンバーは仕事中、ほとんどが別行動をしています。
マネージャーは自分がつきっきりでなくても、メンバーが効果的に活動できるようにしなければなりません。自分の代わりに行動を促すように働きかける状況を構築する必要があります。
動画では、実際にどのような方法を取ればいいのかを説明しています。
あちらを立てればこちらが立たないトレードオフ
企業はその存在メカニズムから、人、モノ、金、時間が足りない状況で活動する必要があります。その為、あちらを立てればこちらが立たないトレードオフが頻繁に生じます。
例えばプロダクトの値引きをすれば顧客利用者数は増えますが、利益はどうなるでしょうか。具体的な例と共に解説をしていきます。
権限や予算で解決できることは限られている
マネジメントとは「他の人に活躍してもらうために、自分の原因ではない問題を引き受けて解決することであり、それはプロダクトにも共通する要素であること」とお話をしてきました。
動画の最後に、マネジメントの大変さについて紹介しています。
また2回に渡ってお伝えしてきた「マネジメントって何？」についてもまとめています。ぜひご覧ください。
プロダクトマネジメントで多くの実績を持つ 森 雄哉 さんの解説動画です。
株式会社witch&wizards（森 雄哉）ご紹介
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