応用情報技術者試験は、経済産業省が主催する国家資格「情報処理技術者試験」の区分のひとつ(スキルレベル3)で、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」を対象者像として規定しています。
資格取得を推奨している会社も多く、ある程度の経験を積んだシステムエンジニアが挑戦する試験でもあります。
受験までの流れと勉強方法
受験の流れ
(1)申込み
応用情報技術者試験は4月と10月の年に2回、いずれも第3日曜日に実施されます。申込はIPA(情報処理推進機構)のホームページから、または取扱い書店等で願書を入手して郵便局の窓口より行うことができます。受験手数料は5,100円(税込)です。
(2)試験
試験は午前・午後ともに150分です。
(3)合格発表
試験の約2カ月後に合格発表が行われます。IPAのホームページより合否確認および成績照会ができます。合格証書は簡易書留で送付されます。
試験勉強の方法
システムエンジニアとしての実務経験があっても1カ月程度はみっちりと時間をかけて学習する必要があります。試験は、午前と午後の出題形式が大きく異なりますのでそれぞれ対策を立てて学習を進めましょう。
(1)午前対策
午前は四択の選択問題が80問出題されます。幅広い分野から出題されますので、まずは参考書をひと通り読んでいきました。参考書は理解の浅い部分を補強するためにも解説の丁寧なものがよいでしょう。
午前試験は問題集や過去問とほぼ同じ問題が多数出題されますので、問題と答えを覚えられるほど繰り返し学習しましょう。また、電車移動などの隙間時間で使えるiPhoneアプリも活用しましょう。
(2)午後対策
午後は記述式の問題で11問の中から5問を選択します。過去問に近い問題が出題されますので、出題方法や解答に使われる言葉に慣れておきましょう。こちらも過去問を繰り返し解いて出題傾向や解答の仕方をつかむことが重要です。
(3)おススメ教材
・参考書:やさしい応用情報技術者講座2010年版
・iPhoneアプリ:応用情報技術者試験 午前 精選予想問題集660題
・過去問題集:平成24年度春期 応用情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集
最後に
IT資格試験に合格することも大事ですが、それがゴールではありません。何より優先されるべきことは実務レベルで何ができるかです。ただ単に合格のためだけでなく、実務にどう活かすかを念頭に入れて勉強をしていきましょう。