システム監査技術者試験は、経済産業省が主催する国家資格「情報処理技術者試験」の区分のひとつ(スキルレベル4)で、「高度IT人材として確立した専門分野をもち、被監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムに関するリスク及びコントロールを総合的に点検、評価し、監査結果をトップマネジメントなどに報告し、改善を勧告する者」を対象者像として規定しています。
合格者は日本システム監査人協会に登録申請のうえ、2年以上のシステム監査の実務経験を積むことで公認システム監査人(CSA)に認定されます。
資格取得のメリットとアドバイス
システム監査技術者資格取得のメリット
「情報処理技術者試験の最難関レベル」とされ、情報システムの業界では、高評価を受ける資格です。
実際、資格取得の報奨金が出される会社も多いと言われています。また、管理基準・監査基準といった基本を学ぶことで、さまざまな分野で必要とされる証跡管理、トレーサビリティ、見える化、といった事柄を、統一感を持って見る感覚を養うことができます。
合格者の声
社内では周囲の見る目が変わります。社外でも、システム監査技術者試験は難関資格としての認知されているため、公認会計士、中小企業診断士といった難関と言われる資格保持者の方々から近い存在と認識されることを感じます。
こうした各業界の最前線の方々から受ける知的刺激は、自らを成長させる大きな力となります。難関と言われる資格試験ですが、監査の視点を学ぶことで、自分を成長させる上でおおいに役立ちました。
目指している人へのアドバイス
まずは午前試験で合格レベルに達することが必要です。難関と言われていますが、午前試験は情報処理技術者試験の他の高度資格と同様に、過去問の学習を中心に勉強すれば確実に成果を出すことができます。
午後試験の論文は、苦手とする人が多いですが、過去問やテキストでの演習を通し、実務経験と照らし合わせながら、「監査人の目線」で書くことを意識すれば、合格に近づけるでしょう。なお論文試験は手書きの試験となりますので、日頃ペンを持つことのない人はこちらも訓練が必要です。
最後に確認して欲しいポイント!
様々な分野において監査の重要性が高まる中、「システム監査」を得意としている監査人はまだ少ないのが現状です。その中で、システム監査技術者の資格の重要性は今後ますます高くなると思われます。
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