ITエンジニア

「世の中そんなに甘くない」という言葉は「思い通りにはいかないものだ」と同じ意で事あるごとに使用され、時には何をやっても上手くいかない自身を慰める都合の良いエクスキュースとなるのです。

子どものなりたい職業の上位にランクインする常連はスポーツ選手や士業などハードルが高く、夢を売る職業。

しかし、それが高校生になり、将来の自分自身についてより現実的に考えられる年代になってくると「学校の先生」が堂々のランクインを果たします。

バブル時代の学生は、就活時にもらった内定の数を、まるで彼らが幼き頃のビックリマンチョコに付いてきたシールのコレクションを自慢するかのごとく競い合っていました。

何のために仕事をするのか？と問われたとき、大多数の人はそれがあまりにも当たり前な質問であることに面喰うことでしょう。

派遣社員と聞けば、近年急速に拡大している非正規雇用の代表格として、とかくネガティヴな印象を持たれがちです。

特に2008年に起こったリーマンショックでは、人員整理の矛先は派遣社員に集中したとされ、「派遣切り」という言葉は、翌年の流行語大賞にもノミネートされました。

毎春、桜の開花とともに訪れるのは、真新しいスーツを身にまとったフレッシュマンが一堂に会して行われる各社の趣向を凝らした入社式。

そこで、名高い社長が垂れる訓示は翌朝には活字となって紙面を彩ります。晴れやかな一日を過ごした新入社員たちの多くは、社会人として一人前となり、一日も早く会社に貢献できる「人材」となろうと固く決意したことでしょう。

いつの世にも世代間におけるギャップは悩ましい問題であり、「頭の固い古い考えの人間」と大人を軽蔑する若者と、「常識の欠けた奴らだ」と若者に呆れる大人との関係は、決して歩み寄りを見せることなく平行線を保ったまま、何十年か経った頃には、当時の若者たちが更に若い人たちに呆れかえり、軽蔑の眼差しを向けられる立場になっていくのです。

近年、トレーニング論やコンディショニング論が飛躍的に進化を遂げ、一昔前ならとっくに引退していたはずの年齢の選手が自己ベストを更新し続けるなどスポーツ選手の選手寿命は次第に延びている傾向にあります。

1996年に瀕死のイギリスが息を吹き返したのは、「鉄の女」マーガレット・サッチャー、同じ保守党のジョン・メージャー、そして労働党のトニー・ブレアの強力なリーダーシップが大きな役割を果たしたと言われています。

多くの日本人が未曽有の好景気に酔いしれたバブル経済の崩壊から四半世紀。依然として一進一退の状況ながらも一時の不況は脱したと言っても良いほどに日本経済は回復の兆しを見せています。

「海外の大学出身です」、「アメリカ帰りです」、「帰国子女です」などという経歴を聞くと何だか特別な人であるかのような眼差しを向けてしまうのはどうやら多くの日本人の性のようです。

IoT（モノのインターネット）、自動運転の自動車、人工知能の発達…とITの裾野が拡大し、私たちの生活がより便利になり、新しい技術やイノベーションが次々と生まれる中で、深刻化しているのがITエンジニアの人手不足です。

今回は、敢えて「ITエンジニアの採用」について焦点を当ててみます。