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FOSTER FREELANCE 2021年度4Qレポート

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2022年06月06日

フォスターネット広報です。
弊社にて2021年度1月~3月度(以下4Q)の期間に新規でご契約を締結させていただいた案件のデータをもとに4Qの動向を振り返りました。

例年、4Qは年度末に向けての追い込みで人材需要が高くなる傾向にありますが、2021年度4QもITフリーランスの需要は堅調に推移しておりました。
また、多くのITフリーランスの皆様も4月からに向けて新しい案件を探されておりました。
3月21日まで感染症まん延防止等重点措置が出ておりましたが、コロナ禍以前の案件数、動向とほぼ変わらない状況となっておりました。
また、年間での振り返りも別途レポート致しますので今しばらくお待ちいただければと存じます。

1Q https://freelance.fosternet.jp/journal/foster-journal2021_1q_report/

2Q https://freelance.fosternet.jp/journal/foster-journal2021_2q_report/

3Q https://freelance.fosternet.jp/journal/foster-journal2021_3q_report/

技術要素

技術要素グラフ

1.PM/PMO/コンサル

4Qにご参画が決まった方の保有スキルセットで最も多かったのは、PM/PMO/コンサルといった超上流です。
例年4Qは年度末が納期となっているプロジェクトで進捗に遅れが生じているプロジェクトの開発人員のニーズと、新たな年度から開始する新プロジェクトの下準備としての超上流のニーズが増える傾向があります。
今回、弊社のクライアント様では後者のニーズが高くなる結果となりました。
また、超上流の案件が動き出した場合、その後は開発プロジェクトが立ち上がることが多く、今後は開発の需要が高まることが予想されます。
フォスターフリーランスでは近年、上流工程を専門に行うクライアント様が増えていることもあり4QではPM/PMO/コンサルでの決定が15.9%と多くの割合を占めました。

2.Java

次いで多かったのはJavaです。
一時期に比べJava案件でのご参画が圧倒的に多いという状況ではありませんが、依然通期で安定的なニーズがございます。
Javaスキルを保有している方は今後数年、安定的にプロジェクトへのご参画が可能と考えておりまりますが、その一方でSpringBootとAWSのご経験が求められるケースが顕著に増えてきております。特にSpringBootはJava案件のうち75%以上で必須もしくは尚可スキルとなっています。(非公開案件も含めて算出しております)

3.フロントエンド

Webサービスにおいては、UI/UXの表現の影響が大きく、フロントエンドエンジニアのニーズは高い水準で推移しています。
BtoCのサービスは当然ながら、DXの加速によってSaaSを利用する企業が急拡大を続けており、エンタープライズ領域のサービスでもフロントエンドの重要性が高くなっています。

案件の傾向としてはTypeScriptの経験+JSフレームワークのスキルセットを求められるものが多くなっております。また、開発規模の小さなサービスではサーバーサイドの経験を求めれられるケースも増えてきており、要件の高さに応じて高単価の案件も増えてきております。
一方、HTML/CSSのスキルセットからフロント開発の案件にキャリアチェンジを行うことは難しくなっており、計画的にキャリアパスを検討する必要があるように見受けられます。

業界

業界グラフ

1.Fintech/金融

4Qでご参画が決定したプロジェクトの業界別では、Fintech/金融が14.5%と最も多くなっております。金融の案件というと、「堅い雰囲気」「自由度が低い」プロジェクトも少なからずあり、ITフリーランスの型からの人気は決して高くはなかったのですが、金融業界内のDX案件やWebコンテンツ作成案件など従来の金融系案件とは一線を画する内容や、案件に依ってはリモート勤務が可能となったことで、金融案件を望まなかった方々もご参画を検討していただきました。その結果、金融系の案件が伸びを見せる結果となりました。

2.通信

各大手キャリアを中心とした通信業界ですが、ここ最近では契約者を囲い込むためのサービスの充実を行っており、それに伴い案件が拡大傾向にあります。
開発案件だけではなくインフラを中心とした大規模基盤案件やデータ分析案件など、様々な領域での募集が発生しております。
プロジェクトによって違いはありますが、一昔前に比べると働き方の自由度が高まっており、ITフリーランスの方にとっては参画しやすくなったと云えそうです。

3.エンタメ

コロナの影響が出て以降、継続してエンタメ系コンテンツとそのプラットフォームを提供する企業の案件が好調となっております。所謂有名ベンチャーが提供するオンライン動画プラットフォーム/LIVE配信プラットフォームや所謂ソシャゲ等コロナ禍のライフスタイルにフィットしたサービスが目立ちます。

必然的にスマホアプリ開発の募集も多く、技術要素としてはUnity/Swift/Java等の先発の技術を使用したアプリ開発が盤石ですが、モダンなクロスプラットフォームを利用した開発案件も出始めてきております。

報酬

報酬グラフ

平均単価は70.7万円となりました。
2Q、3Qは60万円台半ばとなっておりましたが、同期間は弊社においてロー~ミドルレイヤーでの募集・ご参画が多く平均報酬を押し下げる要因となっておりました。
4Qに関しては50万円台以下の案件でご参画が少なくなり、2-3Qに比して平均報酬は上がりました。加えて、弊社が得意としているミドル~ハイエンドレイヤーでのご参画決定が多くなり、約24%の方が80万円以上の案件でご参画を決めております。
しかしながら、業界の報酬水準が上がったという訳ではなく、相場自体は同じ水準で推移していると考えております。

リモート

依然としてフルリモートおよび原則リモートの案件比率は高いものの、徐々にリモート比率が低い案件やオンサイト中心の案件が増え始めております。
多くのクライアントでは、ITエンジニアの業務はリモートでも生産性に悪影響を与えないと認識されており、コロナ禍以降でもリモートワークを積極的に導入していく傾向になると考えています。

但し、リモートワークが中心になったことにより、コロナ禍以前では見られなかったトラブルも見受けられるようになっています。
特に、コミュニケーション不全により問題の発覚が遅くなり、リカバリーが困難となるケースが多くなっておりますので、各種ツールを活用して積極的に状況を共有することが重要です。
大きなトラブルが発生したクライアントでは、ITフリーランスのプロジェクト参画自体を中止とする可能性もあり、その影響は広範囲となってしまいます。

年齢

年齢グラフ

4Qでご参画が決まった皆様の平均年齢は41.22歳となりました。
最も若い方で29歳、最も年齢が高い方で57歳の方にご参画をいただいております。
フォスターフリーランスでは、ミドル~ハイエンドの案件を特に得意としており、2021年度4Qはそれが顕著に表れたといえます。
技術要素でも記載したPM/PMO/コンサル案件でのご参画決定に伴いご経験豊富な方のご参画が多い期間となりました。

最後に

2021年度4QはITフリーランスの皆様にとって、案件を獲得しやすい期間となったといえます。
この傾向は2022年度も継続すると考えておりますが、ロシアの問題やアメリカの利上げ問題、円安の進行など、景気に影響を与える不安要素も多く出てきています。
不確実性が高まってきておりますので、案件を探す際は通常より少し早めに、且つ複数のエージェントを活用されることをご検討ください。

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